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【プロスペック】ウッド5本にウェッジ4本。渋野日向子の新セッティング

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、2019年エリエールレディス以来の優勝を目指す渋野日向子のセッティングに注目。

PHOTO/Shinji Osawa

渋野日向子

しぶのひなこ。1998年生まれ。岡山県出身。2019年の全英女子オープンを制して一躍スターに。現在はスウィング改造中で、さらなる進化を目指している

7月以降は日本を主戦場に戦っている渋野日向子。徐々に調子が上がりつつあり、ファンが待ち望んでいる優勝に近づきつつあることが渋野のクラブ担当者の話から垣間見えた。

「G410のドライバーを長く愛用してもらっています。もちろんG425が出たときにも試してもらいましたし、今年のオフにも試してもらったのですが、G410のほうがやっぱり安心感があるのと、打球音が心地いいということで410を使っています。気持ちよく打てるのが一番だと言っていました」

渋野はスウィング改造の真っただ中だが、その進化の過程で変化したのがドライバーのロフトだ。

「今まで10.5度を使用していましたが、スウィングとカラダの改造で球を上げられるようになってきました。そこで、全英に行く前に9度を投入しました。ヘッド自体は9度ですが、シャフトポジションを変えてリアルロフトを8度にしています。女子にしてはかなり珍しいロフトですが、しっかり球は上がっていましたし、強い球も出ていたので本人も満足しています。これ以上ロフトを付けると球が吹き上がると思うので8度がベストですね」

自分がやりたい動きと球筋が一致してきたことで、本来の感覚が戻りつつある。女子ツアー秋の陣で久々の優勝が見られるか。

以前は5番UTの下にG425とi210の2本の6番アイアンを入れていたが、5UTとG425の6番アイアンの飛距離の階段が合わなくなり始めたことで6UTを試したら、ピッタリとハマッた

ウェッジは46、51(表示は52)、54、57度(表示は58)の4本態勢。100ヤード以内の精度を上げたいと考えていた渋野本人の気持ちと、共に合宿をした石川遼からのアドバイスが一致した結果、このセッティングに。52、58度のロフトをそれぞれ1度ずつ立てて、ロフトピッチを調整している

このパターに固執しているわけではなく新しいものも積極的に試す渋野だが、最後はこれに戻るという

渋野日向子の14本

週刊ゴルフダイジェスト2021年10月12日号より

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