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ゴルフはヨガで上手くなる!<前編>30過ぎたら体がはガチガチ…「ヨガ」は男性ゴルファーにこそオススメです!

ヨガは女性的なイメージが強いが、トレーナーの斎藤大介氏によると、むしろ男性ゴルファーにこそ最適なエクササイズだという。ゴルフに効くヨガを教えてもらった。

TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato、Tsukasa Kobayashi、Takanori Miki MODEL/Mai Inaji(ゴルル) THANKS/越谷ゴルフリンクスプライベートスタジオ

解説/斎藤大介 柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持ち、ヨガの国際資格RYT200も取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20~22年は渋野日向子の専属トレーナーとして活動。現在、青木瀬令奈、稲見萌寧、臼井麗香など女子プロを数多く見ている

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ゴルファーにこそヨガはオススメ

「ヨガは女性が好むエクササイズというイメージですが、ゴルフに関していえば、男性のほうがヨガは合っているのではないか……」

そう目をつけたのが、小誌で「らくトレゆるスト」を連載している斎藤大介トレーナーだ。そしてコロナ禍でヨガの資格を取得。「RYT200」という国際ライセンスを得たことで、その予感が確信に変わったそうだ。

「男性アマチュアは、体が硬い人が圧倒的に多いです。とくに社会人になって10年を過ぎた30代以上の男性は、体がガチガチです。その人たちはトレーニングやストレッチよりも、ヨガで体を柔らかくする必要があると感じました。逆に女性ゴルファーは体が柔らかい人が多いので、トレーニングで筋力をつけ、体の動きに少し制限をかけたほうが、スウィングが安定することもわかりました」

斎藤氏は2020年から小誌でトレーニングの連載をしているが、当初から読者の体を改革するには、どんな取り組みが効果的なのか、試行錯誤してきた。そこから導き出されたのが「男性ゴルファーにはヨガが最適」という結論だ。

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ただし、斎藤氏が提案するヨガは、一般的なヨガとは少し違い、斎藤流のアレンジを加えた“ゴルフヨガ”だという。

「正式なヨガは一番難しい頂点のポーズがあり、そこに向けてさまざまなポーズを組み合わせていく、山登りのような構成になっています。ですが、ボクの場合は視点が違います。スウィングでこの動きをしたいからヨガでこのポーズを作る、という感じで構成するからです。

一方、体のバランスを重視するヨガの基本的な要素は崩しません。前を伸ばしたら次は後ろ、左を伸ばしたら次は右という流れは、バランスを整えることだけでなく、ケガ予防にもつながります。さらにヨガの特徴でもある、呼吸も大事です。深呼吸しながら動きを作っていくことで、精神的なリラックス効果も見込めるでしょう」

ヨガは難しいポーズを次々と展開していくイメージがあるかもしれないが、斎藤流ゴルフヨガはハードなポーズもなく、ストレッチや体操に近い。気軽に取り組んでほしいと斎藤氏は語る。

「男性ゴルファーはヨガにあまりなじみがないかもしれませんが、ゴルフとヨガの相性は間違いなくいいです。思うように動けない、スウィングをもっと良くしたい、そんなアマチュアには、絶対おすすめです」

「ヨガは安定性、ストレッチは柔軟性を高めるものです」
ストレッチは筋肉を伸ばすだけだが、ヨガは伸ばすだけでなく、姿勢維持のため、筋肉を締める動きも伴う。ストレッチは柔軟性を高めることがメインになり、ヨガは前を伸ばしたら後ろなどバランスを重視するため、体の安定性が高まるのだ

体のバランスが整いパフォーマンスが上がるからゴルフに合う

ゴルフは左右非対称の動きの繰り返しなので体のバランスが崩れやすい。この体のズレがミスショットにつながる。ヨガは基本的に左右対称の動きとなる。日常的に取り組むことで体のバランスが整い、パフォーマンスアップが期待できる

藤田寛之もヨガにハマり中

ツアー通算18勝の藤田寛之はヨガに夢中だ。動画サイトを見ながら毎日20~30分、長いときは1時間以上やるという。女子プロでは、飛ばし屋の穴井詩が柔軟性を取り戻すためにヨガを取り入れた

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週刊ゴルフダイジェスト2024年4月23日より