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【女子プロ飛ばしの秘密】葭葉ルミ「雑巾を絞るイメージで“上半身”をしっかりねじっています」

17、18年と2季連続でドライビングディスタンス1位を獲得し、昨季も平均250Y超飛ばした葭葉ルミ。いったいどのようにして飛ばしているのか。意識しているポイントを聞いてみた。

PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ

葭葉ルミ
1993年3月12日生まれ。身長162㎝。2012年プロテスト合格。ツアー通算1勝。2020-21年ドライビングディスタンス8位(250.03Y)

トップまで左ひざは動かさないこと

GD 飛ばすために意識していることは?

葭葉 重視するのは捻転を大きくすることです。イメージでいうなら「雑巾を絞ったときのような形」です。捻転ができれば、ヘッドスピードは自然に速くなります。

GD 捻転を大きくするには、どうすればいいのですか?


葭葉 あくまで私の意識ですが、下半身よりも上半身をしっかり回すことです。下半身まで一緒に動いてしまうと雑巾のようなねじれは作れません。そこでポイントになるのが左ひざです。トップまで左ひざはあまり動かさないようにすること(実際には動く)。そして上半身はアドレスの右肩の位置に左肩を持っていくようにして回転させます。この2つで大きな捻転を作っています。ただ捻転を作るにはフィジカルも不可欠です。ランニングや体幹トレーニングなどは、できるだけやるようにしています。

GD 弾道計測によるデータでは、どんな項目を重視しますか?

葭葉 飛距離で考えるならボール初速とヘッドスピードです。どちらも上がれば、飛距離は確実に伸びます。ただ、ヘッドスピードが速くても芯に当たらなければ、ボール初速は出ません。だから両方のデータを必ずチェックしています。体の軸がブレると打点や出球の高さが変わりますから、あまり動きすぎず、軸を安定させたまま、振り抜くようにしています。あとはスピン量です。目安は2000rpm。スピン量が適正でないと飛距離のロスは大きいですから。

GD スウィングにおける技術的なポイントはありますか?

葭葉 ドライバーはアッパー軌道が基本ですが、アッパーになりすぎるとフェースが開いてスピン量が増えます。ですから、左下に向かってボールを投げるようにヘッドを振り抜くイメージを持っています。そもそもドライバーのボール位置は左ですし、ティーアップが高いので自然にアッパー軌道で打てます。アッパースウィングになりすぎないよう、できるだけ低く長くヘッドを出していく意識があると強いボールが打てます。

Point 1
雑巾を絞るように捻転を大きくする

私のイメージでは下半身はどっしりさせ、上半身をしっかり回す意識です。下半身が動きすぎるとスウィング軌道まで変わってしまうため、打点のブレ、出球の高さなどが安定せず、効率よく飛ばせません

Point 2
低く長く振り抜いていく

飛ばそうと思うほど、アッパー軌道になりやすいですが、アッパーが強くなると力は逃げてしまいます。左下にヘッドを叩きつけるようなイメージで振り抜くと、力が乗った強い球が出ます

週刊ゴルフダイジェスト2022年4月12日号より

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