Myゴルフダイジェスト

2022年は記録イヤー? 豪州ツアーで22歳のルーキーが11打差V。アジアンツアーでは14歳が優勝争い

PGAツアーの「セントリートーナメント・オブ・チャンピオンズ」でコースレコードやツアー記録が塗り替えられたと思ったら、今度は豪州やアジアで記録的話題が続いた。

豪州ツアー最大のイベント「全豪プロゴルフ選手権」では、プロ4戦目の22歳ジェダイア・モーガンが優勝。通算22アンダー262ストロークは、72ホールの大会最少ストローク記録を更新するもの。しかも後続に11打差での勝利は大会史上最多差V記録。

これまでG・ノーマンが84年と85年に、H・アーウィンが72年にそれぞれ8打差で勝ったのが最多差V記録だったが、レジェンドたちが打ち立てた金字塔を22歳の若者があっさり3打も更新したのだ。

さらに大会最年少優勝記録(98年D・ハウエル)を1年以上縮める快挙。地元オーストラリア、ブリスベン出身のモーガンはいう。

「予選を通ることが目標でした。はっきりいって体調も良くなかったし、ここで全豪アマに勝っているのでプレッシャーもあった。PGAツアーに挑戦して打ちのめされた後でもあったので、目標は低め。こんな結果になるとは予想外でした。またこんな究極の緊張感を味わいたいです」

一方アジアンツアーではあわや14歳の最年少チャンピオンが誕生する寸前だった。同ツアーのシンガポールインターナショナルでタイ出身の14歳、R・チャンタヌワットが優勝を争い、韓国の19歳キム・ジュヒョンに2打差の3位。

優勝は逃したが14歳286日での予選突破は、ツアー史上3番目の年少記録。ちなみに1位の記録を持つのは同じくタイ出身で日本ツアーでも活躍するJ・ジェーンワタナノンドだ。

勝ったキムは2年前、17歳でパナソニックオープン・インドでも優勝しておりアジアでは勝者の低年齢化が顕著。

07年に15歳8カ月で石川遼が世界主要ツアー最年少優勝記録を打ち立ててから15年。若年層のツアーでの活躍は世界中で加速しているようだ。

日本ツアーには2016年のダイヤモンドカップ出場経験を持つ(Photo by Bradley Kanaris/Getty Images)

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月8日号より

こちらもチェック!

  • 「ソニーオープン・イン・ハワイ」での松山英樹の優勝は、海外で“マツヤママジック”と称され大々的に報道された。 ゴルフチャンネルのライナー・ラビナー氏は、「最終日の前半で5打差だったときは、R・ヘンリーの優勝は確定だと思った。でもそのあとの展開が凄かった。ヒデキは1つ上のステージに立った」と大逆転劇に驚きを隠せない。同じくゴルフチャンネルのレックス・ホガード氏は、プレーオフの2打目残り277……
  • アマチュア世界ランク1位の中島啓太の株が爆上がり中だ。タイガー・ウッズと同じマネジメント会社と契約を交わすなど中島の将来性に期待が集まっている。 主催者推薦で出場したPGAツアーの「ソニーオープン・イン・ハワイ」では、2日目に“64”をマークし5位タイに浮上すると、優勝した松山英樹から「刺激になったよ」と声をかけられた。米メディアも「アマチュアのナカジマが優勝すれば、91年にP・ミケルソン……
  • 22年シーズンのPGAツアー開幕戦「セントリートーナメント・オブ・チャンピオンズ」は、前年の優勝者38名による、まれに見る伸ばし合いのなか、数々の記録が誕生した。 優勝はオーストラリアの28歳C・スミス。初日からトップの座を守り、通算34アンダーの大会最少ストローク記録をマークした。およそ4カ月ぶりのツアー出場となった世界ランク1位のJ・ラームを1打差で下しての完全優勝で通算4勝目。フェア……
  • PGAツアーが20-21年シーズンの10大トピックスを公開した。 1位にランクインしたのは年間王者に輝いたP・カントレー。「BMW選手権」でB・デシャンボーとプレーオフを演じたとき、地味な男にキャッチーなあだ名がついた。“パティ・アイス”。冷静沈着なプレースタイルを言い得たニックネームが話題に。特筆すべきは昨季挙げた4勝がいずれもビッグネームを倒しての勝利だったこと。2位はコリン・モリカワ……