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【らくトレ】Vol.104 片足立ちからの胸&股関節回しで捻転力アップ

渋野日向子の専属トレーナー・斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、冬場で固まった体をほぐし、十分な捻転を得やすくするエクササイズを教えてもらった。

TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato MODEL/Nanoka Hagiwara(GOLULU)

前回のメニューはこちら

メニューNo.104

片足立ちで胸&股関節回し


気温が上がってくると体が自然と回りやすくなるように感じますが、実際には冬の間に固まった体をほぐしてあげないと回転できないはずです。今回は上半身と下半身の捻転力を回復させるエクササイズを紹介します

まずは下半身を固定して上半身だけを捻転します。左足1本で立ち、胸の向きを時計の文字盤の6時の位置から9時の位置まで繰り返し動かします。動かすスピードはゆっくりで構いませんが、テンポよく行います。10往復したら今度は右足1本で立ち、6時の位置から3時の位置まで10往復します。


それが終わったら、次は上半身を固定して下半身だけを捻転します。左足1本立ちのときは右股関節を開閉し、右足1本立ちのときは左股関節を開閉させます。ただし、この動きは少し難しいので、前傾姿勢が崩れないことをいちばんに考えてください。それさえ守っていれば股関節にしっかり効いてくれます。

Exercise 1
片足アドレスから胸だけを開く

左足1本で立ち、両手をクロスして胸に当てた姿勢からスタート。下半身を固定した状態で上半身だけを右足方向に回し、元の位置に戻します。時計の文字盤で6時から9時を、正面から見た胸の向きが往復するイメージです。10往復したら今度は右足1本で立ち、6時から3時を10往復します

Exercise 2
片足アドレスから股関節だけを開く

エクササイズ1と同様に左足1本で立った姿勢からスタートしますが、右股関節は閉じておきます。そこから上半身をできるだけ固定した状態で右股関節を開き(股を開くイメージ)、元の位置に戻します。こちらも左足1本で10往復したら右足1本で逆方向に10往復します

ここに効く!
エクササイズ1は上半身の捻転力、エクササイズ2は下半身の捻転力を鍛えることができます。胸椎を回す動きと股関節を開く動きを繰り返すことで可動域が広がり、バランス力も身につきます

どんな効果が?
胸椎と股関節の可動域が広がると捻転差のあるトップが作れるようになります。トップが深くなるとスウィング軸が安定し、インパクトの再現性が高まると同時にヘッドスピードが上がって飛距離も伸びます

解説/斎藤大介

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動中。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月29日号より