トレーナーの斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、手首と肩甲骨の柔軟性を高めて大きなスウィングアークが手に入るストレッチを教えてもらった。

TEXT／Tomohide Yasui　PHOTO／Akira Kato　MODEL／Nanoka Hagiwara（ゴルル）

【らくトレ】Vol.179「片足立ち上体ひねり」で捻転力をアップ!

---

メニューNo.180

手首を曲げたまま
両腕を上下左右に動かす

---

手首と腕の柔軟性を高めることは、スウィングを磨くうえで効果的です。今回は手首を曲げたまま、腕を左右と上下に動かす2種類のエクササイズを紹介します。

エクササイズ1は手首を甲側に曲げた状態で両腕を開閉します。そうすると手のひら側の腕全体と胸までが一直線につながって伸びます。1秒で両腕を開き、1秒で元に戻します。2秒に1回のペースで10回繰り返します。

エクササイズ2は手首を手のひら側に曲げた状態で腕を交互に上下に振ります。そうするとエクササイズ1で伸びた腕の箇所とは逆側の部分が伸びます。こちらも2秒に1回のペースで10回繰り返します。慣れてきたら腕を上下に動かすだけでなく、グルグル回して円を描くとストレッチ効果が高まります。大事なのは手首を曲げた状態をしっかりキープしながら腕を動かすことです。どちらのエクササイズも朝晩1セットずつ1日2セット行うと理想的です。

Exercise 1
手首を甲側に曲げながら
両腕を開閉する

直立して両腕を正面に伸ばし、手首を甲側に折り曲げた姿勢でスタート。手首の角度をキープしたまま、両腕を開閉します。そうすると手のひら側の腕全体と胸までが一直線につながって伸びます。両腕を開く動きと閉じる動きを10回ずつ繰り返します。（10回×2セット）

Exercise 2
手首を手のひら側に曲げながら
腕を交互に上下に振る

直立して両腕を正面に伸ばし、手首を手のひら側に折り曲げた姿勢でスタート。こちらは腕を交互に上下に動かします。そうすると下に動かしたとき、甲側の腕全体が伸びます。上下する動きを10回繰り返します。朝晩1セットずつ1日2セット行うのが理想です。（10回×2セット）

●ここに効く!
手首と腕を伸ばすストレッチになります。手首を曲げて行うことで、通常よりも腕と胸が効率よく伸ばせます。肩甲骨にも刺激が入り、腕全体の動きが活性化します

●どんな効果が?
手首と腕の柔軟性が高まるので、より大きなスウィングアークが描けるようになります。遠心力を利用してヘッドを走らせるパワフルなスウィングが身につきます

週刊ゴルフダイジェスト2023年10月17日号より