Myゴルフダイジェスト

7度目の挑戦で合格をつかんだ丹萌乃。プロテストに費やした315万円は「活躍して取り返します!」

1度にたった20名しか受からない狭き門であり、受験するだけで多くの出費がかさむプロテスト。今年、7度目の挑戦でついに合格を手にした丹萌乃は、プロテストの受験だけでこれまでに総額300万円以上かかったという。

PHOTO/Hiroshi Yatabe

丹 萌乃
たんもえの。2018-2019年は単年登録選手としてレギュラーツアーに出場。岡山県出身の24歳

プロテストの出費はツアーで取り返す

女子ツアーの出場権を得るためには、まず「プロテスト」に通らなければならず、その合格率は3.4%という狭き門。今年、7度目の挑戦で合格を勝ち取った丹萌乃は、喜びよりも安堵感が大きいと話す。

「プロテストの雰囲気は二度と経験したくないですね。2015年から毎年受け続け、1打足りなかったのが2回と、悔しい思いもしてきました。今回はプレッシャーで2日目からはほとんど寝られませんでした。覚悟の受験だったので、通過することができてホッとしています。7回のプロテストの受験料やそれに伴う遠征費などで約315万円使いましたが、これはツアーで活躍して取り返したいですね」


超難関と言われる理由

【理由1】合格率4%以下
今年の受験者数は614名。その中から合格したのは上位20Tまでの21名。つまり、合格率はたった3.4%
【理由2】1次から最終までの長い道のり
1次予選から最終プロテストまで約3か月にも及ぶ。プレッシャーとの長い戦いが続く
【理由3】受からないとツアーに出られないプレッシャー
2020年から、ツアー出場優先順位を決めるQTに出場するためには、LPGA正会員(プロテスト合格)の資格が必須に


「7年間で約315万円使いました」(丹萌乃)

●1次予選/受験料 4万円
●2次予選/受験料 6万円
●最終プロテスト/受験料 10万円
受験料以外にも交通費や宿泊費、プレーフィーもかかるので、受けるだけで多額の出費に

経験者たちが語る
こんなにヤバい! プロテストの緊張感

高橋彩華「緊張しすぎて心臓が口から出そうでした」

「緊張はあまりしないタイプですが、プロテストのときはヤバかった。プレッシャーで心臓が飛び出るくらいでした」

三ヶ島かな
「おにぎりも喉を通らずオロナミンCを3口だけ飲みました」

福田真未
「応援がプレッシャーで携帯を一切見ませんでした」

月刊ゴルフダイジェスト2022年1月号より

こちらもチェック!

  • 毎週のように新しいヒロインが登場する群雄割拠の女子ツアー。そんな第一線で活躍するプレーヤーを目指し、日々奮闘する美女ゴルファーを紹介! PHOTO/Kazuo Iwamura THANKS/さいたま梨花CC 竹内美来たけうちみらい。1997年12月26日生まれの23歳。ゴルフスクールを経営している父の影響で高校生からゴルフを始める。父が果たせなかったプロの世界に入って活躍する……
  • 新型コロナ感染拡大の影響で延期となり今年の6月に開催された2020年度の女子プロテストに合格した橋添穂。美人ゴルファー四姉妹の末っ子として知られる彼女の素顔に迫った――。 PHOTO/Osamu Hoshikawa 橋添穂はしぞえ・みのり。2000年6月23日生まれ、山梨県甲府市出身。父はプロゴルファーの橋添純司。3人の姉もゴルフに携わる。今年6月のプロテストを5位で通過(9……
  • 2021年度の女子ツアー最終プロテストが京都府の城陽CCで4日間(11/2〜5)に渡って行われ、通算4オーバー、20位タイまでの21人が合格。そのうち渋野日向子の母校・岡山県作陽高校出身&在学生が、トップ合格の尾関を含めて4人入った。 PHOTO/Hiroshi Yatabe(代表撮影) トータル8アンダーでトップ合格を果たした尾関彩美悠 2021年度J……
  • PHOTO/Tsukasa Kobayashi 小祝さくらと同郷で同い年、ジュニア時代から互いに切磋琢磨してきた22歳の山田彩歩。4度目の挑戦でついにプロテスト合格を果たした彼女の、これまでとこれからについて聞いた。 山田彩歩やまださほ。1998年11月18日生まれ。北海道生まれ。札幌光星高卒。O型。小祝さくらと同じ年の黄金世代。15・16年北海道ゴルフ選手権団体優勝。14・……
  • PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Takanori Miki、Kazuo Iwamura、Bunpei Fukuda(代表撮影) 新型コロナウイルスの影響で延期となった2020年度のJLPGAプロテストが6月22日~25日に行われ、新たに22人のプロが誕生した。その中から、すぐにでも活躍が期待される注目ルーキーをピックアップ。家族やコーチたちの証……
  • PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/川越CC、千歳ゴルフセンター、千歳テニスクラブ 最近、自分の「夢」を考えたことがあるだろうか。東千葉CCでHC2のトップアマにしてテニスコーチ。娘世代と交じってプロテストにも挑戦する50歳の「夢があるから頑張れる」生き方に心動かされる。 同じ日の朝(ゴルフ)と夜(テニス)。どちらも挑戦者・内山の顔だ シビアな状……