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【人気連載アーカイブ】らくトレVol.23 “手合わせ”トレーニングで肩周りの可動域を広げよう【動画あり】

渋野日向子の専属トレーナー・斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、肩周りの可動域を広げられる「手合わせ」トレーニングを教えてもらった。

TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Atsushi Tomura MODEL/Sayaka Nakazato(GOLULU)


メニューNo.23

「手合わせ」トレーニングで肩周りを刺激


今回は肩周りの筋肉に刺激を加える「手合わせ」トレーニングを紹介します。肩周りの柔軟性を高めるには、肩自体を動かすストレッチが有効ですが、それだけではインナーマッスルと呼ばれる深い場所の細かい筋肉まで刺激が届きません。これらの筋肉に刺激を与えるには、適度に力を加えた状態で行うトレーニングが効果的なのです。

このトレーニングを行うことで肩周りの可動域が格段に広がりますから、スウィングにおけるフェースローテーションやアームローテーションの動きもスムーズになります。

テレワークが増え、今まで以上にデスクワークが多くなっている人には、とくにおすすめです。肩こり予防や猫背解消、姿勢改善などの効果も期待できます。

Exercise 1
肩周りを刺激その1

【STEP1】
顔の前で手を合わせひじをつける

顔の正面で手のひらを合わせます。腕とひじをピッタリと合わせ、押しつけます。まだ準備段階なので、それほど強く押しつける必要はなく、適度な力加減でOKです。できるだけ真上に持ち上げるのが理想ですが、ほんの少しでもかまいません。動かすだけで十分な刺激が入ります

【STEP2】
ひじを固定したまま手を左右へ倒す

右手と左手をバランスよく押しつけ合いながら、ひじの位置を固定したまま手を左右に倒します。ゆっくりとした動きでかまいません。肩周りの深い場所に刺激が入るように動かします

Exercise 2
肩周りを刺激その2

【STEP1】
左右の指を合わせ互いに引っ張り合う

今度は右手と左手の指を合わせ、互いに引っ張り合います。こちらもそれほど強く引っ張り合う必要はなく、ほどよい力感で力が抜けないように行うのがポイントです

【STEP2】
引っ張り合った状態で左右や前後に動かす

Exercise 3
合掌の形から真下にクルッと回す

こちらは「手合わせ」トレーニングの変化系。顔の前ではなく胸の前で手のひらを合わせ、真上から真下にクルッと回します。こちらも適度に力を入れながら回すことで、手首の細かい筋肉をほぐすことができます

正しい動きを動画でチェック!

ここに効く!
肩甲骨や肩関節周辺の筋肉に刺激を加えることができます。とくにインナーマッスルと呼ばれる深い場所の細かい筋肉を刺激することで、可動性がよくなり、血流アップも期待できます

どのくらいやるの?
メニュー1から3を各3~5回、1~2セットを目安に行います。特定の方向からの刺激だけではなく、いろんな方向から刺激を加えるとより効果的です

こんな人に!
肩周りの筋肉はデスクワークが多いと動かす機会はほとんどありません。普段から肩こりに悩んでいる人、ゴルフの際に肩が回りづらい人におすすめです

どんな効果が?
肩周りが動くようになると捻転が深くなり、回転力も増し、さらなる飛距離アップが可能に

解説/斎藤大介

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動中。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中

週刊ゴルフダイジェスト2020年8月4日号より