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「この場にいられて幸せ!」古江彩佳、米ツアーデビュー戦の戦いぶりは?

今シーズンから米ツアーを主戦場にする古江彩佳が、「ゲインブリッジLPGA at ボカリオ」でルーキーイヤーをスタートさせた。デビュー戦の戦いぶりは?

開幕戦優勝のD・カンやL・コー、L・トンプソン、B・ヘンダーソンらメジャー覇者が上位争いを繰り広げるなか、ルーキーの古江も健闘した。

予選を26位タイでクリアすると、台風並みの強風が吹き荒れた3日目にアンダーパーをマークし、7位タイに浮上。4位に笹生優花、6位に畑岡奈紗がつけ、リーダーボードに3つの日の丸がきれいに並んだ。

「去年の全米女子オープンでも強風は経験していますが、今日は風の読みも当たって自分のプレーをすることができました。結果にもつながってとても嬉しいです」とラウンド後の会見で古江は声を弾ませた。

「序盤の連続バーディで落ち着きました。あれがなければ難しいラウンドになったと思います」

その調子でベスト10入りを目指した最終日だったが、4バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの「73」とスコアを伸ばせず、18位タイでフィニッシュ。

「デビュー戦としては、まあまあかなと思います」と笑顔を見せたが、本音はもっと上に行くチャンスがあったのに、という一抹の悔しさはあっただろう。

それでも「この場にいられるだけで幸せ。とてもハッピーです」と米ツアー挑戦を心の底から楽しんでいるようだった。

結果はL・コーが逆転してツアー通算17勝目を挙げ、開幕戦6位と好調の笹生が単独3位に食い込んだ。「まだシーズンは始まったばかり。自分が目指しているのはメジャーでの優勝なので、この時期は“いいプレー”をすることが大事だと思っています」と頼もしいセリフを口にした。

古江と同じくルーキーの渋野日向子は開幕から3試合続くフロリダシリーズには出場せず、3月のHSBC女子世界選手権から参戦する見込みだ。

戦いはまだまだ始まったばかり!(写真は2021年三菱電機レディス。PHOTO/Shinji Osawa)

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月22日号より

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