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【芯を食うボール位置】#7 ポイントは「右足」と「右わき」 コースでのズレがなくなるルーティン

練習場ではできても、いざコースに出ると、正しいボール位置で構えるのが途端に難しくなる。最後は、コースで毎回正しいボール位置で構えられるようになるルーティンを教えてもらおう。

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki、Blue Sky Photos THANKS/朝霧ジャンボリーGC、志度CC、丸山ゴルフセンター

昨年の年間女王・山下美夢有のルーティン。右手でクラブをセットする際に、フェースの向きと体のラインをチェックしている

解説/辻村明志

つじむらはるゆき。上田桃子や吉田優利を教えるプロコーチ。近著に「チーム辻村最強ドリルVOL.2」

●CONTENTS●
#1 ミスの原因は「ボール位置」
#2 「ニュートラルな構え」を身につけよう
#3 「最下点」を見つける簡単チェック法
#4 アドレスの体重配分は右6:左4
#5 日々のボール位置チェックが優勝につながった
#6 ボール位置のズレを矯正するドリル
#7 毎回同じ位置で構えらえるルーティン

右足と右わきがポイント

コースには、練習場マットのように、「スクエア」を補助してくれるものがない。ゆえに、自分自身でスクエアを作れるようになる必要がある。

「昨シーズン(22年)、ポイントランキングトップの山下美夢有プロもやっていましたが、右足からアドレスに入って、その際にフェース面の向きと体の向きをチェックするというやり方が有効です」と、辻村コーチ。


具体的には、右ひじを体に密着させ、フェースが体に対して直角になる角度にキープしておき、それをガイドにする形で右足からアドレスに入る。

右足から入るのは、目標に対する目線のズレを最小限にするため。「チーム辻村」の、上田桃子プロや吉田優利プロも、それにかける時間が違うだけで、同じやり方だという。

コースでも目標は”近く”でOK

「フェアウェイにある木」など、遠くの目標を設定するほど、目標とボールを結ぶラインを明確にイメージしにくくなる。コースでも50センチほど先に目標を設定するのがいい。

辻村流
ボール位置がズレないルーティン

(1)後ろから目標を確認

ボールの後方で目標を確認したら、ボールの先50センチくらいのところに目印を設定し、それとボールを結ぶラインをイメージする。

(2)右足を据えてターゲットを見る

まず右足から入り、半身の状態で目標を見ながら、フェースと体の向きをスクエアにする。左足から入ると肩がかぶりやすくなる。

(3)右ひじの角度を保ったままボールに正対

アドレスでの右ひじの曲げ角をあらかじめ作っておき、それをキープして構えに入ると、ボールと体との距離が一定になる。

(4)足を開いて完成

最後に左足、右足の順に足の位置を決める。左足が先なのは、体が開くのを防ぐため。スタンスの広さはクラブの長さによる。

この2つがとくに重要!

●必ず右足から入る
右足を先に据えることで、目標から目線を切らずにアドレス動作に入ることができ、目標とフェース面、体の向きの関係をチェックしやすい

●右わきを最初から締めておく
アドレスでは右ひじが曲がり、体に密着しているのが普通。アドレスに入る前から、この形を作っておくのがいい。わきが空くと、ボールと体との距離がまちまちになる

月刊ゴルフダイジェスト2023年2月号より