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【スウィング研究】西郷真央のアイアン「手を使わず体の回転だけで振る最先端スウィング」

今季トップ10が19回と、ツアー未勝利ながら賞金ランキング4位につける西郷真央。抜群の安定感を誇るアイアンショットはどのように生み出されているのか。

PHOTO/Tadashi Anezaki、Shinji Osawa

西郷真央
さいごうまお。2001年生まれ。千葉県出身。パーオン率3位、ボールストライキング1位という女子ツアー屈指のショットメーカー。トップ10入り19回で、初優勝が待たれる(※11月11日現在)

解説/吉田直樹
幼少期からアメリカで過ごし、最新スウィングに詳しい。谷原秀人、上井邦裕、石川明日香のコーチを務める

シャットフェースで体を高速回転

西郷真央プロのスウィングは、手をまったく使わない回転系のスウィングです。

バックスウィングで少し右サイドに体重をかけ、ややシャットフェースにクラブを上げています。トップも少し左手を掌屈させ、シャットフェースをキープ。その手首の角度を保ったまま、極めてシンプルに体の回転だけでスウィングしています。そのため、フェースローテーション量は少なめ。西郷プロの感覚では、手を使う意識はおそくゼロのはずです。


ダウンスウィングから首が少し右に傾きはじめるのは、回転系のスウィングの選手に見られる動きです。腕と上体が脱力できているために起こる現象で、決して悪い動きではありません。

シャットフェースで、体の回転をフルに使う西郷プロのスウィングは、いま、PGAで主流になっている最先端のスウィングと同じタイプといえます。

【特徴1】ややシャットフェース
フェースの向きはややシャット。スウィング中のフェースローテーションは少ない

【特徴2】首が右に倒れる
回転系のスウィングでは、ダウンスウィングで首が右に倒れる傾向がある

【特徴3】手をまったく使わない
手は体の回転についていくだけ。これが、安定したショットにつながる

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月30日号より