「僕はクリーン」薬物検査で潔白を証明。デシャンボーの2021年を振り返る
くすぶっていた薬物疑惑を晴らすため、昨年末自ら検査を受け、「すべて陰性。僕はクリーン」と訴えたブライソン・デシャンボー。良きにつけ悪しきにつけ話題になる男の21年をまとめた。
20年秋の「全米オープン」でコースをパワーでねじ伏せメジャー制覇を達成したデシャンボー。コロナ禍でツアーが中断している間、肉体改造で10キロ以上体重を増やした彼の筋骨隆々の体に、一部では禁止されているステロイドなど増強剤を使用したのでは? という噂が広がった。
その疑惑を晴らすべく彼は自身のYouTubeチャンネルに検査を受けた日の映像と携帯に結果が届いた日の映像をアップ。すべての項目が陰性で「皆さんに潔白を証明したかった。これで自分の筋肉が努力の賜物、ナチュラルであることがわかったでしょ?」と報告した。
それを受け米メディアは一斉に「デシャンボー、自分はクリーン」という記事を載せたが、なかにはこんな疑問も。テスト前後の映像はあるが、検査施設の内部は撮影禁止だとして、実際にテストを受けている場面は映されていない。本当に受けたの? と一部メディアは疑心暗鬼。とはいえ彼がドーピング検査に引っかかったことはないから、そこは信じてあげたい。
毎度取り沙汰されるケプカとの確執は11月の『ザ・マッチ』で直接対決することで経済的利益に結びつけ、世界ドコン大会に出場しベスト8入りし、ツアーの成績だけでなく飛ばしでも名を馳せた。
しかしコロナワクチンについての独断的な見解を口走りバッシングを受けたり、契約先のコブラのドライバーに文句をつけメーカーから批判されたり、コロナの影響で東京五輪に出られなかったり……。デシャンボーの1年は嵐のようだった。22年も彼がゴルフ界をちょっと違った角度から盛り上げてくれるのは間違いなさそうだ。
週刊ゴルフダイジェスト2022年1月25日号より
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