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【名物ホールでいつかバーディ】Vol.11 池、松、OB…難関が次々と立ちはだかる「名神栗東CC」6番パー4

かつてチョイス誌の編集長も務めたゴルフコースのスペシャリストが日本全国の名物ホールをレポート。今回紹介するのは、滋賀県にある名神栗東CCの6番ホール。

【名物ホールFile 11】

名神栗東CC 6番ホール
374Y PAR4

ティーショットの落としどころ次第で
2打目の難易度が極端に変わる

なだらかな地形を持つ広大な敷地に展開する名神栗東CC。設計は阿部恒雄によるものだ。上田治にコース設計を学び、札幌GC輪厚Cでは井上誠一の下で仕事をしている。上田治、井上誠一両名からコース設計を体得した数少ない設計家で、喜々津CCや西脇CCなど設計したコースは西日本を中心に18コースに及ぶ。

昭和44年開場のコースは広いフェアウェイを持ち、しかも当時としては長く7000ヤード以上もある。個人的には1番ホールのグリーン周辺が何ともいえない佇まいがあって好みなのだが、紹介するホールは苦手意識がある6番ホールだ。このホールは2打目地点から急激に左へと曲がっているため、1打目は意識して右寄りに打つ必要がある。210ヤード地点には池が広がり、飛ばし屋でなくてもレイアップすることになる。しかもホールの左サイドはグリーンまでOBゾーンだ。

とりあえず5番アイアンを手にしたが、ダフってしまい150ヤードほどしか飛んでいなかった。そこからユーティリティで果敢に攻める選択肢はあるがピンまで200ヤードはある。しかも目の前には行く手を阻むように松が点在し、その先には池がある。松に当たったら間違いなく池に入る。とりあえず池の前に刻んで、それからピンを狙うという作戦で30ヤードほどのアプローチを残した。その位置からはピンが見えて攻めやすいからだ。

レギュラーティーから344ヤードと距離は短めだが、マネジメントの重要性を教えてくれるホールだ。

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名神栗東カントリー倶楽部

滋賀県甲賀市土山町大野4970
18H・7100Y・P72 
コース設計/阿部恒雄


文/吉川丈雄

特別編集委員。1970年代からアジア、欧州、北米などのコースを取材。チョイス誌編集長も務めたコースのスペシャリスト。現在、チョイス誌ベスト100選考委員、日本ゴルフコース設計者協会名誉協力会員としても活動


月刊ゴルフダイジェスト2022年3月号より

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