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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみてVol.45「ショットがいいのに100が切れない人の問題点とは?」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

ゴルファーは大なり小なり、ショットに悩みを抱えているものだが、アベレージゴルファーほど、その悩みは深刻なようだ。

しかし実際一緒にラウンドすると、言うほど悪くないのだ。飛距離もそこそこ出るし、アイアンもちゃんと当たっている。一見、到底100を打つようには見えないのだが、実際はいとも簡単に100を打ってしまうのはなぜか!?

それは、マネジメントに問題があるからだ。まず、パットに対し繊細すぎると思う。

ボクはボール位置、スタンス幅、振り幅……すべてテキトーだ。パッと見て、ここまで打てば、あとは惰性で転がるかな~とイメージするだけ。それさえイメージできれば自然と相応のスタンス幅や、振り幅になる。それって誰もが持っている人間の本能じゃないかな? ゴミ箱にゴミを投げるのと一緒。

それはわかるけど、さすがに下りのパットは雑に打てないよーと思うかもしれない。でも、あれはチョンと打ってラインに乗せればいいだけなので、本来はめっちゃ簡単なの。それを、変に考えすぎちゃうもんだから、手が思うように動かないのだ。結果、大ショートしたり、逆にパンチが入って大オーバーしたり。スライスラインなのにプッシュしてさらにカップから遠ざかるという残念な光景もよく目にする。

怖いという気持ちはよくわかる。でも、そんなに怖いなら、逃げ道を考えればいい。

たとえば、下りのスライス── 僕なら、わざとひっかけて打つかな。スライスは地面が右に傾いているので、左に打ち出せば、最初は少しだけ上りになるでしょ。だから、少々テキトーに打っても大けがすることはない。そう思うと、意外としっかり打てて、結果もいい。

ティショットもそうだよね。改めるべきはショットではなく、“どこでもドライバー”という考え方。

ボクのホームコース、今治CCの4番は、ドライバーを持つメリットがまったくないホールなんだけど、大抵のアベレージゴルファーが無条件にドライバーを握ってしまう。

ここは短いミドルで、残り210Yからは超下り傾斜。グリーンは砲台で、手前40Yにはアゴの高いバンカーがある。ただし、距離がないのでティショットを刻んでも2打目はショートアイアンで十分狙えるので、僕らはティショットをドライバーで打つことはまずない。一緒に回った人には、そう説明するんだけど、なぜかドライバーを打ち、その上ナイスショット! 結局、超左足下がりの2打目で失敗し、ボギーあるいはダボとなってしまう……そりゃ、100打つわ(苦笑)。

でも、大丈夫! マネジメントは技術とは違い、明日からでも改められるものである。とりあえず「パターは考えすぎない」、「どこでもドライバーはやめる」、この2点だけでも意識してみてはいかがだろう。きっとスコアに好影響を及ぼすはずである。

繊細になりすぎるのもよくないがやみくもにドライバーばかり握るのもダメ。“少し”冷静に考えてプレーしてみよう


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2017年10月24日号より