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【小祝さくら ゴルフときどきタン塩】Vol.90 そのクラブ、カッコつけて使っていませんか?

国内女子ツアーを牽引する女子プロのひとり、小祝さくら。ほんわかした雰囲気を持ちつつも、プロ2年目の2019年以降着実に優勝を重ね、すでにツアー通算10勝以上を誇る実力者。そんな小祝の素顔や、ほっこりとした日常を追っていく――。

撮影/本人提供 イラスト/オギリマサホ

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小祝さくらは自分を見つめる能力が高い。

自分がわかっているから決断が早くプレーも早いし、ミスをしてもすぐに切り替えられるのだ。

今回の全米女子オープンでも、難コース、リビエラCCで冷静に今の自分を見つめることができた。

「どうにか耐えて予選通過はできましたけど、コテンパンにやられました。でも、今の状況のなかでは、本当にたくさんの課題が見つかった1週間でしたから、またこれから頑張ります」と冷静に自己修正しながら前に進んでいく。

この冷静さは、アマチュアゴルファーに対しても向けられる。プロアマなどで質問をされても、あまり迷うことなく、さっと答えることが多い。

たとえばクラブを選ぶときに大事なこと、必要なことを聞くと、「皆さん、格好をつけて、カッコいいクラブを使おうとするけれど、簡単なものを選んだほうがいいですよ」ときっぱり。

「クラブ選び、シャフト選びはとても大事ですけど、たくさんありすぎてわからない方も多いでしょうし、自分で選ぶことって難しいんです。『そんなに小さな顔のクラブにするの』とか、『ソールが薄すぎるんじゃないのかな』とか、『無理して重いシャフトを使っているなあ』とか、自分の実力に見合っていないクラブを選ぶ人をたくさん見かけるので、もうちょっと簡単なスペックにしたほうがいいと思うことはよくあります。だって、簡単に打てて、簡単にゴルフが上手くいったほうがラクですよね」

皆さんのゴルフは、小祝さくらに、しっかりと見抜かれているのである。


「私はクラブにはあまり詳しくないですし、メーカーさんが私の打ち方などタイプに合うスペックのものを持ってきてくれるので、それを打ち比べて選んでいるだけ。こだわりも少ないほうですけれど、やっぱり、簡単で振りやすいクラブとかがおススメですね」

カッコつけないさくらは、必要ならば人の知恵も手も借りる。極めて合理的なのだ。

ジュニアに関しても、最初の頃はしっかりジュニア用クラブを使ったほうがいいと言う。

「私たちの頃は、ジュニア用クラブを出しているメーカーさんは1つしかなかった。今はいろいろなところから出ているみたいですよね。もちろん、遊びでやるときは親のクラブを使ってもいいと思うけど、本格的にやるなら、最初はジュニア用を使ったほうがいいです。やっぱり体に負担がかかりますから。それで私は、小学校4、5年生のときに大人用のクラブに替えましたね」

自分を知り、無理はしないこと。そんな自然体な小祝さくらだからこそ、長く戦い続けられるのだ。

リラックスのさくらも自然体!

厳しい試合の“隙間”に皆でリラックス。「私、英語めちゃくちゃできますよ」と自画自賛していたさくら


今回のアメリカではどんな“珍会話”が生まれたことか……

こいわい・さくら。1998年北海道生まれ。ニトリ所属。8歳でゴルフを始め、17年のプロテストで合格。19年初優勝、20-21年は5勝を挙げ最後まで賞金女王を争う。22年2勝、23年1勝、24年2勝、25年も1勝を挙げ、ツアー通算12勝。「全米オープンもたくさんの応援ありがとうございました」

週刊ゴルフダイジェスト2026年6月30日号より