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個性派ぞろい! プロテストに合格した注目ルーキーの素顔に迫る

PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Takanori Miki、Kazuo Iwamura、Bunpei Fukuda(代表撮影)

新型コロナウイルスの影響で延期となった2020年度のJLPGAプロテストが6月22日~25日に行われ、新たに22人のプロが誕生した。その中から、すぐにでも活躍が期待される注目ルーキーをピックアップ。家族やコーチたちの証言から、彼女たちの素顔に迫ってみた。

トップ合格はジャンボの愛弟子

佐久間朱莉(18)

●さくま・しゅり ●2002年12月11日生まれ ●埼玉県川越市出身 ●155cm・52kg、AB型 ●埼玉平成高卒 ●ゴルフ歴/3歳~ ●1W飛距離/240Y ●主な戦歴/18年関東高校ゴルフ選手権優勝、19年国体団体優勝、19年関東女子優勝、20年ナショナルチームメンバー

今春、高校を卒業しゴルフ場で研修生として働いていた。「意志が強く、プレーも練習も淡々とこなすタイプです。とにかく『いつも笑顔で』とは伝えています。悪いときも笑顔でいて、皆さんから愛されるプロになってほしい」(父・浩太郎さん)

短くて重いクラブをマン振りして飛距離アップ

「体が小さくて飛距離が課題でしたが、ジャンボさんの指導で飛距離が伸びました」(父)。短くて重いミニクラブを、ひたすらマン振りして飛距離が20ヤード伸びたという

そろって合格! 最強ツインズ

岩井明愛(19・姉) 岩井千怜(19・妹)

●いわい・あきえ ●2002年7月5日生まれ ●埼玉県比企郡出身 ●161cm・59kg、A型 ●武蔵丘短大在学中 ●ゴルフ歴/8歳~ ●1W飛距離/240Y ●主な戦歴/19年トヨタジュニア団体優勝、20年日本女子OP14位タイ、21年パナソニックレディース3位タイ、21年リゾートトラストレディス11位タイ

「さっぱりとした性格で、何事もあまり考えこまないタイプ。ゴルフでも、どちらかというとどんどんピンを攻めていく。脂っこいものや生クリームが嫌い」(母)

インパクトで左の壁を作ってその場で回転

「深いトップからわきを締めてインサイドから振り抜く。重心を右に残したまま、その場で回転してインパクト。ドローボールで飛距離が出るので千怜より10Yくらい飛びます」(姉妹を指導する永井哲二コーチ)

●いわい・ちさと ●2002年7月5日生まれ ●埼玉県比企郡出身 ●162cm・59kg、A型 ●武蔵丘短大在学中 ●ゴルフ歴/6歳~ ●1W飛距離/240Y ●主な戦歴/19年国体団体優勝、20年埼玉女子アマ優勝、20年日本女子OP40位タイ、21年明治安田生命レディス37位タイ

「髪が長いほうが妹です。生まれたときに少しだけ大きかったので、今でもちょっと背が高いんです。姉よりも几帳面で思慮深い性格でコツコツやるタイプ」(母・恵美子さん)

アウトサイドイン軌道でフェードが持ち球

「フェードが持ち球。アウトサイドインにクラブを下ろし、インパクトからフォローにかけて腰を回転させ、左に体重移動してフェースを閉じています」(永井コーチ)

この春、埼玉栄高を卒業し短大生に

「4月から練習環境が整っている武蔵丘短大に進学しました。プロとしての活動も大変だと思うけど、入った限りは絶対に卒業してほしい。今はそれがいちばんの願いです」(母)

渋野日向子を育てた青木翔コーチに師事

上野菜々子(20)

●うえの・ななこ ●2000年7月20日生まれ ●大阪府枚方市出身 ●163cm・57kg、A型 ●東海大付属大阪仰星高卒 ●ゴルフ歴/10歳~ ●1W飛距離/230Y ●主な戦歴/18年エリエールレディス ローアマ、21年サントリーレディス55位タイ、21年オーガスタナショナル女子アマ19位タイ

前回のプロテスト失敗後から青木翔コーチの門下に。「関西人らしく明るい性格。普段から面白い子です。ゴルフIQがすごく高く、真面目。コースの形状や自分の調子に合わせてゴルフを組み立てられる」(青木コーチ)

低く長くボールを押せるインパクト

押せるインパクト「飛距離は出ませんが、ほとんど毎回クラブパスが変わらずスウィングの再現性が高い。フェースの向きが常に一定で、ほとんど曲がらない」(青木コーチ)

上田桃子、小祝さくらと同じ辻村明志コーチに師事

阿部未悠(20)

●あべ・みゆう ●2000年9月27日生まれ ●北海道恵庭市出身 ●155cm、O型 ●第一学院高卒 ●ゴルフ歴/9歳~ ●1W飛距離/230Y ●主な戦歴/19年北海道女子アマ優勝、20年日本女子OP40位タイ、21年パナソニックオープンレディース42位タイ

プロを目指し母娘2人で北海道から福岡へ移住。「素直で正直な性格ですが、意思は曲げない。辻村コーチからマネジメントの大切さを教わってゴルフが変わりました」(母)

飛距離260ヤードの飛ばし屋女子大生

桑木志帆(18)

●くわき・しほ ●2003年1月29日生まれ ●岡山県岡山市出身 ●164cm・57kg、A型 ●倉敷芸術科学大学在学中 ●ゴルフ歴/4歳~ ●1W飛距離/250Y ●主な戦歴/17・18年中国女子アマ優勝、20年The “One” Junior Golf Tournament優勝、21年フジサンケイレディス ベストアマ

「サバサバした性格ですがナイーブな一面も。でも決して表情には出しません。昔から飛ばすことに夢中でしたが、緻密さもあって小技も得意」(父・正利さん)

プロテスト合格前に
すでにプロとして活躍していた3選手

来年からTP単年登録制度がなくなるため、この制度でツアーに出ていた選手もプロテストを受験。見事合格しJLPGA正会員となった3人がこちら。

最後のTP単年登録者

後藤未有(20)

●ごとう・みゆ ●2000年9月29日生まれ ●福岡県北九州市出身 ●157cm・58kg、B型 ●沖学園高卒 ●ゴルフ歴/10歳~ ●1W飛距離/240Y ●今季の主な戦績/20年NEC軽井沢14位タイ、20年ダイクレレディース9位タイ、21年アクサレディス45位タイ

前回のプロテストは1打届かず涙をのんだプラチナ世代。昨年のNEC軽井沢では2日目「66」で首位に立ち、最終日最終組を経験。桜美式の門下生で時松隆光の妹弟子。

ステップ・アップ・ツアー賞金ランク1位

リ・ハナ(19)

●2001年7月26日生まれ ●韓国仁川市出身 ●157cm・55kg、A型 ●白山高卒 ●ゴルフ歴/8歳~ ●1W飛距離/240Y ●今季の主な戦績/20年ユピテル・静岡新聞SBSレディース優勝、20年フンドーキンレディース優勝、21年ECCレディス優勝

昨年のアース・モンダミンでプロデビュー。ステップ・アップ・ツアーですでに3勝を挙げ、目下賞金ランク1位。中国生まれ、韓国育ちのマルチリンガル。

ユピテル・静岡新聞SBSレディースで優勝

フォン・スーミン(26)

●1995年4月7日生まれ ●中国広西省出身 ●177cm・63kg、A型 ●米ヴァンダービルト大 在学中 ●ゴルフ歴/11歳~ ●1W飛距離/230Y ●今季の主な戦績/21年九州みらい建設グループレディース2位、21年ツインフィールレディース11位タイ、21年ユピテル・静岡新聞SBSレディース優勝

2015年から5年間米女子ツアーに参戦していた実力者。昨秋から国内女子ツアーに参戦し、先月ステップ・アップ・ツアーで初優勝を果たしている。

週刊ゴルフダイジェスト2021年7月20日号より