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【脚で最大飛距離を伸ばす!】「しゃがんで伸ばす。これが飛ばしの脚使い!」南出仁寛×鈴木真緒<後編>

ある程度の年齢になればアマチュアの飛距離は落ちていくばかり。どうすれば飛距離は維持できるのか? そもそも飛距離は伸ばせるのか? 週刊GDで活躍する2人のドラコンプロ、南出仁寛と鈴木真緒に、飛ばし屋が実践するテクニックを引き続き教えてもらった。

PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/東名CC

南出仁寛

みなみで・きみひろ。1978年生まれ、大阪府出身。大学卒業後、オーストラリアにゴルフ留学し、2006年にプロ転向。ドラコン世界大会では日本代表として6度出場。PGAティーチングプロであり、JPDAドラコンプロとして現在も大会に参戦中。2014年レッスン・オブ・ザ・イヤー受賞

鈴木真緒

すずき・まお。JPDAドラコンプロ。JPDA公式記録は328ヤード。2023年から現在まで58キロ級で8連覇中。ゴルルとしても週刊GD誌上で活躍しており、南出仁寛に指導してもらっている

>>前編はこちら

伸ばす動きは地面を
踏むでも蹴るでもいい

飛ばすアドレスがわかったら、いよいよ脚を使ったスウィングを教えてもらおう。

「ボールを遠くへ飛ばすには体重移動が欠かせません。体重移動というと軸がブレるのではと思うかもしれませんが、動くといっても胴体の幅程度ですから、そこまで軸ブレは発生しません。私が見ている鈴木真緒選手は体が小さいため、めちゃめちゃ体重移動を使いますが、軸はほとんどブレません。その秘密が脚の使い方にあるんです」

飛ばしの脚使いとは?

「基本はしゃがんで伸ばす。要はジャンプの動きと同じです。鈴木選手のインパクトを見るとわかりますが、両かかとが完全に浮いています。ここまで脚を伸ばすからこそ、HSが上がるわけです。女性やジュニアに合う打ち方ではありますが、体が左に流れる(自分で当てにいく)ゴルファーには相性がいいです」


POINT 1
脚使いは ジャンプの動き

「飛ばすスウィングはジャンプの動きを利用します。しゃがんで伸ばす。このときの感覚は地面を踏む、蹴る、どちらでもいいです。体を真上に持ち上げるようにジャンプしてみよう」(南出プロ・以下同)

POINT 2
ヘッドは できるだけ 遠くへ上げる


「スウィングアークは大きいほうがHSが上がります。テークバックではできるだけヘッドを遠くへ上げること。ここで腕を伸ばすイメージが生きますし、体重移動もリンクします」

POINT 3
切り返しで 沈み込む

「ジャンプするにはしゃがむ動きが必要です。そのタイミングがトップからの切り返しです。イメージとしてはトップまで伸び、切り返しで沈み、インパクトで伸ばす感じです」

POINT 4
インパクトで 両脚を伸ばす


「インパクトで両脚を同時に伸ばす。この動きでHSが一気に上がります。注意点は両脚を伸ばしますが、上半身は起こさないこと。力を上に逃がさないイメージ。左への突っ込みも防げます」

POINT 5
脚を伸ばすと
体の回転が止まりヘッドが走る


「両脚を伸ばすと体の回転は止まります。それでいいんです。体にブレーキがかかることでヘッドがビュンと走るからです。体とクラブが一緒に動いてもHSは上がりませんから」


右脚と左脚の蹴りを交互に使う

鈴木選手のようなジャンプの動きで飛ばすテクニックとは異なる脚使いもあると南出プロ。どんな使い方なのか?

「これは私が実践している打ち方なのですが、左右の脚をバラバラに使います。簡単に説明すると右脚の蹴り(伸ばし)でテークバックし、左脚の蹴り(伸ばし)でインパクトするイメージです。要は足踏みの動きをジャンプの動きに置き換えるわけです。

左右の蹴りを使ったスウィングには、さまざまなメリットがあります。始動の段階からHSが上げられる。歩く動きに近いので軸がブレにくい。足踏みの動きだからリズムが作りやすいなどなど。この動きがマスターできるとドローやフェードといった球筋の打ち分けも可能になります。

最大飛距離を伸ばすなら脚を使うしかありません。脚のポテンシャルは手や腕より大きいですからね。使わないともったいないですよ」

POINT 1
右脚を蹴って 高速テークバック

「テークバックはスウィングの成否を決める重要なパートですが、ここでスピードが出せれば、HSはさらに上がります。そこで右脚の蹴りです。地面を蹴ってクラブを上げれば、高速でテークバックできるんです」

POINT 2
上体を下へ 押さえ込むように 切り返し

「高速テークバックで勢いがつくとトップは少し伸び上がります。そのエネルギーを逃さないよう上体で押さえ込むように切り返しへ。この沈み込む動きが左脚の蹴りを生みます」

POINT 3
左脚を蹴って HSマックス インパクト

「切り返しから左脚を蹴ってインパクト。ここでHSマックスです。両脚を伸ばさないため、体の回転が維持できます。そうするとフェードやドローが打ち分けられるんです」

POINT 4
タメの意識は 必要ナシ

「飛ばしではスウィングアークの大きさが重要で、腕は伸ばして使うイメージです。結果的にひじが畳まれたり、タメが生まれるのが正解で、意図的にタメを作る必要はありません」

POINT 5
足踏みの動きはリズムに乗れる

「左右の蹴りを使う飛ばし方は、足踏みの動きそのものです。スウィングではリズムが重要ですから、足踏みの動きを使うほど、リズムに乗っていけます」

POINT 6
おならが出るくらいお腹を締める

「お腹を締める。これが最後のポイント。ボクの動画に上がっていますが、インパクトでおならが出ています。それくらいお腹が力んでいるんです。お腹が締まるほど、股関節や脚はスムーズに動かせます」


素振りの時間を作る
この努力は必要

最後はドラコンプロ2人が共通して考えていること。それが素振りの大切さだ。

「私は野球経験者ですから素振りは当たり前になっていますが、アマチュアの多くは素振りをしません。毎日素振りしろとは言いませんが、ゴルフ場に行ったらたくさん素振りしてください。クラブを振れば、HSは必ず上がります。これは私の実体験です。

ラウンド前でもいいし、ティーショットの前でもいいです。素振りをしたという準備があればHSは上げられます。誰だっていきなりトップスピードは出せないのですから。心も体も備えておく。その努力は必要でしょう」

南出プロのおすすめ素振り

重い&軽いモノを思い切り振る

「重いクラブやバットでパワーを養い、超軽いクラブでスピードを磨く。限界を超えたスピードを体験するとそのスピードに慣れてきます。これがHSの底上げにつながります」



鈴木プロのおすすめ素振り

ウェッジ2本でブンブン素振り

「私は練習器具や道具は使いません。持っているウェッジ2本でブンブン素振りするだけです。この素振りの後、ドライバーを振るとHSが確実に上がります」(鈴木)

週刊ゴルフダイジェスト2026年8月4日号より