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【名物ホールでいつかバーディ】Vol.9 “攻めやすい”はずのホールに四苦八苦「 東広野GC 」7番パー3

かつてチョイス誌の編集長も務めたゴルフコースのスペシャリストが日本全国の名物ホールをレポート。今回紹介するのは、 兵庫県にある東広野GCの7番ホール。

【名物ホールFile 9】

東広野GC 7番ホール
188Y PAR3

風の計算を誤ると池の餌食。
乗っても高速グリーンに翻弄される

完成時、難易度の高さでかなり話題になった東広野GC。コース設計は、上田治からコース設計を学んだ小林佑吉で、主に関西で活躍する設計家だ。東広野GCは、建設当初から廣野GC理事長・乾豊彦の監修もあり、オーソドックスだがどこかモダンさを感じさせる丘陵コース。フェアウェイは広いが微妙にうねり、上級者好み。全長は7157ヤードと長く、コースレートも75とかなり高い。

1997年日本女子オープン、2012、19年パナソニックオープンを始め、数多くの試合会場として使われ、その美しさと難しさは折り紙付きだ。

特に印象的なのは4つのパー3。

なかでも打ち下ろしで池越えの7番ホールは、レギュラーティーから151ヤード。いつも8番アイアンを手にするが、グリーン手前の池にぎりぎりで入れてしまう。ティーでは風を感じず、ピンの旗もあまり動かないことが多く、打ち下ろしだけを計算して打つが、いまだにワンオンしたことがない。

攻略図を見ると、意外にも7番は「攻めやすいホール」とある。それでもピンが奥のときは間違いなく難しい。池に向かってグリーンは傾斜し、かなり速い仕上がりのため、慎重さが必要。池に入れ、打ち直しがグリーンに乗っても3パット、ということも十分あるし、実際何度も痛い目に遭っている。「攻めやすいホール」にして、池がぎりぎりまで迫る難易度の高さ。大叩きしても「ここは難コースだし」と、妙に納得してしまうのだ。

人気の親子丼は地元の地鶏を使用

淡路産地鶏と国産玉ねぎを使用した親子丼は1300円。人気メニューで通年食べることができる

東広野ゴルフ倶楽部

兵庫県三木市志染町三津田1525-8
18H・7157Y・P72 
コース設計/小林佑吉 監修/乾豊彦 開場/1989年


文/吉川丈雄

特別編集委員。1970年代からアジア、欧州、北米などのコースを取材。チョイス誌編集長も務めたコースのスペシャリスト。現在、チョイス誌ベスト100選考委員、日本ゴルフコース設計者協会名誉協力会員としても活動


月刊ゴルフダイジェスト2022年1月号より