Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【スウィング研究SP】堀琴音、勝みなみ、西郷真央…女子プロ編#1

【スウィング研究SP】堀琴音、勝みなみ、西郷真央…女子プロ編#1

注目女子プロのスウィングを豪華解説陣が徹底分析。一般ゴルファーと変わらないヘッドスピードにもかかわらず、なぜ平均240~250Yも飛ばせるのか。飛距離アップのヒントが満載! 今回は、堀琴音、勝みなみ、西郷真央、西村優菜、笹生優花の5人をピックアップ!

西郷真央

  • ルーキーとして挑んだ昨シーズンは2位が7回。初優勝に最も近い選手と言われた西郷真央が、開幕戦で稲見萌寧や西村優菜といった実力者を逆転して優勝。師匠・ジャンボ尾崎のもとで鍛えたショットメーカーのドライバースウィングを、現地で見ていた横田英治プロが解説。 PHOTO/Hiroyuki Okazawa 西郷真央さいごうまお。2001年10月生まれ。千葉県出身。日本ウェルネススポーツ大学在学中。2020年プロ入り。昨シーズン賞金ランク4位。トータルドライビング&ボールストライキング部門1位。師匠は尾崎将司 解説/横田英治1971年広島県生まれ。1996年プロ入り。ツアー経験に基づく理論的アドバイスに定評があるプロコーチ。ダイキンには指導している岸部桃子のキャディとして帯同 すっと立ち、ポンと置く究極のアドレス 西郷選手はドライバーからアイアン、アプローチ、パターまで弱点のないオールラウンダーという印象です。実に楽しそうにゴルフをするし、見ていて気持ちがいいですよね。クラブの性能を生かして、クラブの動きを邪魔しないスウィングの持ち主で、とくにいいのがアドレスです。左手が少しストロングで右手がスクエア。今どきのスタンダードグリップで、クラブを押さえつけるのではなく、自然に立ったままヘッドをポンと置いているような構えはある意味、究極です。バックスウィングでは、リストコックを使わず手首の動きを最小に抑えることで大きなアークを描いていきます。 この記事は有料会員限定です続きを読むには有料登録が必要です トップから、しなやかな上半身の動きと安定した下半身がシンクロして一気に左へ体重が乗ります。「しなやか&安定感」と普通の解説に終始してしまうほど、動きがオーソドックスなのも強さの一端です。 ダウンで左の太ももに張りがあるのは体重が乗っている証拠。同時に上半身は脱力しているので、大きなタメが生まれます。アマチュアの人はリストでタメを大きくしようとしますが、これではクラブの動きとタイミングが合いません。リラックスした上半身を参考にしてほしいですね。インパクトでは、前傾がさらに深くなるほど体重を乗せていきますが、体は左に流れず、頭はビハインドザボールがキープできています。体幹の強さと上手なウェートシフトの賜物です。フォロースルーでは頭とクラブヘッドの距離が離れて、遠心力を最大限に使えています。ハンマー投げの選手のようです。他の映像も見ましたが、この自然なアドレスと上手なウェートシフトはどの番手も共通しています。1勝目の壁を破ったいま、2勝目も近そうです。 週刊ゴルフダイジェスト2022年3月29日号より
  • 今季トップ10が19回と、ツアー未勝利ながら賞金ランキング4位につける西郷真央。抜群の安定感を誇るアイアンショットはどのように生み出されているのか。 PHOTO/Tadashi Anezaki、Shinji Osawa 西郷真央さいごうまお。2001年生まれ。千葉県出身。パーオン率3位、ボールストライキング1位という女子ツアー屈指のショットメーカー。トップ10入り19回で、初優勝が待たれる(※11月11日現在) 解説/吉田直樹幼少期からアメリカで過ごし、最新スウィングに詳しい。谷原秀人、上井邦裕、石川明日香のコーチを務める シャットフェースで体を高速回転 西郷真央プロのスウィングは、手をまったく使わない回転系のスウィングです。バックスウィングで少し右サイドに体重をかけ、ややシャットフェースにクラブを上げています。トップも少し左手を掌屈させ、シャットフェースをキープ。その手首の角度を保ったまま、極めてシンプルに体の回転だけでスウィングしています。そのため、フェースローテーション量は少なめ。西郷プロの感覚では、手を使う意識はおそくゼロのはずです。 この記事は会員限定です続きを読むには会員登録が必要です ダウンスウィングから首が少し右に傾きはじめるのは、回転系のスウィングの選手に見られる動きです。腕と上体が脱力できているために起こる現象で、決して悪い動きではありません。シャットフェースで、体の回転をフルに使う西郷プロのスウィングは、いま、PGAで主流になっている最先端のスウィングと同じタイプといえます。 【特徴1】ややシャットフェースフェースの向きはややシャット。スウィング中のフェースローテーションは少ない 【特徴2】首が右に倒れる回転系のスウィングでは、ダウンスウィングで首が右に倒れる傾向がある 【特徴3】手をまったく使わない手は体の回転についていくだけ。これが、安定したショットにつながる 週刊ゴルフダイジェスト2021年11月30日号より

勝みなみ

  • 烏山城CCで行われた日本女子オープンで、2位に6打差をつけ圧勝を飾った勝みなみ。この1年でグンと飛距離を伸ばし、平均飛距離2位につけるドライバーショットの秘密を、青木翔コーチに解説してもらった。 PHOTO/Tadashi Anezaki 勝みなみかつみなみ。1998年生まれ。アマ時代を含めツアー通算6勝。平均飛距離は254.7ヤードでランク2位(10/7時点) 解説/青木翔 三ヶ島かな、野澤真央、亀代順哉に加え、アマチュアの梶谷翼など多くのジュニアゴルファーを指導するティーチングプロ。日本女子オープンでは梶谷のバッグを担いだ 左かかとで地面をしっかりつかんでいる 回転というよりもタイミングのいい体重移動で飛ばす印象です。ハーフウェイバックで右の股関節で体重を受け止められていて、トップでの捻転がとても強いです。ダウンスウィングは、左足の地面に近いところから動き出しているので、捻転が強い状態が保たれています。切り返し直後、右足がほとんど動いていないのがその証拠です。 この記事は会員限定です続きを読むには会員登録が必要です インパクトでは左足かかとが浮いていないのが最大の特徴。ココが浮くと体の動きが一瞬止まるためヘッドを急加速させられて飛ばせますが、反面、フェース面を管理しにくく方向性が悪くなります。勝選手は、左かかとで地面をつかんで蹴っているのでフェース面まで意識できているはず。それが飛距離と精度の高いストレートドローにつながっていると感じます」 勝みなみの1Wスウィング【正面】 アドレスからトップ、ダウンからフォローまで手首の角度が変わらない。手元が悪さをしないのでフェース面の管理がしやすく、ヘッドの入射角も安定する。これも強みのひとつ 勝みなみの1Wスウィング【後方】 5月に取材したトレーニング風景。「筋力だけでなく関節や各部位の使い方が向上しています。“動ける体”が好循環を生んでいます」(青木) 週刊ゴルフダイジェスト2021年10月26日号より こちらもチェック!

堀琴音

  • 国内女子ツアー史上最長セッティングの6763Y。桂ゴルフ倶楽部での4日間を制したのは堀琴音だった。3年前の賞金シード落ちからどう立て直してきたのか。きっかけは、ドローにこだわっていた球筋を低いフェードに切り替えたこと。どん底状態だった2018年から堀のゴルフを支えてきた森守洋コーチが振り返った。 PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki 解説/森守洋 米国で4年間ゴルフを学んだ後、陳清波に師事。2002年からレッスン活動を開始、堀琴音をはじめ、原江里菜、福田真未も指導 手元が低いインパクトはまるでトレビノ 2018年から見るようになりましたが、人生最悪というほど絶不調な時期でした。出場試合の7割以上が予選落ち、10試合以上連続で予選落ちしているときに来たんです。確かサマンサタバサ(7月)の時に初めて見たのですが、手首のスナップを使いすぎたすくい打ちで力のない球を打っていた記憶があります。本来の彼女はショットメーカーですが、すくい打ちが強く、アイアンでさえ入射角がプラス(=アッパー)傾向。PWで打ってもらってもターフが取れないほどでした。アップライトに高く上げる特徴的なテークバックはアンチセオリー的ですが、始動は本人にとって大きな部分なので「あまり変えないほうがいいな」と判断しました。 この記事は会員限定です続きを読むには会員登録が必要です インパクト前後で手の通り道が低く抑えられるのが堀の特徴。「リー・トレビノのインパクトを彷彿とさせる体使いで、それを生かすのがローフェードの弾道イメージです」と森コーチ。左はトレビノのインパクト。ここからインサイドへ低くヘッドを走らせ、強いフェードを放っていく。1960~80年代に活躍、メジャー6勝 実は、大きく変えたのはスウィングではなくイメージなんです。彼女のスウィングはどう見てもフェード向き。高いトップからクラブが加速しながら下りてきて、インパクトでは手元がとても低く抑えられる。フェードの名手、リー・トレビノみたいですよね。フォローサイドの手元も低いまま振り抜けます。それなのに本人はドローにこだわるあまり、打ちたい球筋と自分の動きのギャップが大きく、技術だけでなく、メンタルもボロボロに近かった。本来、彼女が打つべきフェードに、「頭のイメージをどう切り替えさせるか」という点に集中し、そのすり合わせを重ねてきました。「100言って1わかってくれれば」という作業の繰り返しでした。 堀琴音の1Wスウィング(後方) アマチュアと一緒にひたすら「連続打ち」 「スウィングをいじらずにイメージを変えただけ」と説明しましたが、どうしても改善したいポイントがスウィングの後半にありました。(手元の)低いインパクトから低いフォローへ振っていくのが理想ですが、以前のスウィングではフォロースルーでカクッと軌道を変えてしまうクセがありました。フォローがいびつだとスウィング全体の再現性も下がります。そこで、私のスタジオでアマチュアの生徒たちと一緒に、基本の「連続打ち」を延々とやってもらいました。その成果で、今では滑らかな円軌道が描けるようになってきました。本人が持つ鋭敏なフェースワークの感覚をなくさないようにしながら、クラブの動きだけに着目した3年間でした。「こっちゃん(琴音の愛称)の武器は低いフェード」だと、私は確信していたのですが、本人のドローへのこだわりは強く、今年の開幕戦の沖縄初日(ダイキンオーキッド)も、ドローでプレーしてボロボロの結果だったんです。すかさず、「いよいよ低いフェードを試してみたら」と言ったら、それが見事にはまりました(初日76・2日目69)。それから4カ月、今回のプレーオフもずっとフェードで攻め続けて初優勝につなげましたが、その起点が、あの沖縄の地にあったと思っています。 堀琴音の1Wスウィング(正面) 週刊ゴルフダイジェスト2021年8月3日号より こちらもチェック!

西村優菜

  • 女子ツアーを牽引するプラチナ世代のひとり、西村優菜。今季すでに4勝を挙げ、賞金ランキングも4位につける。身長150センチと小柄な体格から繰り出される切れ味鋭いショットの秘密を分析。 PHOTO/Tadashi Anezaki、Shinji Osawa 西村優菜にしむらゆな。2000年生まれ、大阪府出身。150センチ。平均飛距離230ヤード。9月に2週連続優勝を果たすなど、今季4勝を挙げている 解説/黒宮幹仁 1991年生まれ。連載「世界基準を追いかけろ」でお馴染みのプロコーチ。松田鈴英、梅山知宏らを指導 骨盤傾斜が崩れない 西村選手は奇麗なスクエアグリップで、150センチと小柄なのに、小さく見えない大きなアドレスです。両ひざを内側に絞らず、両ひざ頭が外を向き、骨盤は適度に前傾、股関節周りに締まりを感じます。背中がスッと伸び、教科書的です。 この記事は有料会員限定です続きを読むには有料登録が必要です 西村選手は上半身と下半身の分離が大きいですね。回転プラス捻転でパワーを生み出していきます。後方アングルのフォロースルーを見るとわかりますが、フェース面がほぼ真下を向いています。フェースローテーションも積極的に入れてヘッドを加速させています。これは綺麗なスクエアなグリップのなせる業ですね。 切り返しからダウンスウィングにかけて、右太ももを内側へ締め込む回旋が強く、右足の踏み込みも強く、地面をつかむ力の強さが伝わってきます。これだけ下半身を使っても、アドレスでの骨盤傾斜が崩れていません。普通の人がこれをやったら骨盤が前に出る、あるいは浮くなどして再現性が下がるもの。そうならないのは体全体の強さと、「下半身のエンジン」とも言える腸腰筋(背骨から大腿骨につながる深部腹筋群)がよほど強いのだと思います。こういったアグレッシブな動きがキレを生み、それが飛距離につながっているのだと思います。 骨盤前傾が変わらないトップ 「トップではフェース面が斜め上を向き、ほぼスクエア。また前傾させた骨盤のアングルが変わっていません。上下の分離が大きく、捻転差によってパワーを生み出しています」 フェースターンでヘッドを加速 「フォロースルーでフェース面が下を向くほど、積極的にフェースをローテーションして飛ばします。それでも再現性が高いのは、骨盤傾斜が変わらないから。練習量はもちろんですが、体の強さと柔らかさの賜物です」 週刊ゴルフダイジェスト2021年11月23日号より

笹生優花

  • 力強いスウィングで圧巻のショット力を誇る笹生優花。そのスウィングの特徴について、ジャンボ軍団の“兄弟子”にあたる小山内護に解説してもらった。 PHOTO/Hiroyuki Okazawa 解説/小山内 護 おさない・まもる。1970年生まれ。ジャンボ軍団きってのロングヒッター。レギュラー時代にはツアー通算4勝を挙げ、昨年シニアデビュー。ジャンボ邸に通う笹生にアドバイスを送っていた 2020年の週刊GD11月24日号では2人の対談レッスンを掲載!>>バックナンバーをチェック 地面のチカラを回転力に転換 優花のいいところは、地面からの反力を利用して、それを回転に変換できるところだよね。普通の人は踏み込みが弱くて、切り返しからいきなり回転運動になっちゃう。それが優花の場合は、まず踏み込む力がめちゃくちゃ強くて、それを一瞬ググッとためてから、ドカーンと地面を蹴って回転してる。極端に言うと、ジャンプしているような感じだよね。それでも上体が起き上がらないところがすごいんだ。 この記事は会員限定です続きを読むには会員登録が必要です 普通にジャンプすると、当然、体は浮き上がる。でも、優花のダウンスウィングからフォローにかけてを見ると、ジャンプしているのに、頭の位置はむしろ下がっている。これって意識してもなかなかできるもんじゃない。相当筋力が強くて、柔軟性もあるんだろうな。ダウンスウィングに入ったときに、上体の面は下に向けておく。そうすると下からの突き上げに対して、上から押さえつける形になるから、逃げ場がなくなったエネルギーが強烈に回転の力に変換される。優花でも疲れてくると体が起き上がってきちゃうことがあるから、それが課題かなと話していたんだ。全米女子オープンでもときおり上体が我慢できないようなときがあったけど、最後まで自分のスウィングをやり切っていたよね。まだまだ改善して飛ばせる要素があるから、この先さらに楽しみだよ。 下半身から順序よく動いている 優花のスウィングを間近で見ていて凄いなと思うのは、基本的なことだけど「足から動かせている」ということだよね。人間ってやっぱり手先のほうが器用だし、脳に近い手のほうが動きやすいと思うんだ。でも優花の場合はサッカー選手みたいに、脳から一番遠い足から動かせてそれをパワーにつなげられる。スウィングの始動も下から、打ちに行くのも下から。テークバックで下半身から順繰りに動かしてぎりぎりまでパワーをためて、ダウンスウィングでもまた下半身から順繰りに動かしてクラブヘッドを一気に走らせている。優花に言っていたのは、「下半身が先に回って、右にミスするのはOKだけど、左にミスするのはダメ」と。実際、下半身が先に回っていれば、ダウンスウィングで「右に行きそうだな」と感じた瞬間に、手がバーンと振れて追いつくから、結局、あまりミスにならないんだよ。最終日は下半身が止まったショットがいくつかあったけど、それでも最後までもったのは、やっぱりお父さんと子供のころからやってきたトレーニングのたまものだよ。ジャンボさんも初めて優花を見たとき、「この下半身は簡単に作れないぞ。どんな練習したんだ?」と質問攻めにしていたっていうからね。俺も何度かアウトドライブされているから、うかうかしていられないね(笑)。 週刊ゴルフダイジェスト2021年6月29日号より

こちらもチェック!

  • 注目女子プロのスウィングを豪華解説陣が徹底分析。一般ゴルファーと変わらないヘッドスピードにもかかわらず、なぜ平均240~250Yも飛ばせるのか。飛距離アップのヒントが満載! 今回は、植竹希望、渋野日向子、古江彩佳、三ヶ島かな、大里桃子の5人をピックアップ! 植竹希望 渋野日向子 古江彩佳 三ヶ島かな 大里桃子 こちらもチェック!
  • トッププロのスウィングをじっくり観察・分析して、最新スウィングを徹底研究! 今回はPGAツアー選手から8人をピックアップ。見るだけでもいいイメージが湧くので、好きな選手のスウィングを目に焼き付けてからラウンドに臨もう! PHOTO/Blue Sky Photos ジョン・ラーム 松山英樹 ジョーダン・スピース ジェイソン・デイ ブルックス・ケプカ ザンダー・シャウフェレ ブライソン・デシャンボー タイガー・ウッズ こちらもチェック!チャーリー・ウッズのスウィング