【人気連載アーカイブ】らくトレVol.30 寝ながらねじって全身を刺激!「卍ストレッチ」【動画あり】
渋野日向子の専属トレーナー・斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、寝ながらできる効き目抜群の万能ストレッチを教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Atsushi Tomura MODEL/Kanako Mizutani(GOLULU)
メニューNo.30
あらゆる部位を一挙にほぐす
「卍ストレッチ」
今回紹介する「卍ストレッチ」はヨガでも定番のポーズ。複雑な動きのように見えますが、手順を踏めば難しくはありません。また、寝ながら行いますからバランス保持もそれほど必要ではありません。体全体をしっかりねじることで、さまざまな部位に刺激を加えることができますから、血行促進や可動域アップにつながります。もちろん、スウィングの改善にも大きな効果が期待できます。
【STEP1】
右手を枕代わりに横向きに寝る
体の右サイドを床につけて横向きに寝ます。右手を枕のようにして頭を支えます。ここから左右の手足をねじっていきますので、この時点では体がねじれていない直線的な姿勢をキープしてください
【STEP2】
左ひざが直角になるまで曲げる
左のももをゆっくり持ち上げていき、左ひざが直角になるまで曲げます。体の左サイドに添わせていた左手は、軽く浮かせながらバランスを取るようなイメージでOKです
【STEP3】
右足を背中側に曲げ左手でつま先をつかむ
左ひざを直角にキープしたまま、右足を背中側に曲げていき、左手で右足のつま先をつかみます。勢いをつけてつかもうとすると体に負担がかかりますので、ゆっくりした動作で行ってください
【STEP4】
右手を左ひざに置きポーズをキープ
左手で右足のつま先をつかんだまま、右手を左ひざに置き、下に押すようなイメージで「卍ポーズ」を作ります。ポーズを作ったら呼吸を止めずに、胸を開きながら深呼吸。2~3回の深呼吸、または8~10秒ほど姿勢をキープできれば完璧です
【初級者向き】
上になるひざの下に枕などを入れるとラクになる
●ここに効く!
全身をねじることでさまざまな部位に刺激を加えることができる万能なストレッチです。とくに胸筋、体幹、肩関節、股関節、お尻の可動域アップや血行促進などの効果が期待できます
●どのくらいやるの?
左足が上、右足が下の卍ポーズを作って8~10秒キープしたら、左右の手足を入れ替え、8~10秒キープ。3~5セット行うことができれば理想的です
●こんな人に!
普段から猫背がクセになっていてなかなか直らない人、胸筋、肩関節などの可動域が狭く、スウィングの捻転が不足している人は、卍ストレッチが効果的です
●どんな効果が?
全身の可動域が広がり、関節のゆがみも補正されるので、捻転力と再現性がアップします
正しい動きを動画でチェック!
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動中。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2020年9月22日号より