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ヘッドスピード5m/sUPが叶う!? 永井花奈も取り組んだ「脱力素振り」とは?【45歳から100Y伸ばしたドラコンプロのメソッド】<後編>

45歳からゴルフを始めて、JGRAのプロとJPDAのドラコンプロになった異色のゴルファー、橋本トオル。自らの飛距離を100ヤード伸ばしただけでなく、永井花奈を9年ぶりの優勝に導いたという驚異の飛距離アップ法、後編ではより具体的な練習法をお届け!

PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/千葉よみうりCC

橋本トオル
1963年生まれ。大阪府出身。45歳でゴルフを始めたJGRA(全日本ゴルフ練習場連盟)のレッスンプロ。JPDAドラコンプロのライセンスも取得し、2021年、JPDA全日本選手権レジェンドクラス・ロングドライブ部門で優勝。東京で飛距離アップコーチとして活動中

>>前編はこちら

本当のトップはゼロポジション!?

橋本 次は、脱力です。トップで脱力できないと、ダウンスウィングで加速できませんから。

GD でも、脱力ってなかなか、難しいんですよね。

橋本 脱力で一番大切なことは何かというと「ゼロポジション」を覚えることですね。

GD ゼロポジション?

橋本 両腕とクラブが水平になるポジションです。

GD ハーフウェイバックのことでしょうか。 

橋本 ゴルフ用語ではそう呼ぶかもしれませんが、実は、感覚的にはここが本当のトップなんです。体が完全に右を向いていて、そのままずっと立っていられるラクな姿勢ですね。


GD なるほど、そうですか。

橋本 ゼロポジションから先は、慣性でクラブが動いていくので、このゼロポジションをちゃんと通過させたら、ダウンスウィングからヘッドをフル加速させることができるんですよ。

Point
体のどこにも力が入っていないこと

「切り返しからヘッドをフル加速させるには、トップで脱力していることが絶対条件です。体全体で右に回転して、体のどこにも力が入っていないこのゼロポジションの形になれたら、ダウンスウィングからの加速がまるで違ってきます。脱力の最重要ポイントは、このゼロポジションにあるんです」

【ゼロポジションの見つけ方】
両手を放してもドライバーが空中で止まる位置

ドライバーを構えて、体全体をゆっくりと右に回して、両手が肩と同じ高さになった地点で両手を放す。ドライバーが上に動く力と落下する力が拮抗して、ドライバーが空中で一瞬、止まったように感じる位置がゼロポジションだ

Drill 1
ハーフウェイダウンからボールを打つ

「9番アイアンでハーフウェイダウンの形を作ります。そこから手元を高く上げることなく、体の回転だけでボールを打ちます。ダウンスウィングで最速で加速して、ボールにエネルギーを伝える感覚を養います」

ダウンスウィングで
左かかとを強く踏む

GD 3つ目のポイントは、振り子の原理ですね。

橋本 振り子の原理は2つあって、首の付け根を支点に大きく振れる「1次振り子」とひじを支点にタテに動く「2次振り子」があります。この2つの振り子と体の回転を組み合わせることで、ヘッドスピードを爆発的に上げることができるんですよ。

GD そういうことですか!

橋本 まず、重たいリバイバープラスで、振り子の原理と体の回転を組み合わせたスウィングを体に覚え込ませて、次に、軽いリバイバーでスピードを出していきます。

GD 速く振ろうとしたとき、注意することはありますか?

橋本 力を使うポイントは、始動とダウンスウィングだけです。そこに力を集中すると、体が本当の脱力状態になって、ダウンスウィングでヘッドがフル加速するので、加速しながらインパクトする感覚をつかめるんです。

振り子の原理+体の回転=スピード爆上がりの法則!

振り子の原理をマスターする練習法

Step1
1次振り子(首の付け根支点)だけで振る

「リバイバープラスはドライバーの約2倍の重さがあるので、ヘッドスピードを出すために重要な体幹を鍛えられて、フェースローテーションや切り返しのタイミングも自然に覚えられます」

Step 2
そこに2次振り子(ひじ支点)を加える

Step 3
さらに体の回転をプラスする

Step 4
軽いリバイバーでスピードのリミッターを外す

「ステップ3のフルスウィングのイメージのまま、軽いリバイバーに持ち替えて、いままでよりもはるかに速く振る感覚を体に覚え込ませます。徐々にスピードを上げていって、無意識にブレーキをかけてしまっていたスピードのリミッターを外します」

振り子の原理は2種類ある

振り子の原理のひとつ目は、首の付け根を支点に左右に大きく振れる1次振り子。もうひとつが、ひじを支点にクラブをタテに動かす2次振り子。この2つの振り子を駆使してヘッドを走らせていく

さぁ、リバイバーで飛ばし屋に変身!

GD 最後は、ヘッドスピードを上げる実践スケジュールです。

橋本 リバイバー、リバイバープラス、ドライバーの3本で、素振り練習を毎日続けると、1カ月で5m/sくらい上がります。

GD ということは、20〜30ヤードの飛距離アップも可能?

橋本 でも、体を痛めないように、自分の体と相談しながら挑戦してくださいね。

GD 45歳からゴルフを始めた橋本プロが言うと、やっぱり説得力が違いますね。

【Point これがHS40m/s→HS45m/sの5ステップ練習法だ 】
“重軽”素振りでスピードが出せる体になる

「ヘッドスピードを5m/s上げたいなら、重たいリバイバープラスで目標スピードのマイナス10m/s、軽いリバイバーでプラス5m/sを出すように練習します。このスピードが出せるようになると、自分のドライバーでプラス5m/sのスピードで振れるようになります」

週刊ゴルフダイジェスト2026年9月22日号より