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【ダイキンオーキッドレディス】西郷真央、笑顔の初優勝! シルバーコレクター返上

<ダイキンオーキッドレディス/琉球GC(沖縄)/ 6590Y・パー72/3月3日〜6日>

国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」は、最終日8位タイからスタートした西郷真央が大逆転で初優勝を飾った。昨シーズンは2位が7回。勝てそうで勝てない印象が強かった西郷だが、2022年初戦で見事シルバーコレクターを返上した。

PHOTO/Hiroyuki Okazawa

「昨年も何回も優勝争いをさせてもらったんですけど勝てなくて……。ただ、仲間や先輩方から『大丈夫!』と声をかけてもらっていたので、信じて練習し続けられました」と、優勝会見で話した西郷。昨年は2位が7回、優勝には手が届きそうで届かなかった。しかし本人いわく、今回の優勝は「その経験があったから」。

「私にはまだ勝つ実力がなかったんだと思います。悔しい思いをたくさんしてきたから、その悔しさが原動力にもなりました。だから今、こうやって勝てたのだと思います」

17番でバーディを決め、クールにガッツポーズ。師匠であるジャンボ尾崎から「優勝おめでとう。2位ではもらえない副賞の喜びを知っただろう。早めの2勝目を期待する」と祝福を受けた

西郷は女子ツアーの中でも屈指のショットメーカー。それでも勝てなかったのは、精神的な部分に原因があったと本人は分析する。

「もちろん、技術的に足りないことはたくさんあります。でも、それ以上に、昨年はミスをすると、自分にイライラして、次の一打に引きずってしまっていました。ダメだとわかっていても上手く気持ちを切り替えることができなかったんです。それを今年は、気持ちをリセットして次の一打に向かおうと強く思って臨みました。まだまだ上手くできないこともありますが、今回に限って言えば、よかったんだと思います」(西郷)

苦しんだ末の優勝。われわれメディアは“涙の初優勝”を予想していた。しかし、西郷の目には涙はなかった。

「喜びの涙はまだ早いかな、と。もっともっと活躍して、うれし涙が流せるようなシーズンにしたいですね」

去年の私だったらピンを狙っていたと思います

18番パー5、バンカーからの3打目。グリーンを狙うのは厳しいと判断し、左へ出す選択をした。「冷静に判断できました。去年の私だったら無理してピンを狙っていたと思います」

稲見&西村も西郷の強さを認める

予選で同組だった稲見と西村も祝福。「ショットメーカーでボギーを打つ気配がない。もともと力がある選手なので、驚きはないです」(稲見)。「本当に強い選手。勝ったことに驚きはないし、これからもっと勝つと思います」(西村)

ローアマは荒川怜郁(れいか)さん

最終日69で回った中部学院大の荒川怜郁さんがローアマを獲得。地元沖縄県うるま市出身の20歳

<ダイキンオーキッドレディス 最終成績>

優勝西郷真央-10
2位黄アルム-9
3位西村優菜-8
4位T山下美夢有-7
4位T山城奈々-7
4位T勝みなみ-7
4位T渡邉彩香-7
8位T木村彩子-5
8位T鈴木愛-5

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月22日号より

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