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【マスターズへ! 中島啓太インタビュー】<前編>「心技体、100%で臨みたい」戦える体づくりに密着!

4月のマスターズトーナメントに向けて日々「準備」を重ねるスーパーアマ、中島啓太。そのトレーニング現場をちょっぴり拝見。そこには世界アマチュアランキング1位の「自覚」とともに集中力マックスで練習する21歳の姿があった。

PHOTO/Hiroaki Arihara

春の気配が漂ってきた3月某日、杏文パフォーマンスセンターで。胸板が厚くなった姿に「筋肉の撮影」をお願いすると「恥ずかしいです」とはにかむのもまた、中島だ

静かなスタジオに今日も器具の音とトレーナーの掛け声と中島の荒い吐息だけが響く。

「技術だけではなく、本当に心技体100%で臨まないと全部跳ね返されそうな感覚です」と話していた中島は、ゴルフの祭典を2週間後に控えて、確かにひと回り大きくなった。

「とにかくたくさん食べてたくさんトレーニングをして体を大きくしてきました。最後まで体が切れるイメージを持って、力を出し切るためにトレーニングは頑張れています。順調です。体重も筋肉量も増えていて、このまま継続して試合を迎えられたらいいと思います」

体重は75~76キロの間を行き来している。筋肉量も除脂肪体重が64キロくらいでいい感じ。脂肪を増やさないように体重を増やして筋量を増やしていく。その数値を共にチェックするのはトレーナーの栖原弘和氏だ。

「彼は痩せやすい。体質もありますが、試合に行くとすぐに体重が落ちる。そこはしっかり気をつけています。胸筋、いいと思いますよ。バランスよく鍛えているので、ハーフパンツの上からはわかりにくいですが、お尻なんかもいい感じです。触ってみてください(笑)」

「メニューも自分のチームも
信じて取り組んでいます」

ナショナルチームのヘッドトレーナーでもある栖原氏が考えたメニューで汗を流す中島。これは、コーチのガレス・ジョーンズ氏とも綿密に話し合いながら決めたものだ。

この時期のスウィング改造というとリスクがありそうだが、そんなことはない。ミスやケガにつながっていた部分の使い方を細かく修正し、より安定感を求めていく。球筋からスウィングをつくるという中島。手首も積極的に使っていた。

「彼は、腰痛、首痛が頻繁に出ていたので、スウィング中の動きが腰や首に負担をかけているということを話し合って、その修正を促進するようなエクササイズをしていきます。ゴルフに特化したプログラムと、腰や首周辺を鍛えるなど体自体を強くしたり柔らかくするジェネラルなプログラム、2つを組み合わせる。また、基本的にクラブがオンプレーン上を動くようにするために、体の動き、下半身や体幹、腕の動きをシンプルにしていく感じなので、手首の動きの修正もそのうちの1つです。マスターズはもちろん、大事な今年、その後にもつながっていきます」

トレーニングすればゴルフが上手くなるのではなく、自分のゴルフの何を改善したくてトレーニングするかが大事だと栖原氏。「それぞれのプログラムの意味を、すべての選手に説明しながら行います」

ブルガリアンスクワット
バーベルを担いで、片足ごとに下半身の曲げ伸ばしをする。「足の曲げ伸ばしの力を強くして、下半身の力を骨盤の回旋、体幹の回旋につなげていき、クラブスピードを上げていきます」(栖原)

真上と横にジャンプ!

スウィングにつながる速い動きをトレーニング。真上と横で力を出す方向を変える。「バックスウィングは、骨盤を横に動かす力があって初めて回転しやすくなるので横にジャンプ、またその後の回転には上方向に力を発揮する必要があるので真上にジャンプ。両方行うんです」(栖原)

中島は、この説明にしっかり耳を傾けるという。学ぶことに貪欲だ。

「中島選手は謎の落ち着き感があります(笑)。いい意味で大人です。それに、栄養士さんが『ラーメンには脂質がすごく含まれているのでよくない』と話すと、まったく食べなくしたり、生真面目というか、納得するとずっと貫くところがある。アスリートとしては大事な部分。性格は見た目のクールな感じのままですが、元気ですよ。でもヘラヘラしているよりシュッとしていてアスリートっぽいでしょう」

栖原氏も夢の舞台に同行する。

「初めて行くので楽しみです。でも、あちらでも、いつもとやっていることは変わらないと思います」

先日、中島のもとにアマチュアディナーの招待状も届いた。

「本当にワクワクしています。自分が今持っているすべてをかけられればいいかなと思います」(中島)

日頃から、世界アマランク1位の「自覚」を持っていたいと言う中島に魔女もきっと微笑むはず。2週間後、オーガスタナショナルGCの1番ティーに立つため、視界は良好だ。

>>後編へつづく

  • 昨秋のアジアパシフィックアマ優勝の資格で、今年、初めてマスターズに挑む中島啓太(21歳・日体大新4年)。夢の舞台への思い、戦うための準備などを聞いた。 PHOTO/Blue Sky Photos、Tadashi Anezaki、Hiroaki Arihara 中島啓太なかじまけいた、2000年埼玉生まれ。代々木高校入学後数々の国際大会で活躍、日本体育大学入学後、20年に世界アマランク1位に。21年7月に日本アマで優勝、10月にパナソニックオープンでアマ優勝、11月にアジアパシフィックアマで優勝しマスターズの出場権を得る >>中島啓太インタビュー【前編】はこちら “2位の男”から常勝アマへ 中島啓太の2021年後半は怒涛の優勝ラッシュだった。実は中島は以前、地元のおじさんたちに“2位の男”と呼ばれていた。それまでの日本アマで2位が4回もあったからだ。しかし、昨年7月の日本アマで念願の初優勝を飾り地元に戻ったとき、あまり驚かれず「やっとだよね」という感じで迎えてくれたという。9月のパナソニックオープンで史上5人目のアマチュア優勝を挙げたプロツアーでも、昨年4月の東建カップでは金谷拓実に次いで2位だった。マスターズ出場を決めたアジアパシフィックアマも、18年は金谷と2打差の2位。しかし、世界アマチュアランキング1位で迎えた昨秋の大会は「勝つしかない試合だった」と、プレーオフで“有言実行”の優勝を成し遂げたのだ。自信が積み重なると、勝利も積み重なる。いつも自分と向き合っているからこそ結果がついてくる。「自分としっかり向き合うこと、やり続けること、金谷さんに相談したらいつも返ってくる言葉なんです」先輩プロや周りの意見に耳を傾け、見て盗み、取捨選択できるのは中島の強みだ。 「松山さんから殺気みたいなオーラを感じた。ボールが空から降ってきました」 年明け早々のソニーオープンでも、自身の結果は41位ではあったが、この試合でPGAツアー8勝目を飾った松山英樹のサンデーバックナインとプレーオフを傍で見て、大きな収穫があった。 この記事は有料会員限定です続きを読むには有料登録が必要です 「9番グリーンから10番ティーイングエリアまでのインターバルから付きましたが、9番で相手がイーグル、松山さんはイーグルパットを3パットしてパーで5打差になった。10番に向かう途中、とても近づけないようなオーラを出していて、殺気みたいなのを感じて(笑)、僕は拍手して『頑張ってください』と言っただけですけど、あきらめていないというのはすごく伝わってきましたし、逆に相手がアウェイでプレーしていると感じるくらい自分の雰囲気をつくれていて、覚悟が決まっている感じがしました」この松山の「覚悟」は、中島の現在のメンタル面の課題だ。「僕自身はソニーオープンの3日目、ピンポジが難しかったので最初から『耐えるしかない』という考えで行きましたが、周りのスコアはすごく伸びていく。焦りと怖さを感じて、ピンを攻めることから逃げてしまった。僕も自分から逃げない強いメンタルを持たないといけないと思っています」マネジメント面も、ギアが入っても冷静な松山から学びがあった。「意外と驚いたのは、72ホール目のセカンドショット。1打差でパー5なので、相手がバーディを取ってくる想定をすると思いますが、松山さんはそこでピンをあまり狙わなかった。もちろん2オンはしましたが、しっかり手前から攻めていたというのは冷静だなと。僕ならもっとセカンドを突っ込んで、チャンスに付くか奥に外してノーチャンスかという“賭け”のような選択をしていたかもしれないです」一つ一つが勉強になる。「(2位になった)ラッセル・ヘンリー選手がどういう気持ちで後半の最後のほうを回っていたのかも、すごく知りたいですね」と貪欲だ。 どんな試合もプレーも言動も糧にして成長してきた。ソニーオープンでもカメラを借りてレンズ越しに松山を見る中島。優勝を決めた松山の歴史に残る“3Wのセカンドショット”も、グリーンの上のほうから見ていた。「本当に空からボールが降ってきたんです」 今、中島は、4月のマスターズに向けて、日々準備をしている。「トレーニングをしっかりして、食事もしっかりとって、メンタル的にもしっかり準備する。スウィングも(ガレス・)ジョーンズさんやトレーナーさんと相談して改造していますし、すべてにおいて取り組んでいる感じです」2月から週に1度、日本ゴルフ協会ナショナルチームのヘッドトレーナーでもある栖原弘和氏のもとで2時間ほど汗を流し、一緒にジョーンズ氏とのスウィングセッションを行ったりする。「その他は自分で週に2回ほどジムに行ったり、行かない日は公園でミニハードルなどを使い瞬発系の筋肉を動かしています。生活スタイルは、午前中にしっかりトレーニングして、そこから練習場で球を打つというルーティンです」試合が続いている間はできなかったスウィング改造は、安定感を求めてのものだ。「体に負担がかかって毎年ケガもしていたので、そこは避けられるよう、より安定感を求めて、さらに長くゴルフができるスウィングになると思っています。自分の意識としては、かなり違う感覚になっている。体の使い方や手首の使い方など、割と細かいところですが、自分のなかでは大きく変えている感じです」2月はトラックマンやデータと向き合ってスウィングづくり。3月はラウンドを多めにしてきた。「しっかり球筋を見て、球筋からフィードバックして振り返るようにしていく。あとは実際にマスターズの動画、松山さんやタイガー・ウッズなどの試合を見て、コース攻略をイメージしてラウンドしたい」 12番・パー3では神様も味方に! 常にオーガスタでプレーしている自分をイメージしているという。「マネジメントは、ピンを狙っていくというより、やはり傾斜を使って寄せている印象があるので、そのプランをしっかり立て、そこから逃げないように強気で攻めていけたらなと思います。もちろん行ってみないとわからないんですけど、今できるイメージはきちんとできているかなと思います」攻略法は、ガレス・ジョーンズ氏や経験者の先輩、金谷拓実から情報を得ている。「ドローヒッターが有利というコースのアングルも多いと思いますが、イメージしているのは2番、9番、10番と13番のティーショットを3番ウッドでしっかりいいドローを打つこと。あとはドライバーでフェードでもいけるんじゃないかと。金谷さんがジョーンズさんに『そんなにドロー、ドローというコースではない』と話をしていて、何ホールかしっかりいいドローが打てればあとは自分の持ち球で戦えると思っています」グリーンのうねりもありフェアウェイの起伏も激しいが、「フェアウェイでも様々なアングルからアイアンショットを打たないといけないし、グリーン周りも傾斜が強いなかグリーンにボールを止めるショートゲームも必要。グリーン上にも大きなスロープがある。やるべきことは多いです」“見る側”のときは、13番や16番が楽しいと思っていたが、“プレーする側”になると、「自分があそこでプレーすると想像したらちょっとまだ怖いです」と笑う。「一番気をつけたいのは12番・パー3。あれだけ短くてショートアイアンで打てるのに、いろいろなことが起こる。風が難しいと聞きますが、そこはゴルフの神様が味方してくれないと難しい。しっかりキャディさんとコミュニケーションを取って、神様に選んでもらえるよう日頃から悪いことはしないようにしたいです(笑)」「休みで気持ちを切らしたり、気をゆるませたくない」と言うほど「スーパーフォーカスして臨みたい」という中島。「実家にいるときがオフです。リラックスできます。姪っ子がいるので会ったり、家に友だちが来てくれたり。他のスポーツもやっていますが、万が一ケガをしてはいけないので、抑えながら軽く楽しむようにしています」近所の方や友だちとするスポーツはバレーボールと野球だ。「バレーは瞬発力を使うのでトレーニングになると思っています。ジャンプして体全体を動かす。自分の体を動かしたいように動かすってけっこう難しいですよね。こういうのってゴルフにも生きるんです。オリンピックの選手もいろいろなスポーツをして、全部が上手い選手もいますよね」また、昔から読売ジャイアンツファンでもある中島は、草野球で先発ピッチャーをするのが好きだ。打席には立たない。「投げることとスウィングの動きは雰囲気が似ていると思います。指先のコントロールなどが、ゴルフにつながると信じてやっています。それに自分の体を使ってモノをコントロールするという観点でも行う。120km/hのストレートとカーブとスライダーを投げますよ。それに心理的にも面白い。ゴルフと少し似ているところがある。たとえ遊びでも自分をコントロールしないといけないですから」北京オリンピックも観ていた。スノーボード・ハーフパイプで金メダルを取った平野歩夢には刺激を受けた。クールで努力している雰囲気が似ているのでは、と聞くと、「努力しているって自分で言うことではないですけど、力を出し切るために、やるしかないという感覚でしょうか」とクールな答え。しかし、実は涙もろく感情豊かな中島。今まで、試合で2位に甘んじたときの“悔し涙”、優勝したときの“嬉し涙”、金谷がプロ転向したときの“寂し涙”もあった。涙の数だけ強くなる――結果を受け止めて、自分と向き合い、先の目標に向けてもっと強くなる。そんな中島が、夢の舞台ではどんな涙を見せてくれるだろうか。 周りが「カッコいい」「美しい」というスウィング。本人もカッコ悪いスウィングは嫌。「自分のスウィングに一番影響するのは、クラブパスとフェースの向きとスウィングプレーン。実際にボールをコントロールするうえで必要なデータはよく見るようにしています」 コースに集中、試合に集中、自分に集中! 中島たちの“チーム”は、日本を3月末に出発し、ミニ合宿をしてから、オーガスタに入る。キャディは、ナショナルチームのショートゲームコーチのクレイグ・ビショップ氏がやってくれる予定だ。「クレイグさんが教えていたカーティス・ラック選手が、アジアパシフィックも通って、マスターズも出場しています。ナショナルチームのメンバーで行けるのはすごく感動すると思います。しっかりチームで活動したいですし、もう完璧な準備でいきたいです(笑)」マスターズでは、憧れであり目標のコリン・モリカワとも回ってみたい。昨秋のZOZOチャンピオンシップの練習ラウンドでハーフを一緒に回ったが、お互い自分の練習に集中しなければならず、少ししか話はできなかった。もちろん、ディフェンディングチャンプの松山英樹、互いに刺激し合う先輩の金谷拓実と同じ舞台に立つのも楽しみだ。 「金谷さんと一緒に出られるのが嬉しい」と中島。「プレッシャーがかかって怖いときはどうするか聞いたら、『どんな状況に追い込まれても、俺らはやるだけだよ』と返ってきました」 「パー3コンテストは、エントリーしてもらっているので出たいです。僕の勝手な希望としては、松山さんと金谷さんと3人でプレーできたら本当にいいんですけど……練習ラウンドももちろん一緒にさせてもらいたいです」家族や地元の“ゴルフ仲間”にもいいニュースを届けたい。「うちの家族はパナソニックで優勝したときもクールでしたが、今回も、チケットが一応選手に配られるので、行こうと思えば行けるんですけど本当にドライで、テレビのほうが近くで観られると言って誰も来ないんです(笑)。でも地元の練習場の方などには、マスターズ頑張ってという声を一番多くかけていただいています」日本体育大学ゴルフ部のキャプテンでもある中島。部としての練習がままならないなか、マスターズで何かを伝えたいと考えている。「キャプテンとしてマスターズに出て、その姿を見せられるだけでも意味はあると考えています。やはり結果は残したいので、しっかり自分と自分のチームを信じて準備していき、自分のすべてを出し切ることができたらいいかなと思います。あとは自分の決めたプランから逃げないことです」マスターズを終えると次は全米オープン、そして大好きな全英オープンは150回目の今年、聖地セントアンドリュースで行われる。「マスターズを終えて1度帰国し、5月には大学のリーグ戦もありますし、全米オープン、全英オープンを終えたら、世界アマチュア選手権、アジア大会。そしてプロ転向というだいたいのスケジュールは決めています。今年は試合がいい間隔である。すべての試合にそのときの自分を全部かけられるかなと思っています。自分のやり方次第では、今までとはかなり違う、転機の年になると思います」 「自分とチームを信じて。キャプテンとしても、夢の舞台で戦う姿を見せたいです」 海外遠征の隔離期間中に「今さらながら『鬼滅の刃』にハマりました」と笑う中島。「全集中」の意識は、漫画の主人公に勝るとも劣らないはずだ 週刊ゴルフダイジェスト2022年4月5日号より

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  • コース改造により、今年のマスターズでは11番パー4と15番パー5の距離が延長されることに。同時に木も伐採され抜けは良くなったが果たして難易度は変わる? ILLUST/Sadahiro Abiko PHOTO/Tadashi Anezaki ロングアイアンの精度が要求される 今年のマスターズでは、11番パー4が15Y、15番パー5が20Y延長される。この影響について、佐藤信人プロに聞いた。「どちらもグリーン周りに池があることがポイントです。特に11番の左の池は昨年はまったく効果を発揮しなかったように思います。セカンドショットで池を避けるならカットに打つのが正攻法。現代の選手の場合、残り200ヤード前後ならば6I〜8Iでさほど難しくないんです。けれど、220ヤードのカットとなると4Iや5Iになってくる。すると途端に難易度がアップするわけです。それは15番にも言えることで、残りが230ヤード以上になると、グリーンに止めることがかなり難しくなってきます。それでなくても15番のグリーンは縦に狭い。昨年の最終日の松山選手のようにカットがかからず奥の池にハマることも多くなると思います。やさしいホールだった15番は今年、見応え十分です」 11番 パー4 505Y ▶ 520Y 昨年の平均スコア:4.40(難度2位) “アーメンコーナー”の入り口でもともと距離の長かったパー4がさらに伸びた。「大きな理由はセカンドでドラマを作らせること。ロングアイアンのコントロールショットはプロでも難しい技術です」(佐藤)。池に向かって傾斜するグリーンのため、セカンドは無理をせずセンターを狙うのがセオリー 15番 パー5 530Y ▶ 550Y 昨年の平均スコア:4.77(難度17位) 最終日に追いかける選手はイーグルを狙いにくる15番。昨年までは2オンが狙いやすかったが、20Y伸びたことで、無理に2オンを狙わず、池の手前のフラットなエリアに刻む選手が増える可能性も。 また300Y地点の手前のフェアウェイは比較的フラットなので「あえてティーショットを刻んで3Wか5Wで攻めるという方法もあります」(佐藤) 月刊ゴルフダイジェスト2022年5月号より こちらもチェック!
  • 世界アマチュアランク1位の中島啓太(21=日体大3年)が、米国大手マネジメント会社「エクセル・スポーツ・マネジメント(以下エクセル社)」と契約したというのは既報のとおりだが、そもそもエクセル社ってどんな会社? 去る1月11日、同社が公式ツイッターで「ウェルカムトゥ エクセル、ケイタ ナカジマ!」と発表。続けて、今季はマスターズ、全米&全英オープンのメジャー3大会の出場資格を持つ世界一のアマチュア選手と紹介したため、いまやアメリカのゴルフファンの間でも話題沸騰中とか。それにしてもエクセル社とは、いったいどういう会社なのだろうか。同社は、14年にプロ野球選手の田中将大とニューヨーク・ヤンキースの間で7年総額1億5500万ドル(当時約161億円)の大型契約をまとめて話題を集めたケーシー・クロース氏や、タイガー・ウッズの代理人を長年務めているマーク・スタインバーグ氏などが率いる全米有数のマネジメント会社。タイガーはじめ、C・モリカワやJ・ローズ、J・トーマスらPGAツアーを代表するビッグネームに加え、ヤンキース時代の田中将大、同じく現役時代のデレク・ジーターなど、MLB、NBA、NFLで活躍する“超”のつくビッグネームが多数所属している。所属選手が超一流なら、テレビなどのメディアや広告代理店なども同社の意向を無視できず、それがさまざまな分野に大きな影響力を持つ背景になっていることは想像に難くないだろう。現にエクセル社は“エクセルメディア”という部門を新たに立ち上げ、すでにESPNなどで契約アスリートのドキュメンタリー番組も放映されている。エクセル社はタイガー・ウッズ財団とも深い関係があり、一説には、契約選手の選定にタイガーも関わっているとか。もしそれが事実だとしたら、中島啓太は実力と将来性においてタイガーのお墨付きを得たと言える。 海外志向の強い中島にとっても良い契約となったはず(PHOTO/Tadashi Anezaki) 週刊ゴルフダイジェスト2022年2月15日号より こちらもチェック!
  • Netflix(ネットフリックス)が制作するドキュメンタリーの撮影が進行中であることが発表された。試合中の選手だけでなく、舞台裏での苦労やコース外での素顔などに迫るリアルなドキュメンタリーは、PGAツアーだけでなく、マスターズを含む4大メジャー大会もカバーする画期的な内容になるという。ネットフリックスはF1を扱った『フォーミュラ1:ドライブ・トゥ・サバイブ』を配信。F1人気の爆発的向上をもたらしたとして評価されている。そして、このたびゴルフ版に着手したというわけ。すでに世界ランクトップ7のうち5名(C・モリカワ、D・ジョンソン、J・トーマス、V・ホブラン、X・シャウフェレ)が出演を承諾。他にもJ・スピース、B・ケプカ、R・ファウラーら多くの選手たちがサインアップしたと米メディアが伝えている。「ネットフリックスとPGAツアーとのパートナーシップは、新しい多様なファンを獲得する絶好の機会になるでしょう」と言うのはツアーのメディア主任リック・アンダーソン氏。「アスリートが勝つとはどういうことなのか? 負けるとはどういうことなのか? 真実の姿を映すドキュメンタリーになるはずです」。現在、ビッグネームで出演予定がないのは世界ランク1位のJ・ラーム、P・ミケルソン、T・ウッズやB・デシャンボーら。松山英樹も出演を了承していないが、日本勢ではアマチュアで4月のマスターズ出場を決めている中島啓太が出演を承諾している。何をしても話題になるデシャンボーは「ネットフリックスは好きだしよく見ている。でも自分はYouTubeチャンネルを開設しているし、インスタグラムにも投稿している。それで十分ファンとの交流はできていると思う。これ以上何かをプラスするのは現時点では難しい」と出演しない理由を語っている。果たしてどんな番組になるのか興味は尽きない。 PHOTO/Hiroaki Arihara 週刊ゴルフダイジェスト2022年2月8日号より こちらもチェック!
  • 世界アマチュアランク1位に君臨する中島啓太。マスターズにも出場予定の最強アマの凄さとは? 松山英樹のコーチも務める目澤秀憲にスウィングを分析してもらった。 PHOTO/Tadashi Anezaki 中島啓太なかじまけいた。昨年のアジア・パシフィックアマで優勝。今季のマスターズ出場権を得るとともに全米、全英両オープンにも出場予定 解説/目澤秀憲 めざわひでのり。昨年のマスターズで松山英樹を優勝に導いたコーチ。有村智恵や河本結なども教える 中島くんのスウィングはアマチュアのお手本 男子プロのスウィングは、体つきも違うし真似できないと思われがち。しかし、中島くんのスウィングにはアマチュアが“お手本”にすべき世界一級品の効率のよさがあると目澤秀憲コーチは言う。「中島くんのスウィングで注目すべきは、アッパー軌道でかつロフトが立ったインパクトです。これの何がすごいのかというと、普通、ハンドファーストで打とうとすると、軌道がダウンブローになるので、球が上がらなかったり、余計なスピンが入ったりして飛距離をロスしてしまうんです。しかし、中島くんの場合は、ハンドファーストかつアッパー軌道を作れています。ダウンスウィングからインパクトにかけて左腕をグリップ方向に引き上げる動きを入れることで、それを可能にしています。だからこそ低スピンの高い弾道で効率よく飛ばせているわけです。 この記事は有料会員限定です続きを読むには有料登録が必要です 真似してほしいのは、インパクト手前から左腕をグリップエンド方向(左上)に引き上げる動き。これは左手の『ハイハンド』と言われる動きで、この動きをするためには肩のタテ回転が重要になります。切り返しから肩をタテに回転していくと、左のわき腹が伸びるため、体の左サイドにゆとりができ、左腕を引き上げやすくなるというわけです。まずは、左手首の角度をキープしてロフトを立てること。そしてアッパー軌道の実現を目標に左手のハイハンドを意識してみてください」 トップで左手を手のひら側に折り、その形を保ったままインパクト手前から左手を左上に引き上げるように振っていくことで、ロフトが立ちアッパー軌道でインパクトを迎えられる 【Point 1】肩を“ヨコ”ではなく“タテ”に回転肩をヨコに回すのではなく、タテに回していく。切り返し以降、左のわき腹が伸び、右のわき腹が縮むように動くため、左サイドにスペースが空き、左腕を引き上げやすくなる【Point 2】ロフトを立ててアッパー軌道ロフトが立ちつつ、アッパー軌道でインパクトを迎えることで、スピンが少ない高い球が打ちやすい。つまり効率よく飛ばせる弾道になる 高度なフットワークが世界レベルの高速回転を生む! アマチュアでも真似できるポイントがある一方、中島くんの体の強さがあるからこそできる側面もあると目澤コーチ。「中島くんのすごさは、ひざの使い方にあります。左ひざに注目してもらいたいのですが、アドレスからトップにかけて、大きく前に出すように動かし、切り返しからは伸ばすように使っています。かなりひざの運動量が多く、フットワークを積極的に使っているのがわかると思います。ポイントは、アドレス時の骨盤の高さを変えずに、左ひざの曲げ伸ばしを使っていくこと。すると、自然と下から上への連動ができるんです。加えてフットワークのスピードが上がれば上がるほど、回転力が増すということです」この動きは、PGAツアー屈指の飛ばし屋キャメロン・チャンプも取り入れているが、強い体幹力が必要だと目澤は言う。「通常、この動きをすると、体幹が耐えきれず伸び上がり、ミスが出てしまいます。しかし、中島くんの場合、この動きに耐えられる体幹の強さがあります。だからこそアマチュアながら、PGAツアー屈指の飛ばし屋と同じ動きができるんです」 【Point 1】左肩・左腕・フェース面のラインがそろうトップで左腕、左肩、フェース面の3点がそろっていれば、フェース面の管理がしやすい。関係性を崩さないように回転していくことで再現性も高まる【Point 2】右ひじが常に胸の前にある右ひじが常に胸の前にあるということは、腕ではなく体で振れている証拠。位置関係がズレると、振り遅れなどが生まれる【Point 3】左ひざを使って回転力アップ左ひざを前に出すことでより強い回転を促す。左ひざを前に出しながら右腰をお尻側に引くことで深いトップが可能に。体が硬く回りにくい人にも有効 【ここもポイント】左サイドが引っ張られると右サイドが縮まる 中島くんは右ひじの畳み方をよく注目されますが、重要なのは左サイドの使い方。左サイドで引っ張っていくからこそ、右ひじを畳むことができ、このようなスウィングができているんです 中島啓太の1Wスウィング(正面) 中島啓太の1Wスウィング(後方) 月刊ゴルフダイジェスト2022年3月号より こちらもチェック!