【インタビュー】長森遥南<前編>「上田桃子プロの姿を見て、プロゴルファーに憧れるようになりました」
週刊ゴルフダイジェスト
2月に行われたミラノ・コルティナ冬季五輪にショートトラックの選手として出場した長森遥南。紹介されたプロフィールで「ゴルフでプロテストを受験した経験がある」という部分に驚いた人は多いだろう。スケートのこと、ゴルフのこと、仕事のこと、長森選手に話を聞いた。
PHOTO/Yujiro Kawatani、Naoki Nishimura、本人提供(ゴルフ写真)、シュゼット・ホールディングス(製造写真)

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- 2月に行われたミラノ・コルティナ冬季五輪にショートトラックの選手として出場した長森遥南。紹介されたプロフィールで「ゴルフでプロテストを受験した経験がある」という部分に驚いた人は多いだろう。スケートのこと、ゴルフのこと、仕事のこと、引き続き長森選手に話を聞いた。 PHOTO/Yujiro Kawatani、Naoki Nishimura、Getty Images、シュゼット・ホールディングス……
「ゴルフもスケートも『きっかけは小学校2年のとき』。ゴルフは『喘息持ちだったこともあり、親が「何かスポーツをさせよう」と情報を集めていたようで、新聞に出ていた「アマ・バンド&スポーツ」のジュニア体験レッスンに参加しました。当時は「プロゴルファーになりたい」なんて考えてもいませんでしたし、両親ともゴルフは未経験。小4くらいからジュニアの大会に出るようになりましたが、お父さんがコーチという選手が多いなか、うちは違って。それが良かったのかな(笑)。怒られたことはなくて、とにかく楽しかった。大会で何位になったとか、スコアがいくつだったとかの記憶もないんです」。
一方のスケートは「幼稚園の卒園旅行でスケート場に行って出合い、ゴルフと同じく小2で教室に通うようになりました。実はゴルフとスケートのほかにも、バレエや水泳、ピアノなど、幼少期はいろんな習い事に通っていました。両親の方針でいろんなことにチャレンジさせてもらって、それは本当に良かったなと思います」。
スケート教室では「親はフィギュアをやってほしかったそうなんですが、たまたま担当の先生がスピードスケートのほうで。しかも、本当は私の友達のほうをスカウトしたかったらしいんですけど、その子が行けなくなっちゃって。私じゃなくて彼女が行っていたら、私はスピードスケートの道には進んでいなかったかもしれない。不思議な縁を感じます」。
ゴルフでは中学生になると徐々に成績が残せるように。中3で全国中学校ゴルフ選手権に、高1で日本ジュニアゴルフ選手権に出場し、「高校生の頃にはプロゴルファーを目指すようになりました」。当時の憧れの人は「上田桃子プロ。小学生の頃、トーナメント観戦に行ってボールをいただいたことがあります。確かOB後のピリッとしているところに声掛けしてしまった(笑)。でも、丁寧に対応してくれて。そのとき、『上田桃子』の名前をしっかり覚えてて、こんなふうになりたいなと思うようになったんです」。
長森の“引き寄せ”の体験談はまだまだ。「2019年、高2のときなんですが、石川遼プロ発案のフューチャーGOLFツアー(男子ゴルフのツアー外競技。プロとジュニア選手が一緒に回る)に出て、石川プロと同組で回ったんです」と言う。「カメラもずっとついているし、ギャラリーもたくさん。ドライバーはすごいだろうなあと予想していたのですが、アプローチの技術に驚きました。もう全部ピン筋なんです(笑)。びっくりでした」
石川には「試合の前夜に眠れないときはどうすればいい?」と質問したという。石川いわく「俺も寝付けないことはよくあるよ。でも、人間、1日、2日は寝なくても大丈夫だから」。その答えに「『遼くんでも寝られないことがあるんだ』と、なんだか安心したような気持ちになりました。自分が眠れないのも当然なんだって。そのやり取りは今でもよく覚えていて、大会前などに思い出します」。今でも石川とはつながりがあり、ミラノ・コルティナ五輪前は「頑張ってね」とメッセージをもらったという。
中学時代はゴルフとスケートの“熱量”はほぼ同じくらいで「今考えるとすごいスケジュールをこなしていました(笑)。学校行って、塾行ってスケート行ってゴルフ行って……。けっこう夜遅くまで活動していました。大変だったんですけど、全然嫌じゃなくて。むしろ楽しかった。ゴルフもスケートも塾も、それぞれの友達もいるし。とにかくイヤイヤながらにやったことがないんです」。
高校生で目標をプロゴルファーに絞り、集中。プロテストを受験するが、結果は「失格」だった。

上田桃子プロの姿を見て、プロゴルファーに憧れるようになりました
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週刊ゴルフダイジェスト2026年5月12・19日合併号より


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