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【注目女子インタビュー】遅咲きプロ・岸部桃子「憧れの“桃子さん”と優勝争い。足りないものが見えてきた」

2022年も開幕から話題が尽きない女子ゴルフ界のなかで今季好調の選手2人に注目。好調を維持する理由、優勝へのカギなど、本人を直撃した。

INTERVIEWR/Yuji Yanagawa PHOTO/Tadashi Anezaki、Shinji Osawa、Hiroyuki Okazawa THANKS/ダイキンオーキッドレディス、富士フイルム・スタジオアリス、KKT杯バンテリンレディス

「リランキングを気にするよりシード獲得の覚悟が生まれた」

――開幕からおよそ2カ月が経過し、好調を維持しているのがプロ10年目の岸部桃子だ。ステップ・アップ・ツアーでは2016年と昨年に1勝ずつ挙げているとはいえ、レギュラーツアーでの実績は皆無に等しかった。ところが今季は「富士フイルム・スタジオアリス」で優勝争いを演じ、7試合を終えた時点ですでに年間獲得賞金は自身の最高額を更新。百花繚乱の女子ゴルフ界にあって、遅咲きの岸部は、初優勝も見据えてシーズンを戦っている。

GD 好調を持続していますね。

岸部 目の前の一試合一試合、一打一打に必死に集中しているだけですね。ただゴルフは落ち着いています。昨年まではひたすら予選通過を目指すだけで、予選通過できたら燃え尽きちゃうというか、停滞してしまっていた。最近は上位の成績を残すことを意識してやれています。

GD それはシード権獲得のレギュレーションが、メルセデス・ランキング上位50名という方式に変更になったことが大きいのでしょうか。現時点でメルセデス・ランキングは28位です。

岸部 予選通過するだけではポイントがなかなか増やせません。だからこそ、最終日もしっかり伸ばすことが大事です。それと3日間競技に比べ、4日間競技はポイントが1.5倍になります。休養を挟みながらスケジュールを組むうえでも必然的にメジャーを含む4日間競技を重要視することになりますよね。リランキングでカットされる心配もほぼなくなったので、今は来季のシード権を手にすることを目標にしています。

GD 2012年にプロテストに一発合格し、10年目の今季は初めてフルでシーズンを戦うことになります。やはり昨年5月のステップ・アップ・ツアー「ツインフィールズレディース」で優勝できたことが、この快進撃につながっているのでしょうか。

岸部 ステップで通算2勝目を挙げられたことがシンプルに自信になりました。継続して取り組んできたことがようやく実を結び、吹っ切れたようにゴルフがよくなっています。ファイナルQTを22位で通過して、開幕戦の「ダイキンオーキッド」にも初めて出場できましたし、18位タイだったことで「いけるかな」と思えた。ここまで時間はかかっちゃったんですけど、少しずつ自信を持てるようになってきました。

GD 今季開幕を前に取り組んだことはありますか。

岸部 オフの前に、コーチの横田英治プロと話し合ったんですけど、ドライバーの飛距離を求めつつ、精度は落としたくはなかった。スウィング改造はせず、トレーニングや素振りでヘッドスピードを上げて、結果、飛距離が伸びてくれたらいいなぐらいの取り組みをしてきました。私は飛ばし屋ではないので、どうしてもセカンドでショートUTを使うことが多くなります。6UTや5UTの精度を高めて武器にすることと、ウェッジの精度を高めることは意図的に取り組みました。

ショートUTの精度アップ

「セカンドはUTが多いんです。だから5UT、6UTの精度アップに取り組みました。今ではグリーンで止められるようになり、積極的にピンを狙っていけます」(岸部)

GD 今季はフェアウェイキープ率が4位です。パーセーブ率も22位ですが、一方でパーオン率が40位。セカンドの課題がスタッツでも浮き彫りとなっています。

岸部 私、昨季までグリーンを狙うショットがすごく下手だったんですよ。勝負できていなかった。そこは今季、これでも改善できていると思っています。もともとドローボールが持ち球だったんですけど、レギュラーツアーに出られた18年はグリーンにボールを止められなかった。それでフェードボールに変えて、今年に入ってようやくピンを攻めていけるようになりましたね。一番、私が成長した部分だと思います。

球筋をフェードに変えてピンが狙えるようになった

岸部はフェアウェイキープ率が高い(78.11%/4位)。そのおかげでUTでもイメージ通りに球筋をコントロールできているのだ。ドローからフェードに変えたことでグリーンでもしっかり止められるようになった

GD ほかに気になるスタッツはありますか。

岸部 パー5の平均スコアですね(4.86/56位)。今年はパー5でバーディを取れていません。レギュラーツアーだと、確実に伸ばせるところで伸ばさないと上位では戦えません。もともとパターは得意なので、100Y以内の3打目の精度を高めたいです。

GD 「スタジオアリス」ではイーグルも取っていますよね。

岸部 初日の1番でした。私の飛距離だと2オンすることはなかなかないので「えっ、乗ったの?」みたいな(笑)。あのイーグルで波に乗れたと思います。

GD 初めてインタビューしたのは福島県立富岡高校(現在は休校)の3年生だった2011年でした。東日本大震災による原発事故の影響で、富岡高校には通えなくなり、ゴルフを続けることもままならない状況でした。あの日、憧れのプロとして上田桃子プロの名前を挙げていましたが、11年後の「スタジオアリス」で、優勝を争った相手が上田プロでしたね。

岸部 感慨深かったですね。実は高校3年生のときに、NEC軽井沢72に推薦してもらって、予選ラウンドを同じ組にしてもらった。そのときの私はショットがチーピンしか出なくて(笑)。ラウンド後、「アプローチとパターはすごくいいから、とりあえずご飯を食べなさい」と励まされたことを覚えています。当時はひょろひょろでしたから……。今年、上田プロと同じ上位で戦えたことで、当時を思い出しました。

妹との初タッグで上田桃子さんと優勝争いができた

富士フイルム・スタジオアリス2日目。スコアボードには3位で並ぶ上田桃子、岸部桃子の名があった。「妹(華子)と今季初タッグで桃子さんと優勝争い。一緒に戦えてうれしかった」

GD 確かに高校生の頃はかなり細身でしたが、今もプロの中では……。

岸部 これでもプロテストから12kgぐらい増えているんです(笑)。体重を増やすのは、めっちゃしんどかったです。ひたすら食べて、寝る前には体重を増やすプロテインを飲んで。

GD 長いシーズンを戦ううえで、終盤に入ると体重減に悩むプロも多いです。その点は注意が必要ですね。

岸部 ゴルフというスポーツは時間が変則的ですから、ラウンド中の軽食はもちろん、食べられるときに食べることを徹底しています。

GD 高校卒業のタイミングでプロテストに合格し、1年目から活躍・勝利を重ねていく女子プロが多いなかで、苦しい時期を経て28歳の今、ようやくレギュラーツアーを戦えています。後輩のゴルファーが続々と世界にも飛躍していくなかで、焦りはありませんでしたか。

岸部 それは意外になかったですね。人それぞれ、人生を歩むペースは違うし、私は私で、コツコツやっていくしかないな、と。

GD 好調を持続してきて、初優勝も視界に入ってきたのでは。

岸部 「スタジオアリス」で最終日最終組を経験して、優勝するには足りないものがあることがわかった。レギュラーツアーで、しかも最終日となると、ピンポジションは難しくなります。それに対するショット力は、まだまだ必要だと思います。私はどちらかというと、ガンガン攻めるタイプというより、慎重派でセーフティに攻めていくタイプ。だけど、もう少しリスクを顧みずピンを狙うショットが勝負所では大事になってくると思いました。今のペースを崩さず、チャンスが巡ってきたら流れをつかみたいです。プロテストに合格した直後から、試合で結果を残せていない時期も応援してくださっている方々に早く恩返ししたいですから。

週刊ゴルフダイジェスト2022年5月24日号より

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  • 「レッスンプロ」というと、男性のイメージが強いが、近年では女性のインストラクターも増えてきている。今回はそのなかでも、週刊ゴルフダイジェストのガールズユニット「ゴルル」のメンバーでもある人気女性インストラクター4人をご紹介! PHOTO/Takanori Miki 人気インストラクターのレッスンを体験! 「ゴルル」のメンバーにして人気インストラクターでもある岸部華子。そのレッスン内容はどんなものなのか。ゴルフを始めて5カ月、100切りが目標の長島裕昴さんが体験レッスンを受けた。 「ケガをしないように、またしっかり動かせるように、肩甲骨や腰、股関節などを十分に伸ばしていただきます」とまずはストレッチから。そして「長島さんは始めて5カ月で、スウィングは我流ということで、スウィングの基本をレッスンしていきます」と身ぶり手ぶりを交え、ときには練習器具を使いながらスウィングの動きを説明、実践してもらう。すると、極端な左一軸のスウィングだった長島さんが、みるみるうちにスムーズな体重移動ができるように。これには長島さんも「最初は当たらなかったのですが、当たり出したら気持ちいい打球音が響いて、飛距離もいつもよりもかなり飛んでいます。先生が女性ということもあって、物腰が穏やかで説明も丁寧でいいですね」と満足気だった。 (左)「コースでもそうですが、練習場ではとくに準備運動をしないで球を打つ方が多い。ケガのリスクが高いので、必ずストレッチを最初に行います」/(右上)ビギナーの長島さんのため、腕の動きを矯正する器具を使ってレッスン。「いつものスウィングと違って、自分でもかなり綺麗だと思います」(長島)/(右下)スウィングを録画できる弾道計測器を使ってレッスンを行う。「動画を使って改善点を指摘してもらえると、どこが悪かったかが一目でわかり、納得できます」(長島) 「ゴルル」インストラクター4人のスクール案内 #1 岸部華子 「シンプルで綺麗なスウィングを教えます」 ジュニア時代から姉の桃子(ツアープロ)とともにETGSで横田英治プロに師事。20年ビューティクイーン。LPGA ティーチングA級を取得 【得意なレッスン】スウィング作り、アプローチ【連絡先】https://www.jexer.jp/golfcollege/【場所】ジェクサー・ゴルフカレッジ(テルミナ錦糸町店、上野店、アトレ秋葉原1店)【料金】グループレッスン:4回1万4300円(月会費制、打席代・ボール代込み) #2 小澤美奈瀬 週刊GD連載でもお馴染みの神スウィンガー USLPGA ティーチング会員。自身の飛距離が1年で50Y伸びた経験から飛ばしのレッスンが得意。「すべてのゴルファーは上達できます!」 「いちばん得意なレッスンはアメリカで勉強した飛距離アップ」という小澤。そのメソッドは小誌連載でもお馴染み。直接習えば、理解度はさらに深まるだろう! 【得意なレッスン】スウィング作り、飛距離アップ、アプローチ、パッティング、コースマネジメント【連絡先】minase.golf@gmail.com(メール)【場所】東京都(品川区、港区、中央区)、名古屋市(中区、瑞穂区、天白区)のインドアスタジオ【料金】個人レッスン:55分1万5000円~(打席代・ボール代込み) ラウンドレッスン:3万3000円~ #3 中村英美 ゴルル1期生でPGA史上初の女性会員 PGAティーチングB級ライセンス所持。日本人初のフィリピン女子ツアープロでもあり、その技術は折り紙つき 「ひとりひとりの体格や体の可動域に合ったスウィング作りで、無理なくレベルアップを目指します。アプローチ、パターイップスでお悩みの方もご相談ください。フットワークの軽さが持ち味なので国内外どこへでも伺います!」 【得意なレッスン】スウィング作り、アプローチ、パッティング、コースマネジメント【連絡先】https://vjweb2021.wixsite.com/website【場所】全国【料金】グループレッスン:1回1万6500円~ 個人レッスン:50分1万1000円~ ラウンドレッスン/6万6000円~ #4 宮野貴子 合言葉はMake Golfers Happy! JGRAプロフェッショナルメンバー。埼玉栄高校、日本体育大学でゴルフ部を牽引。OL経験を経てレッスンの世界へ 「すべてのゴルファーに寄り添い、個人個人の気持ちを最優先に考えたレッスンを進めます。心の底からゴルフを楽しみたい方、悩みを解決して本気で変わりたい方を全力サポートします!」 【得意なレッスン】スウィング作り、飛距離アップ、アプローチ、パッティング、コースマネジメント【連絡先】https://www.happiness-golf.com【場所】鴻巣ジャンボゴルフセンター(埼玉県鴻巣市新井745-2)【料金】グループレッスン/90分×12回 2万8610円(ハーフラウンドレッスン付き、打席料・ボール代込み) 個人レッスン/20分1900円~ ラウンドレッスン/5万円~ ※記載がない限り、料金には打席代、ボール代、プレーフィー、および昼食代、交通費などの諸経費は含まれません。ラウンドレッスン料金は1組3人の場合。 週刊ゴルフダイジェスト2021年10月19日号より
  • 80台は出るようになったけど、70台の壁が厚い……。もっと飛距離がないとダメ? いえいえ、そんなことはありません。ドライバーが200Yそこそこでも、70台は出せる! 飛ばない達人たちに話を聞いた。 TEXT/Masato Ideshima PHOTO/Shinji Osawa、Takanori Miki、Hiroyuki Okazawa THANKS/ゴールデンクロスCC、嵐山CC、湘南シーサイドCC 【考え方編 1】岸部桃子プロの場合 打ち方はシンプル打つまでの準備がスゴイ! 80切りを目指すライター・出島氏が女子プロの岸部桃子とラウンド。技術の差はもちろんだが、それ以上に考え方に大きな差があることを感じたという。 岸部桃子プロ きしべももこ。1994年生まれ福島県出身。ステップ・アップ・ツアー、ツインフィールズレディースで優勝し、先日のヨネックスレディスでも4位タイに入る活躍をみせた 「よくグリーンから逆算して考えることが大事と言われますが、岸部プロはまさにそれを実践していると感じました」と出島さん。漠然とティーアップして、フェアウェイの真ん中を狙って打ち、セカンドもピンを狙って打つだけの自分に対し、「プロはつねに次の1打のことを考えている。もちろん、技術的な差も大きいですが、それ以上に考え方や気持ちの部分で大きな差があるんだと感じました」 【ここが違う 1】自信を持って打てるクラブがある 狙う場所が狭いなどプレッシャーがかかる場面でも自信が持てるクラブがあると、不安要素をひとつ排除することができる 【ここが違う 2】打つ前の準備に時間をかけている プロは短い時間でできるだけ多くの情報を手に入れる努力をする。2打目も同じでつねに次のショットを考えながら打つ 【ここが違う 3】どんなときでもリズムが変わらない プロはミスをしても同じリズムで次のショットに入る。一方の出島さんは、少しのミスをきっかけにズルズルとリズムを崩してしまう 【ここが違う 4】アプローチで特殊な技を使わない パーをセーブするのが目的なら特殊な打ち方は必要としない。難しいところにいってしまった場合はパーを諦めることも必要 【考え方編 2】菅井雅之さんの場合 セカンドの狙いは4時~8時「横」と「奥」は徹底的に避ける 続いて話を聞いたのは、日本シニアに6度の出場経験を持つベテラントップアマ、菅井雅之さん。グリーンを狙うショットは絶対に横や奥につけないことを徹底しているという。 菅井雅之さん(66歳・HC4.2) すがいまさゆき。日本シニアゴルフ選手権6度の出場経験を持つテクニシャン。飛距離は200Y トップアマの菅井雅之さんは、2打目の考え方について次のように語る。「プロのようなショット力があれば、ピンをピンポイントに狙ってもいいと思いますが、我々アマチュアの場合はやはりショットにバラつきが出ます。なので僕は、どんなときでもピン手前20ヤードまで許容範囲を持たせて狙います。時計の文字盤で4時~8時の範囲に収まるようにすることで、たとえグリーンに届かなくてもパーが狙いやすい場所から3打目を打つことができます。 この記事は会員限定です続きを読むには会員登録が必要です そのために大事なのは、ピンに絶対に届かない番手を選ぶこと。 「例えば残り150ヤードの場合、僕は6番で150ヤードなので、7番で打ちます。すると、ダボの危険性もあるグリーンの奥やピンの真横につく可能性を確実に消せるので、安心してパーが狙えるんです」 ピンに絶対に届かない番手を持ち、理想は4時~8時のグリーン上。グリーンに乗らなくても4時~8時の扇状範囲なら3打目が寄せやすいアプローチになる。4時~8時の範囲のバンカーに入っても、奥よりはいいと割り切っている 【考え方編 3】高松志門プロの場合 「7と8で迷ったら『6』を持ったらええ」 「考えすぎず自然体でプレーする」ことがモットーの高松志門プロ。プロに言わせればアマチュアは「修行のように」ゴルフをしている。それは2打目の考え方も同じだという。 高松志門プロ たかまつしもん。深みのある言葉でゴルファーを上達に導く。月刊GDで「あんた一人をCADDIEしまっせ」連載中 2打目で、間の距離で迷っている方をよう見るけど、それは“無駄な迷い”です。例えば、「7(番)だと“ちょっと”大きいかな、8だと“ちょっと”短いかな」という、中途半端な距離が残った場面で、7を持ったとする。7を持った時点で、オーバーでOKと思わなあかん。「ちょっと大きいかな」と思いながら打つと、加減をするからごっついショートしてしまう。ゴルフの“ちょっと”は100%やから、自分のなかでは5%とか10%くらいの気持ちでも、実際はえらい加減してしまう。逆も同じ。ちょっと短いと思って8を持ったら力んでフックする。そもそも、1本のクラブの誤差は11〜13ヤードくらいある。ちょうどの距離が残ることはまずなくて、たいがい中間距離が残るもの。だから、そこまでシビアに考える必要はないわけや。奥田(靖己)には「7と8で迷ったときは6持たんかい」と言ったことがある。結局、7持ったって加減する。8持ったら力入る。ほんなら、6を持ってしまえばなんとかなるもんなんやね。6でもゆるむと思うかもしれんが、案外ゆるまん。それだけ大きなクラブを持てばいい具合になる。これが7を持つとゆるむんよね。大事なのは、どうしたら自分が楽にゴルフができるか。プロ目指すんと違うなら、そんな余計なこと考えんともっと楽にやったらええ。そしたらスコアもよくなるんちゃうかな。 【考え方編 4】中田春加さんの場合 ピンチでもチャンスでも常に心の余裕を忘れない 最後に話を聞いたのは、男性に交じりクラチャンを獲得した経験もあるトップアマの中田春加さん。スコアがまとまる人とそうでない人の違いを「余裕」の有無と分析した。 中田春加さん(35歳・HC2) なかだはるか。キングフィールズGCでクラチャンを獲得したことも。現在は2児の母であり、競技ゴルファーでもある 中田春加さんは男性に交じってクラチャンを獲得するほどの腕前。そんな中田さんが80を切れない男性を見て感じることは“余裕のなさ”だと言う。「70台を出すために必要なことって技術だと思いがちですけど、実は気持ちや考え方のほうが影響は大きいんです。よく見るのがひとつのミスに一喜一憂して気持ち的に余裕がなくなってしまうケース。もう少し余裕を持てればいいのになと思います。ゴルフにミスはつきものだし、そのたびに焦っていたら最後まで体力も集中力も持ちません」事前の準備や朝の時間の使い方、ラウンド中の振る舞いなど、常に余裕を持つことでやるべきことが見えてくる。「前ばかりを見るのではなく、ミスをしたときこそ立ち止まる勇気を持ってほしいですね」 【余裕を生むコツ 1】スタート前はプロの動画を見る スタート前の練習も大事だが、スウィングの良いイメージを植え付けることも効果的だと中田さん。「リズムのいい、プロのスウィング動画を見るのがオススメです」 【余裕を生むコツ 2】ラウンド中にたくさん歩く 中田さんの経験上、上手い人の共通点はよく歩くこと。「歩く時間を“考える時間”として活用すると、周囲を見る余裕も出てきますよ」 【余裕を生むコツ 3】「とにかく前へ」の気持ちを捨てる ミスショットをしてもそれをすぐに取り返そうとしないこと。次が打ちやすい場所に出すためのベストな方法を探そう 【余裕を生むコツ 4】切り替え方法を持っておく バーディがくると、気持ちが浮ついて次のホールで叩いてしまうケースも。あくまでラッキーと考え、サッと次のホールに向かうようにする。またダボを叩いた次のホールはボールとティーを替えるなど、自分なりの切り替え法を持っておく 【余裕を生むコツ 5】自分の力を過信しない 出だしからパーが続いたとしても、パープレーを目指してラウンドしないこと。ひとつのボギーやミスで気持ちが落ちてしまい、立て直すことができなくなる。自分のハードルはあくまでも低めに 青木瀬令奈が語る<セカンド編>はこちら https://my-golfdigest.jp/lesson/p26615/ 月刊ゴルフダイジェスト2021年8月号より ※登場したアマチュアはボランティアとしてご協力いただきました
  • TEXT/Tomohide Yasui レギュラーツアー、ステップ・アップ・ツアー、両ツアーを転戦する女子プロ3人に、お金の話や恋愛事情など、聞きにくいことをズバっとぶつけてみた! 吉野茜(右)1992 年生まれ、千葉県出身。2011年プロテスト合格。16年ラシンク・ニンジニアRKBレディース優勝。今季はレギュラー6試合、ステップ7試合に出場岸部桃子(中)1993 年生まれ、福島県出身。2012 年プロテスト合格。16年九州みらい建設グループレディース優勝。今季はレギュラー3試合、ステップ6試合に出場村田理沙(左)1995年生まれ、東京都出身。2016年プロテスト合格。15 年JLPGA ツアー外競技グアム知事杯で優勝。今季はレギュラー3試合、ステップ6試合に出場 ――今回はステップ・アップ・ツアーを主戦場にする3人に集まっていただきました。まずは昨年を振り返ってもらえますか。 吉野 QTランクの順位だとレギュラーにはそんなに出られないと思っていましたが、外国人選手が入国できなかったので(出場権が)けっこう下りてきました。NEC軽井沢72以降はレギュラーとステップで9週連続で試合に出たので、意外と忙しかったです。 村田 私はステップ6試合すべてで予選を通過できたのはよかったです。でも、レギュラーでは予選落ちが2試合で、予選を通過した1試合でも今の実力では上に行けないなと感じたので、その底上げをオフにしたいです。 岸部 昨年はPCR検査があったりして、けっこう前に入らなきゃいけない試合もあり、調整がすごく難しかったです。そのなかでもレギュラー2試合で予選通過できたことは自信になりました。でも、ステップの最後の2試合が予選落ちだったので、見つかった課題にしっかり取り組んで、今年も頑張りたいと思います。 ――ステップも全試合でPCR検査が実施されたのですか? 吉野 ありました。レギュラーは火曜、水曜が練ラン(練習ラウンド)で月曜がPCR検査ですからいつもと同じか1日早いくらいなんですけど、ステップは平日開催の場合、月曜の練ランに間に合わせるため、土日はコースでPCR検査ができないので金曜に来てくださいというケースが多かったんです。でも、土日は一般営業ですからコースでは練習できないし、練習場所を自分で探したりして、それが大変でした。 岸部 PCR検査のためだけに土日も宿泊していたので、経費も余計にかかりましたね。 ――ステップ1試合の経費はどのくらいかかりますか? 吉野 エントリー費はレギュラーが1万800円で、ステップが5400円です。 村田 でも、レギュラーはプレーフィーは必要ないですよね。 吉野 必要ないです。ステップは必要なんですよ。 ――試合中もプレーフィーを払うということですか? 吉野 そうです。しかも、安いところもありますけど、コースによっては割高なところもあります。 村田 割高なのはメンバーフィーがそもそも高いのだと思います。 吉野 ですからプレーフィーが1試合3~4万円で、飛行機で行って、レンタカーを借りて、ホテルに泊まって……。 ――1試合10万円くらい? 吉野 それくらいですね。 岸部 レギュラーだと帯同キャディさんにお願いしたら基本給が10万円です。 ――ステップでは帯同キャディをつけるという選択肢は? 吉野 ありません。ステップは1組にハウスキャディが一人です。 村田 しかも昨年はコロナでセルフプレー……。 吉野 そう! セルフは本当に大変なんですよ ――どういうことですか? 村田 キャディさんは選手のクラブもボールも触っちゃいけないから、カートの運転手として乗っているだけなんです。選手は自分たちでボールを拭いて「タオル、どうぞ」みたいな感じです。 吉野 あとはクラブの番手を間違えて、カートまで取りに戻ったりすることもありました。 村田 クラブを間違えたときのショックといったら。「4本持っているのに間違えた」みたいな。 ――そんなことあるのですか? 岸部 ありますよ。風が強いと番手もぜんぜん変わりますから。 経費だけで年間200万円 村田 それでもキャディフィーは必要でしたね。 吉野 増枠予選会(QT)もエントリーフィーが高かったですね。 村田 けっこう高かったです。ステップと同じか、それ以上かかる感じでした。 ――ステップを1年間転戦すると、経費はどのくらいかかるのでしょうか? 吉野 1試合10万円と考えたら、10万円×試合数です(20年は18試合予定で8試合開催。19年は20試合開催)。 村田 200万円くらいですね。 ――ツアーの転戦費用は賞金だけでまかなえるのですか? 吉野 賞金だけでまかなえるのは賞金ランク上位選手だけです。――それ以外の収入は?村田 スポンサーの契約金とプロアマ収入がメインです。吉野 スポンサーさんからの契約金が3月までに一括で入ってくれば、それで1年間転戦する人もいます。契約金は月払いの場合もありますし、経費を出してくれる場合は領収証を出してからもらうところもあります。――3人とも所属先がありますけど、契約金の金額ももらい方も選手によって違うのですか?吉野 違います。ほかの選手のことはぜんぜん知りません。村田 選手同士でお金の話はあまりしないですよね。吉野 金額は言ってはいけないことになっていますから。 ――プロアマは試合以外のときでも開催されているのですか?吉野 そうです。企業がお客さんを集めて、女子プロを集めて、チーム戦が多いです。村田 12月は例年だとプロアマ祭りなんですけど……。吉野 昨年は、ほとんどのプロアマが中止でした。――収入としてはけっこう大きいのですか?吉野 大きいです。12月はめちゃくちゃ稼げますよ。プロアマはエントリー費やプレーフィーなどの経費がかかりませんから。村田 効率はいいですよね。試合に出ているとシーズン中のプロアマに出る余裕はないですけど。――シーズン中に開催されるプロアマもあるのですか?吉野 意外とあります。少人数でやっているところが多いので、試合に出ていない人たちは、けっこう参加していると思います。 ――試合中の過ごし方を伺いたいのですが、朝は早いですか?吉野 スタート時間によります。私はスタートの1時間50分前にコースに入ります。岸部 私は2時間前です。 村田 私は朝ごはんをコースで食べるときは2時間半前で、食べないときは2時間前かな。 吉野 そこからストレッチして、練習を始めます。練習は最初にパットをやる人もいるし、ショットに行く人もいます。 ――ホールアウト後の練習は? 吉野 みんなしますよ。 岸部 うふふふ(笑)。 村田 桃ちゃん、しないよね。夜ごはんを一緒に食べることが多いから、ホールアウト後に話をしようと思ったら「あれっ、もういない!?」みたいな(笑)。 ――夜ごはんは選手同士で行くことが多いのですか? 吉野 時間が合えば行くこともありますけど、時間が合わなかったらひとりで食べます。 ――どこで食べるのですか? 吉野 どこでも行きますよ。私、この前、ひとりで焼肉3日連続で行きました。 村田 私もひとりで焼肉、行けますよ。この間、しゃぶしゃぶもひとりで行きました。 岸部 えー、さみしい。 吉野 ダメ? 岸部 いや、行けますけど、でも基本はあんまり……。 村田 行くなら誰かと行きたい気持ちはあります。 吉野 でも、予定を合わせるのも大変だし。 価値観の合う男性がなかなかいない ――女子プロの恋愛事情について伺いたいのですが、出会いはありますか? 村田 ありません(笑)。 吉野 私たちは感覚がおかしいんです。片道100キロくらいだったら「近い」と思って、コンビニに行くくらいの感覚ですから。 岸部 わかります! 吉野 普通の人はそう思わないから、価値観が合わないんです。 村田 女子プロは気が強いじゃないですか。私たちを扱える男性はなかなかいないと思いますよ。 ――昨年は、若林舞衣子選手が産休から復帰するなど、結婚している選手が話題になりました。 村田 純粋にすごいと思いますけど、私は結婚願望がありません。 岸部 えーっ!? ――長く現役を続けたいと? 村田 現役もそうですけど、現役が終わってからも、やりたいことがたくさんありますから、彼氏を作って遊んでいる時間がもったいないです。 吉野 何をやりたいの? 村田 大学で勉強したい。 吉野 えー、すごい。 村田 それと旅行に行きたい。世界中を旅して、いろいろな国を回ってみたいです。 岸部 似合いそう。 吉野 理沙ちゃん、いま何歳? 村田 25(歳)です。 吉野 でしょ。私も25歳のとき、そんな感じだったもん。でも、30近くになったら結婚したいということしか思いつかないのよ。 岸部 私も結婚したい。一刻も早く結婚したいです。 吉野 子どももほしいと考えると、先輩たちが妊活で苦労しているのも見ているから、それなら早く産みたいなと思いますね。 岸部 私も早く結婚したいし、子どももほしいけど、私は不器用なので、ツアーと子育ての両立は絶対に無理ですね。 週刊ゴルフダイジェスト2021年1月19日号より