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【らくトレ】Vol.161 骨盤だけを動かす“上下分離”エクササイズで捻転力アップ

トレーナーの斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は骨盤を意識的に動かすことで、強い捻転力を手に入れるエクササイズを教えてもらった。

TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato MODEL/Mai Inaji(ゴルル)

前回のメニューはこちら


メニューNo.161

骨盤だけを動かす“上下分離”エクササイズ


オーバースウィングなのにボールが飛ばないアマチュアは多いですが、上半身と下半身が一緒に動いてしまっているケースが多く見受けられます。そこで今回は、上半身と下半身を分離させて動かすことを覚えるエクササイズを2種類紹介します。

エクササイズ1は下半身を固定して腕を前後に振りながら、腕と逆側の骨盤を前に出します。最初はゆっくりで構いませんが、慣れてきたらスピードアップして左右20回繰り返します。

エクササイズ2は1の腕振りがないバージョンです。腕の動きを制限するためにクラブを持ちます。こちらも最初はゆっくりで構いませんが、慣れてきたらスピードアップします。どちらのエクササイズもみぞおちから上と下で体を分離させて動かすイメージです。上下分離の動きを覚えると捻転差のある深いトップが作れるようになり、捻転差を利用した力強いスウィングが身につきます。


Exercise 1
足を固定し腕と骨盤だけを交互に動かす

足を肩幅に広げ、両腕を腰に当てた姿勢でスタート。早歩きのように腕を前後に振りながら、足は動かさず、骨盤だけを前後に動かします。左腕が前のときは右の骨盤を前に出し、右腕が前のときは左の骨盤を前に出します。左右10回ずつ合計20回繰り返します。(20回×2セット)

Exercise 2
両手でクラブを持ち骨盤だけを動かす

足を肩幅に広げ、両手でクラブを持った姿勢でスタート。今度は足も手もできるだけ動かさず、骨盤だけを前後に動かします。エクササイズ1の腕振りがないバージョンです。そのぶん難度が少し上がります。こちらも左右10回ずつ合計20回繰り返します。(20回×2セット)

ここに効く!
下半身を固定したまま上半身を動かすことで、上下を分離させた動き(捻転)を覚えられます。さらにトップから切り返す際の下半身主導の感覚も磨くことができます

どんな効果が?
股関節と胸椎をしっかり回した深いトップが身につきます。トップが深くなると捻転差が大きくなり、クラブヘッドが加速して力強いインパクトが可能になります

解説/斎藤大介

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中

週刊ゴルフダイジェスト2023年5月30日号より