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【2022リスタート】アジアを巻き込んだスーパーリーグ構想。ノーマンの狙いとは?

さまざまな分野で「リスタート」の年になりそうな2022年。 昨今のツアー界を賑わせているサウジアラビア政府系ファンドのスーパーリーグ構想。ツアーにどんな影響を及ぼすのか。

【解説】
タケ小山
……世界中のツアーに精通するプロ。TBS「サンデーモーニング」の解説者としてもお馴染み
内藤雄士……丸山茂樹のコーチとしてともに米ツアーを戦ったティーチングプロ。ハイランドセンター代表

GD 波紋を呼んだ「プレミアゴルフリーグ」の世界ツアー構想ですが、今度はサウジ系のスーパーリーグ構想が話題となっています。

タケ その中軸となるリブ・ゴルフ・インベストメントのCEOに、あの男が就任したね。グレートホワイトシャークこと、グレッグ・ノーマン!

内藤 年末のQBEシュートアウトにも出ていましたね。

タケ ノーマンはビジネスマンだからね。政財界にも人脈があるし、策士だから。もともと世界ツアー構想って90年代にノーマンが最初に言い出したことだし。

GD 当時は欧州ツアーにも強い選手が多く、世界のトップ選手が競うのが年4回のメジャーだけじゃ足りないと主張していました。

タケ それで世界の5大ツアーが話し合ってWGCが始まった。さらにプレジデンツカップも、ノーマンが「オレたちもライダーカップみたいな試合がしたい」と発案して生まれた大会だからね。

プレジデンツカップもWGCもノーマンが開催のきっかけだった

世界ツアー構想を最初に唱えたのは94年のノーマン。世界のツアーの選手たちが年4回のメジャーでしか競えないのは少ないというのが理由。プレジデンツカップもノーマンの発案だ

内藤 でもPGAツアーも欧州ツアーもスーパーリーグ構想には警戒感を強めていますよね。

タケ だからアジアンツアーを巻き込もうとしているのかもしれないね。200億円以上も投資してアジアと中東で10大会やるって言っている。

GD 欧州ツアーの冠スポンサーにUAEの港湾会社「DPワールド」がつき、UAEとサウジの覇権争いという話もあります。

内藤 サッカーもワールドカップがカタールで開催されますし、今や中東のオイルマネーをスポーツ界は無視できないのが現状です。

タケ ノーマンがどう動くか、もうしばらく様子見だね。

R&Aはサウジと組んだアジアンツアーの全英OP出場資格をはく奪

R&Aではこれまでアジアンツアーの賞金王には全英オープンの出場資格を与えていたが、22年からは資格をはく奪すると発表。サウジと組んだアジアンツアーへの意思表示と見られている

週刊ゴルフダイジェスト2022年1月11・18日合併号より

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  • <PNC選手権/リッツカールトンGC(フロリダ州)/2021年12月18日~19日> 親子でチームを組んで戦う「PNC選手権」にタイガー・ウッズが息子のチャーリーとともに出場。大ケガからの復帰戦にも関わらず、トータル25アンダー2位と、驚異的な回復ぶりをアピールした。 PHOTO/Yasuhiro JJ Tanabe 20組のメジャーチャンピオン(プレーヤーズ選手権も含む)が、親子でチームを組んで36ホールを戦うPNC選手権。「ファーザー&サン・チャレンジ」として知られたこの大会がフロリダ州のリッツカールトンGCで行われ、昨年に続きタイガー・ウッズが息子のチャーリーとともに出場した。2月の自動車事故以来の試合となったタイガーは、息子と組んでトータル25アンダーまで伸ばしたものの優勝には2打届かず2位。トータル27アンダーとしたジョン・デーリー&ジョン・デーリーII親子が優勝した。「まだ脚は回復していない。しばらく時間がかかる」というタイガーはカートを使ってのプレーだったが、息子とともに赤いシャツに黒いパンツというお馴染みの勝負服に身を包んだ最終日は、7番から圧巻の11連続バーディ。それでも「もうフルスケジュールでツアーを戦うことはない」というタイガー。今週、46歳の誕生日を迎える。 優勝はジョン・デーリー親子 お決まりの派手なウェアに身を包んだジョン・デーリー親子。父と同じアーカンソー大学に通う息子は目つきからしぐさまで父親そっくり! リー・トレビノ(81)と息子ダニエルは、かつて日本でも人気となったメキシカンハット「ソンブレロ」マークのウェア&キャップでお揃いコーデ デビッド・デュバル(49)と息子ブレディ。右手にパターを持ち、真剣にラインを読んでいるが、グリップの握り方までそっくり トム・ワトソン(72)と息子マイケル。パターを片手にグリーンへと上がっていくが、歩幅も歩調も示し合わせたかのようにピッタリ ニック・ファルド(64)とワイルドな金髪の息子グレッグ。左足の曲げ具合、浮き具合といい、見事にシンクロしている ヘンリク·ステンソン(45)と息子のカールはスウィングだけでなく、手を腰に当て足を交差させて人のボールを追う姿も似ている 週刊ゴルフダイジェスト2022年1月11・18日合併号より こちらもチェック!
  • 昨季(20-21年)のPGAツアーは数々の記録に彩られたシーズンだった。そこで今回はレコードブックを振り返る。 4大メジャーとザ・プレーヤーズ選手権がすべて2打以内の僅差で決着したのは14年ぶりのこと。そんななか、もっとも注目を集めたのはP・ミケルソンが「全米プロゴルフ選手権」で打ち立てた史上最年長メジャーV(50歳)記録。91年のアマ優勝から30年目の快挙となり、長期スパンでの勝利記録でもある。ちなみに21年は「マスターズ」を29歳で制した松山英樹はじめ、「全米オープン」のJ・ラーム、「全英オープン」のC・モリカワが20代。1934年にマスターズがメジャーに加わってから30代、40代の覇者が出なかったのは史上初である。B・デシャンボーにはドライビングディスタンス1位以外にこんな記録も。「BMW選手権」でツアー最少スコア記録の27アンダーをマークしながらP・カントレーにプレーオフで敗れ、最少スコア敗戦記録を作った。J・トーマスの記録は「ザ・プレーヤーズ選手権」。決勝の36ホールで大会記録タイの12アンダーを叩き出し逆転優勝を遂げたのだが、27歳でメジャーとザ・プレーヤーズ両方を制したのは、タイガーに次いで2人目の快挙である。イム・ソンジェが作ったのはシーズン最多バーディ(イーグル含む)記録513個。これまでの最多は2000年にS・フレッシュがマークした509個だったが、それを韓国の鉄人が破った。プレーオフでの決着が多く接戦が目立った昨シーズンは、54ホールで首位または首位タイの選手が逆転で敗れるケースが多く、特に夏場は「チャールズシュワブチャレンジ」から「ザ・ノーザントラスト」まで14試合連続逆転決着が続いた。そして、メジャーではモリカワが8戦で2勝のスピード記録。これを上回るのはウォルター・へーゲン(6戦目)とジーン・サラゼン(4戦目)、20世紀初頭の巨匠だけだ。 弱冠24歳のコリン。まだまだ記録を塗り替えてくれそうだ(PHOTO/KJR) 週刊ゴルフダイジェスト2022年1月11・18日合併号より こちらもチェック!
  • 2020-2021シーズンが終わり、いざ今年を振り返ってみると例年に比べて女子プロゴルファーの結婚報告が多かったように感じる。そこで2021年の女子プロ結婚報告を振り返ってみた。 5月のパナソニックオープンレディースで2年ぶりに優勝した上田桃子。翌月に結婚を発表した(PHOTO/Shinji Osawa) 2021年の始まりとともに大西葵が結婚報告 人生において大きな転機のひとつでもある「結婚」。お互いに助け合い生涯を共に歩める人生の伴侶を得てさらなる飛躍も期待できる。今年はゴルフ業界、特に女子プロゴルファーに結婚報告が多かった。2021年新年のあいさつと共に最初に結婚報告をしたのは大西葵(27)。お相手は同い年で同じプロゴルファーの伊藤有志だ。大西はその後妊娠も報告し、9月には出産を発表。産後ラウンドは親友でもある藤田光里と済ませており、試合への復帰に向けて勘を取り戻している最中のようだ。 2月には渡邉彩香(28)が結婚を報告。お相手は埼玉栄高の同級生で柔道家の小林悠輔。マネジメント事務所を通じ「このたび、私事ではございますが2月26日に入籍いたしました。これまで苦しい時にも隣で支えてくれた彼と、お互いを思いやりながら、いつも笑顔が絶えない家庭を築いていきたいと思います。これからもプロゴルファーとして一層の努力を重ね、目標に向けて頑張ってまいりますので、応援よろしくお願いいたします!」とコメントしていた。6月15日の誕生日に結婚を報告したのは上田桃子(35)。お相手は友人関係から交際に発展した同い年の会社員だという。今季は5月のパナソニックオープンレディースで大里桃子とのプレーオフを制し通算16勝目を飾っている。また結婚した6月15日以降は予選落ちは一度もなく、トップ10入り8回と好調だ。8月には宮里美香(32)がレーシングドライバーの中山友貴と結婚したことを自身のSNSで発表した。インスタグラムにツーショット写真を投稿し、「私事ではありますが 本日8月18日に、レーシングドライバーの中山友貴さんと入籍いたしました。これからは夫婦として、お互いに支え合って、素敵な家庭を築いていきたいと思います。温かく見守ってくださると嬉しいです」と報告した。 12月にも立て続けに2人が結婚報告 12月に入ってからは2名の選手が結婚。19日には、永峰咲希(26)が宮崎日大高同級生の一般男性と交際10年記念日に婚姻届を提出。次の日の20日には有村智恵(34)が自身のYouTubeチャンネルで結婚したことを明らかにした。コロナ禍の今季を振り返ったあと、「もうひとつご報告がありまして、わたし結婚します……しました」と報告した。12月18日には亀田愛里(29)が結婚披露宴を行っているが、入籍は2020年2月。1年10カ月越しの結婚披露宴には多くの女子プロ仲間が出席し、新たな門出を祝福した。海の向こうでも米女子ツアー6勝、世界ランキング21位のジェシカ・コルダ(28)が元プロゴルファーのジョニー・デルプレテとの結婚を報告している。厚生労働省のデータによると令和2年の婚姻件数は52万5490組で前年より7万3517組減少している。しかし、少なくとも女子プロの間では今年に入り空前の結婚ラッシュ。人生を共にする伴侶を迎えさらにパワーアップした彼女たちのこれからに注目したい。 こちらもチェック!
  • グレッグ・ノーマンが新たな会社のトップになり、アジアンツアーに2億ドル(約226億円)以上を投資。今後10年間で10試合の新規大会を開催予定だという。 「ゴルフを世界的な規模での発展させるために、まだまだ未開発であるアジアの可能性を広げる」というのが、サウジアラビアがバックについた新会社『LIVゴルフインベストメンツ社』が発表した声明だ。これだけなら、アジアンツアーが盛り上がるグッドニュースだろう。しかしノーマンに言わせると「これは始まりにすぎない」ということで、まだまだ先がある話なのだ。ノーマンが30年前に企画した、少人数のスター選手による新ツアー構想が復活し、そのコミッショナーにノーマンが就任するという噂も流れている。実際、英ガーディアン紙は先のライダーカップに出場したアメリカチームのメンバーの1人が、3年契約の1億5000万ドル(約170億円)で新ツアーへの参戦の提示がなされたという話を伝えている。これに対して、スター選手を失いかねないPGAツアーは警戒感を強めている。昨今の賞金やボーナスの大盤振る舞いもさることながら、新ツアーに参戦すれば、PGAツアーのメンバー資格を剥奪する措置も辞さない構えだ。ただ、新しいサウジアラビアの試合がアジアンツアーの一環として開催されることになれば、簡単には批判ができなくなる可能性もある。加えて、ツアープロは個人事業者なので、PGAツアー側が選手の行動を縛ることについて、法的な問題もないことはない。一方、サウジアラビアを批判していたワシントンポスト紙の記者殺害を支持したと言われるサウジアラビアの王子が、くだんの新会社にも関与しているとされ、人権擁護団体がサウジアラビア主催の試合に出場しないよう呼びかけている。一体どうなるのか? 今後の展開が見逃ごせない。 いったい何をもくろんでいる……?(PHOTO/Kiyoshi Iwai) 週刊ゴルフダイジェスト2021年11月23日号より