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【ゴルフ界の新興勢力】#1 国内女子ツアー「黄金世代、ミレニアム世代よりさらに若い10代の選手が活躍」

コロナ禍3年目、初の行動制限がないお正月となったが、LIVゴルフや19歳ルーキーの活躍、ゴルフ人口の増加などゴルフ界も大きな変革を迎えつつある。2023年は“新たな勢力”の動向に注目が集まりそうだ、国内海外のツアーから注目のギアまで気になる話題をまとめてお届け!

PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Shinji Osawa、Tomoya Nomura

国内女子ツアーの新興勢力

近年の国内女子ツアーは98年生まれの「黄金世代」、00年生まれの「ミレニアム世代」、01年生まれの「新世紀世代」など、20代前半の選手の活躍が目立ったが、いよいよ10代の選手が頭角を表してきた。

川﨑春花(19)

その代表が国内メジャー「日本女子プロ」を初優勝で制した川﨑春花だ。19歳133日での優勝は大会史上最年少記録。さらに地元優勝、予選会からの優勝など、記録づくめの勝利となった。

03年生まれの川﨑は22年春に高校を卒業したばかりだ。21年のプロテストを高校3年で一発合格し、22年にツアーデビュー。前半戦は3週連続予選落ちが2回あったが、後半戦になると着実に順位を上げ、9月のメジャーで初優勝。さらに10月の「マスターズGCレディース」で2勝目も挙げた。

ツアー後に行われた「新人戦 加賀電子カップ」も優勝し、年末のJLPGAアワードでは新人賞を獲得するなど、19歳ルーキーの先駆者的存在といえるだろう。


尾関彩美悠(19)

川﨑と同じく、高校3年で21年のプロテストにトップ合格した尾関彩美悠も19歳ルーキーのひとりだ。川﨑が初優勝した翌週の「住友生命Vitalityレディス」で初優勝を達成した尾関は、渋野日向子と同じ、岡山県作陽高校出身。

22年は開幕戦こそ出られなかったが、前半戦から上位争いを繰り返していた。川﨑の優勝をきっかけに「自分も早く優勝したいと思っていたので、この試合は気合いを入れていました」と尾関は語っていた。

プロテストでもトップ合格を宣言し、有言実行を果たした尾関は、吉田優利との優勝争いでも緊張しなかったと言う。川﨑も同じく、あまり緊張はしないというが、学生時代からプロの試合に出場することでメンタルの強さも持ち合わせているのかもしれない。

櫻井心那(18)

“10代トリオ”最後のひとりがステップ・アップ・ツアーで新記録となる5勝を挙げた櫻井心那だ。04年生まれの18歳の櫻井は獲得賞金でも2500万円を超え、歴代記録を更新。平均ストローク、パーオン率、平均バーディ数など、多くの部門別1位も獲得。23年は前半戦の出場権を得ており、注目を集めそうだ。10代のルーキーは間違いなく、新勢力となるだろう。

週刊ゴルフダイジェスト2023年1月10・17日合併号より

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