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【らくトレ】Vol.151  股関節の可動域を広げる「横座りエクササイズ」

トレーナーの斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は股関節の可動性を高め、強い捻転を得られるエクササイズを教えてもらった。

TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Tsukasa Kobayashi MODEL/Rinako Kurokawa(ゴルル)

前回のメニューはこちら


メニューNo.151

“横座り”エクササイズで股関節を刺激


今回は横座りの姿勢で上半身をツイストしたり、股関節を開閉したりするエクササイズです。普通のストレッチでは刺激が入りづらい、股関節周りの細かい筋肉にアプローチすることができます。

スタートの姿勢がやや難しく感じるかもしれません。まず前脚を90度に曲げ、ひざを正面に向けます。次に後ろ脚を90度に曲げ、ひざを真横に向けます。そうすると前脚の股関節が開き、後ろ脚の股関節が閉じた状態になります。このような姿勢をドイツ発祥の焼き菓子パンになぞらえて「プレッツェルポーズ」と呼びます。この時点で下半身がツイストしているので、すでに刺激が入っているのですが、エクササイズ1のように上半身もツイストすることでさらに刺激が倍増します。

エクササイズ2は後ろ脚の股関節を開閉する動きを繰り返します。体が硬い人ほどキツイと思うので体を少し傾けながら無理のない範囲で取り組んでください。


Exercise 1
横座りで上半身をツイスト

前脚を外股の状態、後ろ脚を内股の状態にして横向きに座り、両手を前に伸ばした姿勢からスタート。そして両腕を左右に振ります。左に動かして5秒キープしたら右に動かして1秒キープ。5往復したら左右の足を入れ替えて同様の動きを行います。(左右5往復×5セット)

Exercise 2
横座りのまま片ひざアップ

エクササイズ1と同じ姿勢からスタート。こちらは両手を正面にキープしたまま、後ろ脚を持ち上げて前脚に引きつけ、かかと同士を重ねます。その状態で1秒キープしたらスタートの姿勢に戻ります。5往復したら左右の脚を入れ替えて同様の動きを行います。(左右10回×2セット)

ここに効く!
股関節に効かせることを目的にしたメニューです。エクササイズ1はスウィングと似た動きで刺激が入り、エクササイズ2は普段使えていない細かい筋肉を活性化させます

どんな効果が?
股関節で踏ん張れるようになると上半身のねじれをスムーズな回転運動につなげることができます。回転軸が安定しますからヘッドスピードも飛距離もアップします

解説/斎藤大介

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中

週刊ゴルフダイジェスト2023年3月14日増刊号より