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11番は15ヤード増、15番は20ヤード増。今年のマスターズは「史上最長」に

コース改造により、今年のマスターズは史上最長の設定に。今年はさらに見応えのある試合になりそうだ。

97年にタイガーが12打差で圧勝して以来、繰り返し距離を伸ばしてきたオーガスタナショナルGC。今回は昨年平均ストローク「4.40」で2番目に難易度が高かった11番パー4が15ヤード伸ばされ520ヤードに。また2番目にやさしかった15番パー5は20ヤード増で550ヤード。全長は大会史上最長の7510ヤードとなる。

すでに距離の長いパー4として知られる11番は、ティーイングエリアが左後方に移動し、フェアウェイ右サイドの松を何本か伐採。ティーショットは打ち下ろしだが、距離的にはパー5の13番より10ヤード長いのだから、難度はさらにアップする。

20年のマスターズでB・デシャンボーは、「パー5はすべて2オン可能。バーディが計算できるので、自分にとってパー68のイメージ」と豪語していたが、60台をマークしたのは1日だけ。松山英樹が優勝した昨年も46位タイに終わり、オーガスタでは飛距離だけがアドバンテージでないことを証明してしまった。

今回の改造は19年に5番ホールが40ヤード伸ばされて以来、3年ぶり。11番はもちろん15番も難しくなる。2オンを狙うには池を越さなければならないが、20ヤード伸びると、より池が効いてくる。狙うか刻むか、戦略的プレーが必要になるだろう。

オーガスタナショナルは17年に隣接する「オーガスタCC」から土地を購入しており、将来的には左ドッグレッグの13番パー5も延ばされる可能性も。

オーガスタナショナルのフレッド・リドレーチェアマンは「改造は急ぎたくない」というが、グーグルアースでは新たな側道が造られている様子やツツジの植栽にも変化が見て取れる。改造は既定路線?

距離が延びたことで、どんなドラマが生まれるのか(PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月15日号より

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