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賞金ランク自己最高3位も「非常に悔しいシーズンだった」米6年目・畑岡奈紗が語る2022年の課題

新型コロナウイルスの影響による変則的かつ長い2020-21年シーズンが終わったが、米女子ツアーではすでに新シーズンが目前に迫っている。一時的に帰国し、束の間の休息を過ごしている畑岡奈紗は2021年のシーズンをどのようにとらえているのだろう。

PHOTO/KJR

「全米女子オープンでの2位や東京オリンピックなど、自分にとって印象深いシーズンになりました。ただ、自分自身が成長できたかと言われると、そういう部分は見当たらないというのが感想です」

2022年シーズンは米ツアー6年目を迎える畑岡。賞金ランキングでも自己最高の3位に入るなど、着実に進化と手応えを感じているかと思われたが、数字以外の部分でかなり苦しいシーズンだったようだ。

「昨年の目標は東京オリンピックでメダリストになることだったので、それが達成できなかったことは非常に悔しく思っています。全米女子オープンのプレーオフで負けたのもやはり悔しいですし、その後1勝することができていますが、1年を通して見るとトップ10に入る回数も18年よりも少なく、安定性に欠けていたのかなと。具体的なスキル面としてはアプローチが課題で、そこは引き続き強化していきたい部分です。あとシーズン終盤にスウィングスピードが落ちたので、重いものを振ったりしてフィジカルの強化も行っています」

常に課題を持ちながら、自分に必要なことを求め続けている。現状に甘んじないからこそ世界トップレベルで戦い続けることができるのだ。畑岡にとっての数字とは結果。すべては賞金ランクや優勝といった“結果”が出てこそ、と考えている。技術面やフィジカル面はもちろんのこと、メンタルや脳科学などさまざまな切り口で自身のゴルフ能力を上げようとしている。そろそろ機は熟したと言ってもいい。

22年は本当の意味で畑岡奈紗が世界のNASAになる予感がする。

ヒデキに続け! 世界のNASA
(写真提供:TCI)

週刊ゴルフダイジェスト2022年1月25日号より

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