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【選手を支えるパパコーチ】#3 尾関彩美悠は祖父も父も、姉もレッスンプロ!? ベテラン勢も「父がコーチ」は多かった

年間女王に輝いた山下美夢有をはじめ、古江彩佳、菅沼菜々、尾関彩美悠など、いまをときめく女子プロたちのなかには父親がコーチを務めているケースも少なくない。専門の「プロコーチ」全盛のいま、なぜ父に教わっているのか、どんな指導を受けているのか、女子プロの「パパコーチ」事情を調査した。

PHOTO/ Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki、Shinji Osawa、Hiroaki Arihara、Tsukasa Kobayashi、Takanori Miki

東海クラシックで1打差を守り切って初優勝を果たした尾関。試合後には父親と並んで記念写真撮影に応じた

尾関彩美悠は
祖父、父、姉がレッスンプロ

ルーキーながら初優勝を飾った尾関彩美悠は、祖父と父がレッスンプロで、姉もレッスンプロの資格を持つゴルファー一家。中3で父の美成さんに弟子入り。その教えは、「細かいことを意識するのではなく、リズムやトップ、フィニッシュなど、全体を常にイメージしたとてもシンプルなもの。余計なことを考えなくていいので、悩むことも少ない」という。試合にも帯同するが、「普段は忘れ物が多く、試合に使うパターをホテルに置いてきて、急いで取りに行ってもらったこともあります(笑)」(彩美悠)

笠りつ子の父は
坂田塾の元コーチ

笠りつ子の父・清也さんは、ゴルフ練習場を経営しながら、坂田塾熊本校のコーチを務めていた。初優勝した11年のニトリレディスをはじめ、多くの試合で娘のキャディを務めた。試合中は「『スライスだよね』『うん』、『これでいいよね』『うん』とか、『うん』だけでやっている」と話すが、親子の厚い信頼あってこそ。

21年ヨネックスも父がキャディを務めて優勝

5年ぶりの6勝目を飾った昨年のヨネックスレディスでもバッグを担ぎサポート。「いつも通り見守ってくれて、横にいるだけで心強い」(りつ子)

藤田さいきは
元トップアマの父がコーチ

ベストスコア「63」のトップアマとして活躍した父・健さんの教えでゴルフを始め、プロになってからもコーチ&キャディとして共に歩んできた藤田さいき。父は11年から大病を患い闘病を繰り返してきたが、18年サロンパスカップで急遽バッグを担ぐことに。現在はパットコーチなどもいるが、スウィングは一貫して父が指導する。

夫・和晃さんは義父の会社に転職して妻をサポート

夫の和晃さんは11年に結婚し、義父に代わりツアーに帯同して妻をサポート。大王製紙エリエールレディスでは、夫の前で結婚後初勝利

菊地絵理香は
レッスンプロの父が師匠

レッスンプロの父と元キャディの母の間に生まれ、父親の指導で力をつけてきた菊地絵理香。19年にプロキャディの新岡隆三郎と結婚した後も、父・克弥さんの教えを守りながらツアーを戦い、今シーズンも大東建託・いい部屋ネットレディスで優勝して、通算5勝目。13年から9季連続のシード権獲得を決めた。

コースに通うために家を売り近くに引っ越した

ジュニア時代にコースで練習するために、父がショートコースの支配人と話をつけラウンドできるようにすると、毎日通えるようにコースの近くに引っ越したという

週刊ゴルフダイジェスト 2022年12月13日号より

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