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【芯を食うボール位置】#4 体重配分は5:5ではなく右6:左4

適正な位置にボールをセットできても、インパクトで体のポジションがズレてしまうと、ミスにつながる。体の余計なブレを防ぐには、アドレス時の体重配分がポイントなのだという。

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki、Blue Sky Photos THANKS/朝霧ジャンボリーGC、志度CC、丸山ゴルフセンター

解説/南秀樹

みなみひでき。木村彩子や岡山絵里などを教えるプロコーチ。プロだけでなく、アマチュアからの信頼も厚い。

木村彩子

きむらあやこ。1995年生まれ、大阪府出身。2022年のアース・モンダミンカップで悲願の初優勝を挙げる

●CONTENTS●
#1 ミスの原因は「ボール位置」
#2 「ニュートラルな構え」を身につけよう
#3 「最下点」を見つける簡単チェック法
#4 アドレスの体重配分は右6:左4
#5 日々のボール位置チェックが優勝につながった
#6 ボール位置のズレを矯正するドリル
#7 毎回同じ位置で構えらえるルーティン

体重移動はスタンス幅の内側で

適正ボールな位置がわかっても、それに対してヘッドを正しくアタックできなければ意味がない。

アマチュアの場合は、力みや回転不足などが原因で、最下点の位置がぶれることが多いが、「一番の問題は、スタンスの幅を超えて体重移動をしてしまうことです」と、南プロは指摘する。

プロはスタンス幅の内側で体重移動が完結するので、トップで右腰の位置がほとんどズレない。


「コツは、アドレスの時点で右足に体重をかけておくこと。大体、右足6:左足4が目安です。最初から右足体重なら、余計な反動をつけずにテークバックできますが、これが5:5の体重配分だと、より『右足に乗らなきゃ』という気持ちが働いて、過剰な体重移動を誘発してしまいます」と、南プロ。

軸ズレがなければ、最下点が安定するのは自明の理だ。

ドライバーの体重配分は右6:左4

スタートが右足重心だと、それ以上大きく体を揺さぶる必要がなく、結果的にその場で回転できる。左右5:5の場合は、勢いをつけて上げたくなり、体重移動が過剰になりやすい。

軸を保ってトップまで上げられると、切り返し以降も同じ位置で回転できるため、パワーロスが少なく体全体の力でボールを飛ばせる

右6:左4ならスタンス幅の中で回転できる

【テークバック】
クラブが先で体は後

テークバックでは、まずヘッドを動かし、その動きに体が追随して回転するイメージだと軸ズレが起きにくい。先に体を動かそうとすると、体重移動が過剰にになりやすくなる

【切り返し】
足踏みするように沈み込む

体重移動を「横方向の動き」と認識していると、不必要に体を左右に揺さぶる結果になりやすい。足踏みするように、下方向に「圧力をかける」イメージだと、軸が揺れにくい

アイアンは左足7のイメージ

アイアンはヘッドを上から入れたいので、ドライバーとは逆に左足に多く体重をかけて構える。左足体重のままテークバックし、そのままヘッドを下ろす

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>>ボール位置がズレないルーティン

月刊ゴルフダイジェスト2023年2月号より