Myゴルフダイジェスト

2021年のゴルフシーンを振り返る【東京五輪・男子編】

2021年のハイライトといえば、やはり東京五輪は外せない。男子ゴルフはマスターズチャンプの松山英樹を筆頭に、ローリー・マキロイ、コリン・モリカワ、ザンダー・シャウフェレなど世界のトッププレーヤーが参加。3位タイに7人が並び、銅メダル争いのプレーオフにもつれこむなど、オリンピックならではの熱い戦いが繰り広げられた。改めてもう一度振り返ってみよう。

東京2020オリンピック ゴルフ男子

2021年7月29日~8月1日/霞ヶ関CC東C(埼玉)/7447Y・パー71

<最終成績>

順位選手名スコア
1位(金)X・シャウフェレ(米国)-18
2位(銀)R・サバティーニ(スロバキア)-17
3位(銅)C・T・パン(台湾)-15
4位TC・モリカワ(米国)-15
4位TM・ペレイラ(チリ)-15
4位TR・マキロイ(アイルランド)-15
4位TS・ムニョス(コロンビア)-15
4位T松山英樹-15
4位TP・ケーシー(イギリス)-15
10位J・ニーマン(チリ)-14

東京五輪ゴルフ男子の記事一覧

  • ゴルフの最先端、PGAツアーの旬なネタをお届けする「PGAツアーエキスプレス」。第6回の注目選手は、チリ出身の26歳ギジェルモ・ペレイラ。 取材/コーリー・ヨシムラ(PGAツアー アジア担当ディレクター) ギジェルモ・ペレイラ1995年3月31日生まれ。2015年にプロ転向し、今年PGAツアーに昇格。チリ代表として東京オリンピックにも出場 (Photo by Meg Oliphant/Getty Images) 国を思う気持ちがモチベーション ギジェルモ・ペレイラはチリ出身の26歳。ミト・ペレイラとして記憶している人も多いかもしれないが、“ミト”はニックネームで、ギジェルモが本名。彼は今年、コーンフェリーツアーからの昇格組としてPGAツアーでフルシーズン戦っている。彼の目標はもちろん、PGAツアーで優勝することなのだが、もうひとつ大きな目標がある。それは、故郷であるチリ、そしてラテンアメリカのゴルフ発展に貢献することだ。「チリを含め、ラテンアメリカにとってゴルフはまだまだマイナーなスポーツだ。ボクはもっともっと、ゴルフをメジャーなスポーツとして認知してもらいたいんだ。同じチリ出身のホアキン・ニーマン、メキシコ出身のエイブラハム・アンサー、コロンビア出身のセバスチャン・ムニョスなど、他にも多くのラテンアメリカの選手がこれまでもPGAツアーで戦ってきた。これはすごく大きなことで、彼らも同じような気持ちを持っているはず。そう思う選手が一人でも多くいることは、すごく嬉しいことだね」(ペレイラ)国のために戦う――。それは昨年、東京オリンピックという形ではっきりと示すことができた。「PGAツアーを知らない国民は多いが、オリンピックを知らない国民はいないからね。東京オリンピックに出場できたことは、ボクにとって間違いなく最高の経験だった」と話す。「2004年のアテネオリンピック。テニスでニコラス・マスーがシングルスで金メダル、さらにはマスーとフェルナンド・ゴンザレスのコンビでダブルスでも金メダルを獲得した。当時ボクは9歳だったが、“国がひとつになる瞬間”をそこで体験したんだ。みんなが笑顔になり、なんてすばらしいことなんだと思ったよ。ゴルフがオリンピック競技に復活してから、僕はずっとこの光景を夢見て戦ってきた。結果はメダルには届かなかったけれど、SNSなどの反応を見ると、喜んでくれていたことがわかって、本当に嬉しかった。これまでに経験したことのない感覚になったよ」ペレイラの夢は国に貢献し、多くのゴルファーを世界に輩出すること。優勝という個人の目標はもちろんあるが、常に“その先”を見据えている。「ボクがPGAツアーでプレーする意味は大きいと思っている。ツアーには今、チリ出身の選手が2人いる。ボクたちが活躍をすればもっと多く、チリ出身の選手がPGAツアーで戦うことができるだろう。ラテンアメリカ出身の選手も増えてくるだろう。そうなったとき、ボクの努力は報われたと感じるんだ。それまでは、どんなことがあっても、決してあきらめないよ」 月刊ゴルフダイジェスト2022年1月号より
  • アイルランド代表として東京五輪に出場したR・マキロイ。彼が帽子をかぶらずプレーしたことが大きな話題になっている。 酷暑の霞ヶ関CC。無帽のマキロイは観る側が心配するほど汗をかき、顔面は真っ赤。なぜ帽子をかぶらなかったのか? 本人の答えはこうだ。「僕は頭がすごく小さいんだ。普段は(契約先の)ナイキがカスタムメイドで自分に合った帽子を作ってくれるんだけれど、ナショナルチームの帽子は大きすぎる」たしかに過去にもチーム戦であるライダーカップでマキロイが無帽でプレーする姿が目撃されている。ナイキがチームのオフィシャルユニフォーム担当メーカーならマキロイ用のキャップも用意できるが、そうでない限り、市販の帽子はサイズが合わずかぶれないというわけ。5年前のライダーカップでツイッターに「なぜ帽子をかぶっていないの?」と質問が寄せられ、本人が「間抜けなくらい頭が小さいので合う帽子がないんだ」と自嘲気味に答えている。「マキロイは正直者。素直に無帽のワケを打ち明けたのだから」と好意的なメディアの論調がある一方で「もしかしてマナー違反?」という声も。 かつてゴルフが紳士淑女のゲームだった時代は帽子をかぶってプレーするのがマナーだったが、近年ゴルフはアスリートが行うスポーツと見なされ、無帽でも問題はない。帽子をかぶっていなかったことで、もう1つ話題になったのがマキロイの髪型。デビュー当時は巻き毛の天然パーマがトレードマークだったが、オリンピックでは両サイドを刈り上げ頭頂部を伸ばしたツーブロック風の仕上がり。このヘアスタイル、おしゃれな妻エリカさんの好み? 週刊ゴルフダイジェスト2021年8月24・31日合併号より 関連記事 https://my-golfdigest.jp/tournament/p30408/
  • 日本が過去最多の金メダルを獲得し、大いに盛り上がった東京五輪。そのなかで男子ゴルフは、残念ながらメダル獲得とはならなかったが、テレビ視聴率ではトップクラスの数字をマークした。 男子ゴルフの最終日(1日)の模様はNHK総合で、12時15分から、プレーオフに加わった松山英樹がメダル争いから脱落する時間帯まで中継された。そのうちの15時5分~16時56分の平均視聴率が20.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。瞬間最高視聴率も、23.9%(16時7分)という高視聴率を記録した。話題満載の東京五輪だったが、平均視聴率20%超えは、56 .4%だった開会式を筆頭に、サッカー、野球、柔道、卓球など日本のメダル獲得の期待がかかった注目競技ばかり。そのなかにゴルフが入っていたことには、関係者からも驚きの声が上がった。この高視聴率の理由を、日本ゴルフ協会「東京五輪企画・準備委員会」の委員長でもある戸張捷氏は、同じ時間帯に人気・注目競技のテレビ中継がなかったことに加え、「コロナ禍によるステイホーム、3位までを争うというオリンピックの表彰の仕組み、そしてそこに松山英樹が加わったこと。こうした要因がゴルフファン以外の多くの人の目を引き寄せたのでしょう」と分析する。松山と同じく銅メダル争いをしたR・マキロイは、「これまでの人生で、3位をとるためにこれほどハードにプレーしたことはなかった」と振り返ったが、見ていたファンも、優勝争いだけでなく3位争いという楽しみがあった。ここも、通常のトーナメントとは違うオリンピックならではの面白みだろう。ところで、この高視聴率がゴルフ界にもたらす影響について、戸張氏は、「ゴルフ人口がすぐに、目に見えて増えることはないでしょうけど、これを契機にゴルフ競技に興味を持つ人が増えたことは間違いないでしょう」と語る。そうした人々が今後、積極的に観戦、さらにはゴルフを始めることを願いたい。 プレーオフが最後まで放送されなかったのは残念だったが…… 週刊ゴルフダイジェスト2021年8月24・31日合併号より
  • PHOTO/KJR 炎天下のなかアツい戦いが繰り広げられた東京五輪ゴルフ男子。テレビ解説者として現地を訪れていた佐藤信人プロに、大会を振り返ってもらった。 世界ランク下位の選手の活躍もオリンピックのならでは 僕は今回、前週の日曜日にコース入りし、まるまる1週間を会場で過ごし帰宅しましたが、いまだ独特の興奮が冷めやらずにいます。じつは5年前のリオ五輪にも行きましたので初めての五輪体験ではなかったものの、日本での開催ということもあり前回とは注目度が違ったので緊張もしました。会場の霞ヶ関カンツリー倶楽部は、距離はまあまあありますがフェアウェイは広めでOBも少なくトリッキーではない。夏場のベントグリーンはそれなりに止まる。それだけに、世界ランク上位の選手を中心に優勝争いが展開されるのではないかというのがボクの試合前の予想でした。具体的にはアメリカの4人に加え、アイアンショットの精度の高いローリー・マキロイや松山(英樹)くんといった名前を挙げました。結果はザンダー・シャウフェレが優勝、松山くんとマキロイが優勝争いを演じ、コリン・モリカワも銅メダル争いのプレーオフにまで進出しました。ある程度のハイスコアも含め、その点は予想どおりの展開だったといえます。しかし大きく予想に反したのが、それほどゴルフが盛んではない国や地域の、世界ランク下位の選手の活躍でした。銀メダルにはスロバキアのローリー・サバティーニ(大会前204位)、銅メダルには台湾のパン・チェンツェン(同208位)。さらにメダルこそ逃しましたが、コロンビアのセバスチャン・ムニョス(同82位)、チリのギジェルモ・ペレイラ(同118位)はプレーオフに進出、オーストリアのセップ・ストラカ(同161位)はプレーオフまで1打差に迫りました。ゴルフは前回のリオ大会で、112年ぶりにオリンピック競技に復活しました。当初、その位置づけが曖昧で、出場に消極的な有名選手が多かったのも事実です。なかにはゴルフ競技不要論まで聞かれました。しかし一方で、今回出場したトップ選手のなかにも五輪の重要性や意義を話す選手も多かった。ノルウェーのビクトール・ホブランは「メジャーとオリンピックはどちらも特別でどちらも大事。でも、どちらかを選べといわれたら断然、オリンピック」と答えました。ゴルフの盛んではないノルウェーでは、オリンピックに出場した選手、ましてメダリストとなれば誰もが知っている英雄だからです。終始優勝争いをリードしたイギリスのポール・ケーシーは、オリンピックに出たくて仕方のない“大好き派”。前回のリオ大会で金メダルを獲得したジャスティン・ローズに刺激を受けたからだと言います。ケーシーは現在、44歳。イギリスで出場権を得るのは競争率も高いのですが、48歳で今も第一戦で活躍するリー・ウェストウッドを引き合いに「3年後はまだ47歳。パリにも出たい」と意気揚々です。善きにつけ悪しきにつけ、あっさりした性格のマキロイですら、「ボクのなかにオリンピック精神が芽生えた。パリでメダルを取りたい気持ちがさらに強くなった」と答えています。出場したほとんどの選手に「もう一度出たい」と思わせるのも、オリンピックの持つ魔力のようです。そして僕が予想できなかった“世界ランキング以上の選手の活躍”こそオリンピックならではのものです。それが、今も僕を包んでいる興奮の正体のようです。 不調と重圧のなかでもオーラを感じた松山 試合を振り返ってみましょう。まずは松山くん。メダルには届きませんでしたが、最後の最後まで、優勝するのでは、というワクワク感を日本中に持たせてくれたのはさすがです。マスターズチャンピオンとしての凱旋帰国後初の試合、まして自国開催ということもあり、そのプレッシャーは想像を絶するものがありました。日曜日の練習ラウンドで少し声をかけましたが、気合いは十分で近くに寄るのも恐れ多いオーラすら感じました。最終日だけを見れば、勝負どころのショートパットが入らなかったのがメダルに届かなかった理由でしょう。しかし大会全般を見ると、本来のショットのパフォーマンスが発揮できなかったな、というのがボクの印象です。松山くんからはそうした言い訳じみた言葉は聞かれませんが、コロナの隔離もあり思うような準備ができず、とくに3日目、4日目になると猛暑で体力が奪われていくのが目に見えてわかりました。加えて、日の丸を背負う重圧です。そうしたなか、一時は首位のシャウフェレに1打差まで迫り、最後まで大会を盛り上げてくれました。 今回の松山の“この一打”には、最終日12番・パー4のセカンドショットを挙げる佐藤。「ピンを刺して1m以内につけ、ここから本来の松山くんに戻ってくるのでは、マスターズの再現か、金メダルがあるのでは……と思わせる、世界レベルのショットでした」(佐藤・以下同) 総合力が高く愛すべき人柄のシャウフェレ 金メダルを獲得したシャウフェレですが、その勝因はと聞かれれば技術的には「総合点の高さ」でしょう。もちろん、金メダルへの道のりは決して平坦なものではなく、むしろかなりバタバタしていたという印象です。実際に3日目は8番までティーショットをフェアウェイキープできず、それでも“穴がない”選手らしく、ショットやアプローチ、パットでカバーしまくりました。最終日の14番・パー5はティーショットを大きく右に曲げて林の中に。ほぼ金メダルに手がかかった時点でのミスショットには、オリンピック特有の緊張の怖さを感じました。しかし一方で、アンプレヤブルで打てる場所まで戻せた幸運はあったにせよ、あのピンチをボギーで凌ぐ総合力の高さには舌を巻きました。それ以上に僕が驚かされるのは、彼のメンタリティというか愛すべき人間性です。大会中、こんなことがありました。シャウフェレは会場近くの飯能市のホテルに泊まっていたのですが、初日を控えた水曜日の夜、落雷により4~5時間にわたって周辺約12万軒が停電になるという事態に見舞われました。僕も同じ飯能市に宿泊していたのですが、とにかく暑くて寝つかれない夜を過ごしたんです。普通、こうした状況では愚痴や不平のひとつも出るもの。思うようなプレーのできない言い訳にする人もいます。ところが初日を迎えたシャウフェレは、「非常灯がついて、電球を外すか非常灯がついたまま寝るかとなった。僕のキャディは電気がついたまま寝たらしいけどね」と、笑い話に変えてコメントするのです。最終日、優勝争いの緊張のなか、シャウフェレがティーショットに入った場面でどこからか人の声が聞こえてきました。カメラマンのイヤホンから漏れる、中継の指示でした。この時の「なんだ、その音か?」とカメラマンに向けた笑顔を見て、18年のカーヌスティで開催された全英オープンを思い出しました。フランチェスコ・モリナリが制したこの大会で、優勝争いを演じていたのがシャウフェレ。この時も子どもが騒ぐアクシデントがあったのですが、子どもに向かってニコッと笑って、自分のプレーに戻ったのでした。父のステファンさんは、オリンピックを目指す陸上の十種競技の選手でした。ところが飲酒運転の車に追突され左目を失明、選手生命を絶たれます。息子をゴルフの道に導いたのはステファンさんです。その息子が前回大会から正式競技となったオリンピックに出場、しかも金メダルを取ったのです。もうひとつ言えば、もし2020年に開催されていたら、シャウフェレが出場争い激戦地域のアメリカで、オリンピックに出場できていたかどうかもわかりません。この奇跡とも呼ぶべきドラマは、シャウフェレの人柄やそれを育てたステファンさんへの神様の贈り物だと思ってしまうのです。 「スタッツを見ても、飛距離、ショットの精度、アプローチ、パターと“穴がない”のがシャウフェレの特徴です」 世界ランク204位と208位妻とつかんだメダル 銀メダルのサバティーニは南アフリカの出身ですが、18年に再婚した妻のスロバキア国籍を取得し、同国から出場。妻の親戚にゴルフ協会関係者がいるそうですから、「ゴルフってなに?」というスロバキアでは、ゴルフのアンバサダー的な存在といっていいでしょう。45歳。PGAでは6勝していますが、最後の優勝は10年前のホンダクラシック。その選手が最終日に61を叩き出し、ほとんど誰も期待していないなかでの銀メダル。スロバキアに空前のゴルフブーム到来の予感がします。 「ゴルフを知らない奥さんがキャディを務め、他の選手の迷惑にならないかと心配そうなサバティーニの姿が印象的でした。奥さんとスロバキアの国旗の力が大きかったのかなと思います」 銅メダルのパン・チェンツェンは、世界アマチュアランク1位になったこともあり、アジア大会では個人、団体ともに金メダルも取りました。世界アマに15歳から出ていたりした国際舞台での経験が今回は生きたように感じました。台湾もここ数十年はトッププロを輩出できず、パンだけがゴルフ界を牽引している状況。再び台湾から名選手が生まれる日も近いことでしょう。 「ショットメーカーで今季は飛距離アップにも成功。パンも奥さんがキャディ。ティーショットを打つと、クラブを2~3本持って妻のバッグを軽くする姿が微笑ましく映りました」 オリンピックのおかげでゴルフの裾野が世界に広がっていく “3位争い”で7人のプレーオフとなるのも五輪ならでは。国も世界ランクも様々な選手が1つのメダルを争った。トップ選手のなかにも五輪の重要性や意義を話す選手も多く、「オリンピックの影響力は大きい。ゴルフが世界中に広がっていくのは嬉しいです」 プレーオフ進出組では、全英オープンチャンピオンのコリン・モリカワの適応力に驚かされました。全英からの直接の来日で、まったく正反対の芝でのゴルフです。ロイヤルセントジョージズの芝はフェスキューでフェアウェイでも球が少し沈んで感じるうえに、地面が硬くバウンスが弾かれてしまうため普通に打つとフェースのやや下めに当たるケースが多い。しかし日本の高麗芝は真逆で球が浮くので、普通に打つとフェースの上めに当たるかもしれない。そのあたりを4日間かけてアジャストした感じです。2日目まではボロボロの状態でしたが尻上がりに慣れてきて、いつの間にやらプレーオフ、そして最後まで銅メダルを争う。ほぼ初体験だったリンクスでの全英制覇といい、今回の東京オリンピックといい、優れた適応力はゴルファーにとっての大きな武器といえるでしょう。僕の元にも普段の試合の解説では考えられない数のメッセージが、SNSを中心に届きました。そんなところからもオリンピックの影響力の大きさを感じます。オリンピックのおかげでゴルフが着実に世界中に広がっていくことは確かなようです。その点はゴルフ関係者のひとりとして、大変嬉しく思います。同時にゴルフがこの先もオリンピック競技として存続することを心から願っています。 「パリにも出たい!」(R・マキロイ)「メジャーよりも五輪!」(V・ホブラン) 週刊ゴルフダイジェスト2021年8月24・31日合併号より 関連記事 https://my-golfdigest.jp/tournament/p33564/ https://my-golfdigest.jp/tournament/p32361/
  • 五輪ゴルフ男子最終日、松山英樹を含め、3位タイに15アンダーで7人が並び、銅メダルを懸けた7人でのプレーオフが行われた。これについて、賛否両論さまざまな意見が寄せられている。 当編集部に寄せられた感想をいくつか挙げてみたい。「銅メダルは1つだけなの?」「終わったとき銅メダルが7個もあるのかと思った」「3位という順位には変わりないのに、プレーオフに負けた6人は4位タイ。違和感しかない」といった意見だ。たしかに銅メダルは1つだけなのかという疑問はあろう。柔道でも敗者復活戦があるので、銅メダルは2個用意されている。体操女子の種目別ゆかで、村上茉愛は同点のA・メルニコワと銅を分け合っているし、プレーオフは行っていない。また、走り高跳びではM・E・バルシムとJ・タンベリがジャンプオフ(ゴルフでいうプレーオフ)を行わず、2人とも金メダルを手にした。「もし1位が7人いたとすると、1位、2位、3位を決めるまでプレーオフをやることになるのでしょうね。1位を決めるのは“あり”としても、参加することに意義のある五輪ではどうでしょう。名誉として7人全員に銅をあげたほうがすっきりしたのでは?」(JGAミュ―ジアム参与・武居振一氏)違う意見もあった。「あれはあれで面白かった。私も全米オープン地区予選に出たことがありますが、定員を巡って必ずプレーオフはします。定員をオーバーすれば次の段階へ進めませんから、プレーオフは必要と思いますが、五輪はというと、私はどちらでも良い気がします」(TV解説者・タケ小山氏)17年までJOC委員をつとめていた川田太三氏はこの辺の事情を次のように話す。「今回のゴルフで、金銀銅メダルは1つずつと決めたのはIOCでしょう。しかし、実は五輪はそれぞれの事情を抱えた各競技団体の集合体なんです。なので、共通したルールや合意をつくろうとしても、利害が調整できず、そもそも“議論”ができない構造になっているんです」競技フォーマット自体の変更の声が挙がっていることもあり、次回パリ大会では再考の余地ありだろう。 読み込んでいます… 週刊ゴルフダイジェスト2021年8月24・31日合併号より
  • <東京五輪ゴルフ男子 最終日/霞ヶ関CC東C/7447Y・パー71/7月29日~8月1日> 埼玉県の霞ヶ関CCで行われた東京五輪ゴルフ男子。酷暑の激戦を制し、金メダルに輝いたのは、アメリカ代表のザンダー・シャウフェレだった。 余裕の勝利に思えたシャウフェレを最後まで追い詰めたのは、最終組の12組前、首位と7打差でスタートしたスロバキア代表のローリー・サバティーニだった。7アンダーでスタートしたサバティーニは、最終日、10バーディ・1イーグル・2ボギーの10アンダー「61」という驚異の追い上げで、トータル17アンダーでフィニッシュ。その時点で、12番をホールアウトしていた最終組は、シャウフェレが18アンダー、12番でバーディを奪った松山英樹は16アンダー。終盤は、パー5がひとつ(14番)、1オンが狙えるパー4がひとつ(17番)と、バーディが取りやすいホールが2つあり、優勝争いはシャウフェレと松山の2人に絞られたかに思われた。ところがそのひとつ、14番パー5に落とし穴が待っていた。シャウフェレのティーショットは、大きく右にプッシュアウト。ボールは茂みに入り、アンプレヤブル。木の間を狙って打った3打目は左のラフへ。4打目もグリーンをとらえられず、5打目でなんとか寄せ、ボギー。17アンダーにスコアを落とす。一方、15アンダーに落としていた松山は、このホールで2オンに成功し、16アンダー。17アンダーでシャウフェレとサバティーニが首位に並び、1打差で松山というまったく分からない展開に。 松山とシャウフェレ明暗を分けたのはパット 14番のバーディ・ボギーで一気に差を2つ詰め、金メダルも見えてきた松山だったが、シャウフェレとの明暗を分けたのはパットだった。15番パー4、グリーン左サイドのカラーから決めにいった松山のパットは、1mあまりオーバー。返しのパットはわずかに右に外れ、ボギー。シャウフェレとの差は再び2打に開いてしまう。16番パー3では、松山がピン右4mにつける見事なティショットを放つものの、バーディパットを決めきれず。そして1オン可能な17番パー4。松山とシャウフェレのティーショットはともにグリーン手前のバンカーに。セカンドを先に打った松山がピン手前2mにつけると、シャウフェレがさらに内側につけ、ともにバーディチャンス。先に打った松山のパットはカップの左へ。それを見たシャウフェレはしっかりとど真ん中から沈め、再び18アンダーにスコアを戻す。 随所に目の覚めるようなショットを放ちつつも、ショートパットに泣かされた松山 これが事実上のウイニングパットと思われたが、試練はまだ続く。難関18番パー4のティーショット。ティーの右端に立ち、持ち球とは逆のフェードでフェアウェイキープを狙ったシャウフェレのボールは、大きく曲がって右バンカーのさらに右へ。残り100Y地点へのレイアップを余儀なくされる。世界ランク5位という実力の持ち主ながら、PGAツアーでの勝利数は4。メジャーでも何度かあと一歩に迫りながら、勝ち星には恵まれていないシャウフェレ。マスターズで敗れた松山と同組での最終日、この大舞台での勝利は喉から手が出るほど欲しかったに違いない。強い気持ちで放った18番の3打目は、ピン奥に着弾すると、スルスルとスピンバックし1mにピタリ。優勝が懸かった1mのパットは決してやさしくはないが、最終日はこれよりも長い入れごろ外しごろのパットをことごとく沈めてきた。そして今度こそ本物のウイニングパットを沈めたシャウフェレが、東京五輪の金メダルを手に入れた。陸上10種競技の五輪代表候補ながら、不運な事故により五輪出場の夢が断たれてしまった父・ステファンさんの前で達成した大偉業。シャウフェレにとってはメジャーでの勝利以上に価値のある1勝だったに違いない。 銅メダル争いは7人のプレーオフへ 松山は18番でバンカーから見事なセカンドショットを放つも、バーディパットを決めきれず、トータル15アンダー。銅メダルを懸け、異例の7人によるプレーオフが行われたが、1ホール目をボギーとし脱落。最終的には台湾のC・T・パンが、アメリカの若きホープ、コリン・モリカワとの一騎打ちを制し銅メダルを獲得した。 満面の笑みで金メダルを手にするシャウフェレ(中央)。銀メダルに輝いたのは、この日10アンダーを叩き出したサバティーニ(右)。銅メダルは、サバティーニと同組でこの日8アンダーをマークした台湾のC・T・パン(左) 取材&撮影/服部謙二郎(週刊ゴルフダイジェスト) 【東京五輪ゴルフ男子 最終成績】1位 X・シャウフェレ(アメリカ) -18(金)2位 R・サバティーニ(スロバキア) -17(銀)3位T C・T・パン(台湾) -15(銅)-----プレーオフ-----4位T C・モリカワ(アメリカ) -154位T M・ペレイラ(チリ) -154位T S・ムニョス(コロンビア) -154位T R・マキロイ(アイルランド) -154位T 松山英樹(日本) -154位T P・ケーシー(イギリス) -15-----------------38位T 星野陸也(日本) -6
  • <東京五輪ゴルフ男子 2日目/霞ヶ関CC東C/7447Y・パー71/7月29日~8月1日> 東京五輪ゴルフ男子2日目、2アンダー20位タイからスタートした松山英樹は16番までに6つスコアを伸ばし、トータル8アンダー、暫定3位タイまで順位を上げた。 笑顔がのぞいた2日目。出だしからバーディを奪った松山は、3番、6番もバーディとし、スコアを3つ伸ばして前半を折り返す。名物の10番パー3では、グリーン左奥から狙いすましたチップインバーディ。13番パー4では5mのスライスラインを読み切りバーディ。そして16番パー3ではピンを刺すような切れ味鋭いアイアンショットでOKバーディと、バーディを量産。17番パー4でも勢いそのままに、残り117Yのセカンドをイメージ通りのカットショットで転がし戻し、ピン右奥1.5mへ。思わず笑みがこぼれる。しかしその直後に雷雲接近のため中断。そのまま日没サスペンデッドとなり、バーディパットは明日に持ち越しとなった。後半はグリーンを外す場面も多かったが、PGAツアー屈指のアプローチ名手は動じることなくその技をいかんなく発揮。ボギーフリーのラウンドで、トータル8アンダー。暫定ながら首位と3打差の3位タイと、一気にメダル圏内に浮上した。11アンダーで首位に立ったのは、今日8つスコアを伸ばしたザンダー・シャウフェレ(アメリカ)。オーガスタでは松山を最後まで追い詰めた強力なライバルが、東京の地で再び松山の前に立ちはだかる。 マスターズ王者は伊達じゃない! 【東京五輪ゴルフ男子 2日目成績(暫定)】1位 Z・シャウフェレ(アメリカ) -112位 C・オルティス(メキシコ) -103位T M・ペレイラ(チリ) -83位T A・ノレン(スウェーデン) -83位T S・ストラカ(オーストリア) -83位T 松山英樹(日本) -8(※16番H終了時)----------------25位T 星野陸也(日本) -3 取材&撮影/服部謙二郎(週刊ゴルフダイジェスト)
  • <東京五輪ゴルフ男子初日/霞ヶ関CC東C/7447Y・パー71/7月29日~8月1日> 東京五輪ゴルフ競技男子、松山英樹は4バーディ、2ボギーの69で回り、2アンダー20位タイで初日を終えた。 3番、5番と幸先よくバーディを奪った松山。7番パー3で長いバーディパットを沈めると、続く8番パー5では3打目をピンそばに寄せ、連続バーディ。4アンダーまでスコアを伸ばし、首位を独走するセップ・ストラカ(オーストリア)を追走するかに見えた。しかし続く9番をボギーとすると、11番でもボギーを打ち、終わってみれば2アンダー20位タイ。「後半うまくいかなかったので、明日はしっかりバーディが取れるようにしたい」という松山だが、新型コロナの影響で満足に練習ができなかったこともあり、体力的にも本調子ではなかったのか?「(体力面は)想定内です。それも踏まえた上で、明日はいいプレーをしたい」同じ2アンダーグループには、優勝候補筆頭格のコリン・モリカワ、ローリー・マキロイの名前も。8アンダーの単独トップに立ったのは、世界ランク161位のセップ・ストラカ(オーストリア代表・28歳)。世界ランク上位陣がどこまで差を詰められるか。2日目の戦いに注目したい。 【東京五輪男子 初日成績】1位 S・ストラカ(オーストリア) -82位 J・ジェーンワタナノンド(タイ) -73位T T・ピータース(ベルギー) -63位T C・オルティス(メキシコ) -65位T J・B・ハンセン(デンマーク) -55位T J・ベガス(ベネズエラ) -55位T J・パグンサン(フィリピン) -5---------------------20位T 松山英樹 -241位T 星野陸也 E
  • <東京五輪ゴルフ男子初日/霞ヶ関CC東C/7447Y・パー71/7月29日~8月1日> 霞ヶ関CCで開催された東京五輪ゴルフ男子初日、7:30のトップ組でスタートした星野陸也は、4バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの71でラウンド。イーブンパーで初日を終えた。 「めちゃくちゃ緊張しました」開口一番、そう口にした星野陸也。「ツアー1年目の最初のティーショットよりも緊張した」というオリンピックの第1打は、見事フェアウェイへ。「2日前の会見で『フェアウェイをキープします!』って言ったので……あそこでホッとしました」ティーショットは「完璧というくらいよかった」と振り返る星野だが、1バーディ1ボギーで迎えた6番パー4で悲劇が待っていた。「セカンドで昨日の雨が残っていたのか、予想よりも下がぬかるんでいて厚く入ってしまって、手前のバンカーに入ってしまった。そこからトップして、左打ちをさせられて……いきなりスゴイ経験をしました」結局6番をダボとするも、8番、14番、15番でバーディを奪い、トータルイーブンパー。「前半のトラブルは悔しかったけど、そこからからイーブンに戻せたのでよかった。普段の試合とは違った緊張感がありましたが、そこは楽しんでいきたい」同組で回ったセップ・ストラカ(オーストリア)が8アンダーで暫定トップ、トーマス・ピータース(ベルギー)が6アンダーで暫定3位と、大きく水をあけられる形となったが、まだまだ初日。持ち前の爆発力で、明日以降の巻き返しに期待したい。 スタートホールのティーショット。緊張を感じさせないのびのびとしたスウィングで宣言通りフェアウェイをキープ 取材&撮影●服部謙二郎(週刊ゴルフダイジェスト)
  • PHOTO/Blue Sky Photos、Hiroshi Yatabe、Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa 東京五輪ゴルフ競技は今週は男子が、来週は女子が埼玉県の霞ヶ関CCで行われる。テレビ観戦のお供に、まずは男子の注目選手をピックアップしてご紹介! 日本特有のコーライ芝に順応できるか 1929年に創立した霞ヶ関CCは「日本ジュニア」の決勝会場として1971年から約50年にわたりコースを提供してきており、日本勢には馴染みがある。この地の利を生かせるか? 霞ヶ関CCは1957年にカナダカップを開催し、日本にゴルフブームを巻き起こしただけでなく、これまでに日本オープンを4回、日本女子オープンも開催した実績を持つ。2010年には第2回アジアアマチュア選手権を開催し、松山英樹が優勝している。 今年マスターズを制した松山だが、初めてのマスターズ出場権は、ここで開催されたアジアアマの勝利で得た。ゆかりのあるコースで今度は金メダルを目指す 赤星四郎と藤田欽哉が造り、チャールズ・アリソンの提言で改造された東コースは、五輪会場に決まると、16年にトム&ローガン・ファジオ親子により、コース改造が実施された。トムは姉妹誌「Choice」のインタビューで「フェアウェイのうねり(高低差)、ハザードの配置などでリスク、リワード―-危険をおかす挑戦に成功すると大きな報酬が得られる―-を実現するレイアウトにすれば、いちだんとレベルアップしたコースになる」と判断し、改造を実施したと答えている。フェアウェイは暑さに強い日本特有のヒメコーライ芝。さらに夏のコーライ芝のラフはティフトンやベントにはない、独特のフライヤーがあり、海外選手は芝種の違いに手を焼くはずだ。 霞ヶ関CCのコーライを経験した2選手 ニュージーランド代表ライアン・フォックスタイ代表ジャズ・ジェーンワタナノンド10年アジアアマに参加し霞ヶ関CCでプレーした2人。結果はそれぞれ34位と予選落ちとふるわなかたものの、経験は生きているはず 日本にゆかりのある2人 アメリカ代表ザンダー・シャウフェレアメリカ代表コリン・モリカワPGAツアーでもナイスガイとして知られ、今回も金メダル候補に挙がっているX・シャウフェレとC・モリカワ。シャウフェレは祖父母が渋谷区在住、モリカワは父が日系アメリカ人と、ともに日本にゆかりのある選手 「MIURA」のアイアンを使用 メキシコ代表エイブラハム・アンサー ナイキがクラブから撤退し契約フリーとなったA・アンサーが選んだのはミウラのアイアン。米国で三浦技研を展開するMIURA GOLFと契約し、ブランドアンバサダーも務める 霞ヶ関でのカナダカップを戦ったG・プレーヤーの秘蔵っ子 南アフリカ代表ガリック・ヒーゴ 五輪と同じ東Cで開催されたカナダカップには若き日のゲーリー・プレーヤーも出場。そのプレーヤーに育てられたG・ヒーゴは、ときどきコースマネジメントを相談する間柄だという。霞ヶ関攻略の話もしている!? 全英を欠場して東京五輪にかける2人 韓国代表イム・ソンジェ韓国代表キム・シウー韓国は五輪でメダルを獲得すれば兵役免除の特典がある。20代で2年間の兵役はアスリートにとってはかなりの負担。イム・ソンジェとキム・シウーは全英オープンを回避し、照準を五輪に定めた 南ア出身なのにスロバキア代表? スロバキア代表ローリー・サバティーニ 生まれ育った南アフリカではなく、スロバキア代表として参戦するR・サバティーニ。スロバキア人の妻の従弟がゴルフ協会の幹部ということから国籍を取得していた 週刊ゴルフダイジェスト2021年8月10日号より 関連記事 https://my-golfdigest.jp/tournament/p31121/ https://my-golfdigest.jp/tournament/p31339/ https://my-golfdigest.jp/tournament/p31432/
  • PHOTO/Blue Sky Photos解説/レックス倉本 いよいよ今週開幕する東京オリンピックのゴルフ競技。日本代表の松山英樹、星野陸也のメダルに大いに期待がかかるが、その前には世界の強力なライバルたちが立ちはだかる。メダル争いに絡むであろう注目選手のスウィングを、レックス倉本が解説。 本命はモリカワダークホースはニーマン 金メダル候補No.1はコリン・モリカワ選手じゃないでしょうか。いまPGAツアーの中で一番ボールストライキングが上手いと思います。彼の特徴は“とにかく手を使わない”こと。バックスウィングでも手でクラブを上げる動きがゼロ、ギリギリまで両腕を伸ばし、左肩を下げるように体の動きを利用してクラブを上げています。切り返し以降も左足を踏み込むことで、自然なシャローイングが始まり、クラブが理想的なポジションに下りています。インパクトにかけて左手首が掌屈(手のひら側に折れる)気味で、ロフトが立って入ってきている。手は一切使わず、足の力でヘッドを加速させています。インパクト後、強烈に左に振って、飛ぶフェードを実現していますが、フォローの抜く方向のイメージを変えれば、ドローも打てるでしょうね。もうひとり注目しているのが、チリのホアキン・ニーマン選手。スーパーサイドベンド、スーパーシャローなスウィングで、インパクト後でもまだ体が傾いたまま。僕が真似したら、おそらく筋肉がちぎれちゃうでしょう(笑)。インパクト後もサイドベンドと右手首の背屈(甲側に折れる)は続いていて、フォローまでずっとヘッドを走らせています。体の動きとクラブが連動した、まさに今どきのスウィングと言えるでしょう。 世界最強のショットメーカー コリン・モリカワ(アメリカ代表) 97年生まれの24歳。世界アマランク1位になったあと、19年にプロ転向してからすでに5勝を挙げ、直近の全英オープンでメジャー2勝目 インパクト前後(4コマ目から5コマ目)で変わっているのは、左足が伸びたことと、腰が回っていることの2点だけ。つまり足の力でヘッドを加速させているということ 驚異のサイドベンド ホアキン・ニーマン(チリ代表) 98年生まれの22歳。18年にプロ転向し、19年のグリーンブライヤーで初優勝。チリ勢として初めて優勝者の名前を刻む。世界ランキング26位 サイドベンドと同様に、右手首の背屈も特徴的で、力をギリギリまでためて、フェースをコントロールしている フェードヒッターに変身 ローリー・マキロイ(アイルランド代表) 89年生まれの32歳。07年にプロ転向後、数々のタイトルを獲得してきた。11年の全米OPでメジャー初優勝。世界ランクは11位 スウィング改造中のマキロイ。肩が以前より横回転に。以前はフェースをシャット気味に上げて体を開きながら肩をタテに使っていたが、より横の意識が強いスウィングに。足の動きが減って、以前よりスウィングが静かになった印象 その場回転でスウェイ解消 ビクトール・ホブラン(ノルウェー代表) 97年生まれの23歳。14年にノルウェーアマで優勝し、アメリカのオクラホマ州立大へ。19年にプロ転向し、すでに2勝を挙げている 元々左サイドにスウェイしてしまう癖があったというホブラン。切り返しでスクワットが入ることで、その場で回るスウィングになった。右腰と右ひざがラインナップされて、右足の使い方と体の回転がうまく同調している 週刊ゴルフダイジェスト2021年8月10日号より