Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.82 アプローチは“寄せる”より“乗せる”が勝ち

【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.82 アプローチは“寄せる”より“乗せる”が勝ち

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

“アプローチはSW”と決めている人は多いだろう。ボクもそのうちのひとりだ。たまに8Iで転がしたりすることもあるけど、ほとんどの場合SW1本で対処する。それぐらいSWには自信がある。ポーンと上げる、ポンと上げる、ポンと上げてコロコロっと転がす、コロコロコロっと転がす、トロトロっと転がす、トロトロトロ~~~っと転がす……など10種類以上の球筋を自由自在に打てる。そして、ほんと自画自賛で申し訳ないけど成功率も恐ろしくいい。

でもボクみたいな人は特殊で、大抵の人はそうはいかない。フルショットならまだいいが、50ヤード以内の中途半端な距離の打ち分けに苦労している人は多いだろう。

その原因は冒頭にあったように、“アプローチはSW”と決めているからだと思う。だいたいアプローチはSWなんて誰が決めた? 52度でも一緒だ。SWや52度は本来やさしいクラブではない。打ち込めばダフってショート、上げようとすればトップしてオーバーするケースが多い。ミスすると次のショットもビビッて寄せきれず、結果3パットのダボ、もしくはトリ、という展開になりがちだ。いくらショットを磨いても、その展開を打破しない限り、一向にスコアは縮まらないのだ。

やはり上達の鍵はアプローチ、とくに50ヤード以内の“寄せ”、いやいや“乗せ”にある。目指すはピンにピタっと寄せることではなく、遠くてもいいのでグリーンに乗せることだ。形にこだわる必要はない。どんなに泥くさくても乗りさえすればいい、そう思っていただきたい。

となると、当たり所がシビアなSWよりも、50ヤード程度の距離なら少々当たり所が悪くてもそこそこいくクラブのほうが適しているのではないだろうか。

8Iでもいいし、9Iでもいい。なんなら4Iでもいい。というか、ハザードもなくライもよければ、5Iはわりとおすすめだったりする。チョンと当ててあとはゴロゴロごろ~と転がるのを見守るだけ。オーバーすることはあっても、ショートはほぼないはず。オーバーもショートもする可能性が高いSWより、よっぽど確率がいいと言える。ビタっと止まらなくても、グリーンに乗りさえすれば、2パットでもボギーで収まる。SWでダボやトリを叩くより100倍いいよね。

そうとわかれば、さっそく練習、練習! とりあえずキャディバッグに入っているすべてのクラブを使い、どのクラブでどのくらい振ると50ヤードになるか確かめてみるといい。アイアンだけでなくウッドも試してみて。もしかしたら5Wあたりが、秘密兵器になるかもしれない。最初は番手順に練習してもいいが、慣れてきたらランダムにクラブを手に取り、どんなクラブでも即座に対応できるようにしておくといい。それができるようになったら鬼に金棒。どんな状況でも50ヤードから乗せられたら、もうスコアが5打縮まったようなものだ。

キャディさんが事前に「アプローチはどのクラブをお使いですか?」と聞いてくることがある。そしたら満を持して答えよう「全部です」と。

グリーンに乗る確率は、SWよりも他の番手を選んだほうが高くなることが多い。あらゆる番手を試し、その状況でベストなクラブを選べるようにしておこう


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2018年9月4日号より