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まさかのシード落ちも「まだ諦めない」再起を誓う成田美寿々のトレーニング現場に潜入!

かつてはツアーの主役だった成田美寿々が今、苦しんでいる。しかし、決して諦めたわけではない! 再起をかけたトレーニング現場に潜入した。

PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/STARTUG TOKYO

成田美寿々
なりたみすず。1992年生まれ千葉県出身。ジュニア時代から活躍し、長年女子ツアーを引っ張ってきた。2021年、9年保持していたシードを喪失。復活に向け練習に励む

トレーナー/安福一貴

五反田にある「STARTUG TOKYO」代表。成田以外にも小倉ひまわりなどのトレーナーも務める

体とスウィングをゼロから作り直す

成田の様子について、トレーナーを務める安福一貴氏は次のように話す。

「成績が出なくなるとどんどん悪い方向に考えてしまって、21年はトレーニングに来る回数も少なかったです。ただ、本人とも話して、決してまだ諦めたわけではないですし、もう一度ゼロから作り直すつもりでこのオフはやります。気は早いですけど、彼女を賞金女王に持っていくのが最終的な目標です。いばらの道ですが、強い覚悟で取り組んでほしいです」

2019年まで賞金ランク30位以内をキープしたが……

ツアーデビューの年にいきなり優勝、その後も順調にキャリアを積み、現在まで13勝を挙げている。しかし2020-21シーズンは賞金ランクまさかの103位。さらにQTでは最終日に巻き返すも54位に終わった成田。「ドライバーの飛距離、アイアンの精度、すべてにおいて自分が下のランクになった。ルーキーになったつもりでイチからやり直したい」とコメント

トレーニングは瞬発力アップが中心

【瞬発トレ1】
おもりを一瞬で持ち上げる

素早く重いものを持ち上げることで、一瞬でパワーを生み出せるようになる

【瞬発トレ2】
思い切りジャンプ!

その場でジャンプする動作はスウィングにも通じる部分。地面の反発を利用しながら行う

【瞬発トレ3】
スウィングの動きを素早く行う

重りを持ちながらスウィングの動作を行うことでよりキレが増してスピードが上がる

月刊ゴルフダイジェスト2022年2月号より

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  • 世間を騒がせたスウィング改造から10カ月。「スタンレーレディス」で2年ぶりの優勝を果たした渋野は、翌週の「TOTO」で7位タイ、3週間後の「三菱電機レディス」で再び優勝。来季の米女子ツアー出場をかけたQシリーズでも目標の20位に滑り込み、賛否あったスウィング改造の成功を結果で示してみせた。では、具体的にどこが変わったのか。我々も参考にして良いのか。プロコーチの阿河徹に解説してもらった。 PHOTO/Kazuo Iwamura THANKS/川崎ゴルフ練習場 解説/阿河 徹 あがとおる。大学在学中にアメリカへ留学、米国理論を学ぶ。帰国後、金田久美子や塩見好輝など、多くのツアープロを指導 ●CONTENTS●>>#1 渋野日向子のスウィング改造変遷史>>#2 超シンプル軌道で再現性アップ>>#3 ダウンで「引く」からヘッドが走る 1年かけて振っても曲がらないスウィングを手に入れた フラット軌道で小さなトップ。2021年の開幕戦で披露した新スウィングには、各方面から賛否の声が上がった。そんな声に対し、3月のアクサレディスでは「米ツアーで戦うためには、もっと安定性、再現性が欲しい。いろいろ意見があると思いますが、最後までやり切りたい」と、この改造を完遂する姿勢を見せた渋野。実際に4月の数値を見ると、飛距離は落ちたものの、フェアウェイキープ率は前年比で10%以上アップしており、4月末のHSBC女子選手権では、なんと92.8%をマークしている。とはいえ、飛距離という強みを生かせないという声も上がるなか、なぜここまで安定性にこだわったのだろうか。プロコーチの阿河徹は次のように分析する。「私は渋野選手が飛距離ダウンを一時的に受け入れたにすぎないと考えます。なぜなら改造後、振れば振るほど曲がらないスウィングになったからです。以前の彼女は、少し軌道が波打つ印象を受けましたが、今はまるで『一筆書き』。だからこそ振れるのだと思います。長い目で見ていたからこそ、やり切りたいと言ったのではないでしょうか」実際に「楽天スーパーレディース」では281ヤードを叩き出している。そして10月には1年11カ月ぶりの優勝を果たし、米QTで20位、念願のツアーカードを獲得。世界を見据えたスウィング改造が実を結びつつある。 では具体的にどこが変わった?>>#2 超シンプル軌道で再現性アップ>>#3 ダウンで「引く」からヘッドが走る 週刊ゴルフダイジェスト2022年1月4日号より こちらもチェック!
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  • 賞金女王にして銀メダリスト、稲見萌寧のスタート前の練習はちょっと変わっている。他の選手がどんどん球を打つなかで、ゆっくりとシャドースウィングしたり、トップの手をじっと見たり。1球、ちょこんと球を打ったと思ったら、またゆっくりシャドースウィング……。この謎めいた練習ルーティンの意義について、奥嶋誠昭コーチに聞いた。 PHOTO/Shinji Osawa、Yasuo Masuda、Tadashi Anezaki THANKS/北谷津ゴルフガーデン、CAT Ladies2021、スタンレーレディス、日本女子オープン 解説/奥嶋誠昭 おくしまともあき。1980年生まれ。神奈川県出身。ツアープロコーチとして、稲見萌寧、木下稜介、高橋彩華を指導。横浜のノビテック(ヒルトップ横浜クラブ内)でGEARSを使ったアマチュアレッスンも行う ●Contents●>>稲見萌寧の練習メニュー>>重要なのはトップ位置!>>「球を打つ」練習の目的は? スタート前の練習でヘッド軌道を整える GD 稲見プロは、朝の練習であまり球を打ちませんよね。奥嶋 球を打つのは、その日の調子がどうなのか、球筋を調整しながらコース戦略を立てるために行うのが普通ですが、稲見プロはそこが違うんです。GD というと?奥嶋 インパクトゾーンのヘッド軌道を整えています。GD 球筋を見るのではなく、ヘッド軌道を見ている!奥嶋 だから、SWの小さな素振りから練習を始めます。GD しかも左手1本ですね。奥嶋 稲見プロは左手で振るタイプですから、まずは左手でヘッドの動きを確認するわけです。GD なるほど。奥嶋 稲見プロの練習は、すべてインパクトゾーンのヘッド軌道をスクエアにすることにつながっています。そのため、SWの小さな素振りから振り幅と番手を徐々に大きくして、それぞれの練習メニューの締めに、確認のために球を打つという感じです。GD だから、ほとんど球を打たないんですね。 普通に打つのは4~5球だけ稲見萌寧の練習メニュー すべての練習メニューは、インパクトゾーンでヘッドを正確に動かすためのもの。SWの小さな素振りから始め、振り幅と番手を徐々に大きくしながら、ヘッド軌道を確認するためにボールを打っていることがわかる。普通にボールを打つのは最後の4~5球だけだ。 【Menu1】軟らか棒●手首で右回し●スピードを変えて素振り 【Menu2】SW●左手持ち……腰から腰まで連続素振り ●左手持ち……トップ確認 > ゆっくり素振り●両手持ち……トップ確認 > ハーフウェイダウンを繰り返す ●左手アプローチ●右手アプローチ ●両手アプローチ 【Menu3】8番アイアン●両手持ち……トップ確認 > ハーフウェイダウンを繰り返す●右手持ち……トップ確認 > ゆっくり素振り●両手クロス……体を回して両手を伸ばし、トップ確認 ●両手持ち……トップ確認 > ハーフウェイダウンを繰り返す > 打つ 【Menu4】5番UT、3番ウッド●「3」とほぼ同じメニュー 【Menu5】バット●トップ確認 > ゆっくり素振り 【Menu6】ドライバー●「8番アイアンとほぼ同じメニュー 【Menu7】8番アイアン●ゲートを作って打つ●普通に打つ 4~5球 >>では実際、どんなふうに練習しているの?具体的な中身をチェック! 週刊ゴルフダイジェスト2021年12月28日号より こちらもチェック!
  • <JLPGAファイナルQT/葛城GC宇刈C(静岡)/11月30日~12月3日> 静岡県の葛城ゴルフ倶楽部で行われた、国内女子ツアーのファイナルQT。今年のプロテスト合格組からは9人が30以内に入り、来季前半戦の出場権を手にした。 PHOTO/Hiroyuki Okazawa 例年だとQTランク35位前後までが、来季前半戦(第1回リランキング)までの出場権を得ていたが、今年は賞金ランク以外にメルセデス・ランキングでのシード権獲得者や、コロナ禍による「入国制限保障制度」の対象者がいるため、安全圏は30位前後になるとみられている。その30位以内に、今年6月と11月に行われたプロテストに合格した新人9人が入った。また、プラチナ世代屈指の実力者ながらケガにも苦しんだ安田祐香が20位に入り、来期前半戦はほぼすべての試合に出られる見込みだ。一方で、20-21年シーズンをシード選手として過ごし、QTに参戦した14人のうち、30位以内に入ったのは5人にとどまった。そんななか、38歳のベテラン下川めぐみがQTトップ通過を果たし、22年シーズンから日本復帰を決め永久シードを目標にしている横峯さくら(35)も21位に入っている。世代交代が進むなか、ベテラン勢の活躍にも期待したい。 プロテスト合格組から9人がQT突破! (左から)桑木志帆(QTランク13位)「1~2個上の先輩の活躍がすごいので、私も早く優勝争いに加われるように頑張りたい」佐藤心結(QTランク11位)「いい順位で終わることができ、自信になりました。オフはグリーン周りを磨いきたいです」永嶋花音(QTランク5位)「パッティングコーチをつけてから調子がよく、大好きな宮崎の最終戦に出たいです」小倉彩愛(QTランク12位)「前半の貯金で後半は気持ちよくプレーできました。オフに修正力を身につけたいです」佐久間朱莉(QTランク14位)「オフはジャンボ邸で練習する予定です。ツアーで初優勝をあげることが目標です」 後藤未有(QTランク17位) 「不安もあるなかでのQTでしたが、とにかく耐えまくった4日間でした」 阿部未悠(QTランク23位) 「来年の開幕戦でパワーアップした姿をお見せできるように頑張ります」 内田ことこ(QTランク26位) 本名は琴子だが、すでに同姓同名のプロがいるため登録名をひらがなに変更 上野菜々子(QTランク30位) 「気負うことなく挑めましたが、足りない部分がたくさんあることに気づけました」 シード復権&優勝を目指す実力者たち 下川めぐみ(QTランク1位) 「QTの結果は150点満点! 来年こそは1勝したいと思うので、それに向けてオフのトレーニングを頑張ります」 福田真未(QTランク8位) 「最終戦が良かったので、自分もまだまだ頑張れると思う。早く優勝争いをして、3勝目を挙げたいです」 新垣比菜(QTランク19位) 「ずっと緊張してて、今日はダメかなとも思ったのですが、なんとか残れてほっとしています。ダイキンで優勝争いがしたいですね」 横峯さくら(QTランク21位) 「タフな4日間が終わってひと安心です。息子にカッコいいママの姿をみせられるように頑張りたいです」 葭葉ルミ(QTランク25位) 台風並みの強風が吹き荒れた2日目にイーブンで回り、4日間でオーバーパーが1日と調子が上向きに 2020-21シーズン不振も、来季の再起を誓う 安田祐香(QTランク20位) 「今シーズンは怪我で10試合近く出れず、その結果シードを落としたと思うので、体作りをしっかりしたい」 成田美寿々、松田鈴英は上位を逃す 松田鈴英成田美寿々ツアー13勝の成田美寿々を筆頭に、松田鈴英、脇元華といった実績のあるプロや、11月のプロテストトップ合格の尾関彩美悠、岩井姉妹などの有力新人は涙を流した <JLPGAファイナルQT最終成績> ※白抜きの名前は2020年度・2021年度プロテスト合格者 週刊ゴルフダイジェスト2021年12月21日号より
  • ただでさえ体が回りにくい冬ゴルフ。朝の練習場でいきなりフルスウィングはケガのもと。しっかりと体を温め、スタートホールから最高のパフォーマンスを発揮するためのウォーミングアップ法を、渋野日向子のトレーナーを務める斎藤大介氏に聞いた。 TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato、Shinji Osawa THNAKS/ムーンレイクGC鶴舞C MODEL/Nanoka Hagiwara(GOLULU) 解説/斎藤大介柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動。週刊ゴルフダイジェストで「らくトレゆるスト」を連載中 朝イチショットの成功率が格段によくなる! 冬は寒くて体が動かないから、体を温めるために練習しているゴルファーの姿をよく見かける。あるいは寒いから練習をスキップし、そのままティーイングエリアへ向かうゴルファーも。だが、それでは本来のスウィングはできないし、好スコアも見込めない。渋野日向子の専属トレーナーを務める斎藤大介氏によると、練習前かスタート前に5分だけでいいからウォームアップを行ってほしいとアマチュアに提案する。「渋野選手は朝起きてからホテルで10分間ストレッチを行い、コースに着いてから練習前に10分間ウォームアップを行います。アマチュアの方はスタート前の準備にそこまで時間をかけるのは難しいでしょうから、せめてショットを打つ前に5分でいいからウォームアップを行ってほしいですね」ウォームアップを推奨する一番の理由はケガの防止だ。「体が温まっていない状態でボールを打つと、寝ている間に固まった筋肉をいきなり動かすことになるのでケガの原因になります」また、体が温まっていないのにボールを打つと、本来使うべき部位が適切に使えなくなり、練習と本番で体の動きが微妙に変わってしまうと忠告する。「スタート前に練習するのはラウンドでいいショットを打つためですよね。それであれば、練習前にラウンドと同じ体の状態を作る必要があります」これはショットに限らずアプローチやパターも同じだという。「小さい動きだからといってウォームアップをしなくていいわけではありません。むしろ小さい動きこそ、体がしっかり温まっていないと使うべき場所が使えず数センチのズレで思わぬミスが出やすくなります」斎藤トレーナーによると、ゴルフのウォームアップで大事なのは使いたい部位を少し大げさに動かして刺激を与えることだという。使いたい部分とは、股関節と肩周りだ。渋野本人も練習前のウォームアップを取り入れたことで「練習の1球目からクラブが振り切れるようになった」と語っている。「渋野選手のメニューは少しハードな内容も含まれていますから、アマチュア向けに5分で終わるウォームアップメニューを考案しました。次のラウンドからぜひ取り入れてみてください」 【ウォームアップの目的】筋肉を温めることでケガを防止練習やラウンドの前にウォームアップをしたほうがいい一番の理由はケガの防止。とくに冬場は体が冷え切っているので、いきなり動かすとケガの原因になる。筋肉を温めると1球目から体が動く 【ウォームアップの方法】スクワットやツイストなど動的ストレッチが有効渋野選手の場合、朝起きてからホテルで静的ストレッチ(反動を使わない)を行い、コースに着いてから練習前のウォームアップで体をダイナミックに動かす(動的ストレッチ)。真冬でも10分やるだけで体がじんわり温まる 【温めるべき部位】股関節と肩周りを重点的にゴルフのウォームアップでポイントとなるのが股関節と肩周りをしっかりと動かし刺激を与えることだ。筋肉を伸ばすだけでなく、どんどん使っていくようなイメージで行おう。前屈や側屈、スクワットなどが効果的だという 渋野日向子はチューブの負荷でさらに筋温を上げている 渋野は練習前のウォームアップの仕上げにゴムチューブを使う。ゴムチューブを使うことで体の奥まで温めることができるので、小さい動きでも使うべき筋肉をしっかりと使えるようになるという 斎藤トレーナーおすすめウォームアップメニュー10 ウォームアップを行うタイミングについて、斎藤トレーナーは次のように指摘する。「スタート前の練習でボールを打ち始める直前が理想ですが、練習する時間がない場合は朝イチショットの待ち時間でも構いません。とにかく1球目のショットを打つ前に体に刺激を入れて筋肉を温めることがケガの防止とスムーズなスウィングにつながります」メニューは1から10まで番号をつけているものの、順番が前後してもとくに問題はない。「大事なのは股関節と肩周りに刺激を入れ筋肉をしっかりと温め、1球目のショットから体が動く状態に持っていくことです。写真と同じポーズを作れない場合は、似たポーズで構いません。少し大げさな動きで刺激を入れてあげると、使いたい筋肉の動きがよりスムーズになるはずです」1つのメニューは30秒以内でOK。テンポよく繰り返すうちにすべてのメニューを自然と覚えるはず。さっそく試してみよう。 Menu 1【股関節】股関節から体を折るように前屈(3回) 渋野もやっているウォームアップメニューがこちら アイアンを両手で持って肩に乗せ、股関節から体を折り曲げるように前屈する。股関節はちょうつがいのような形状をしているので、ひざを曲げたり、背中を丸めたりせず、股関節だけをしっかり折り曲げるのがポイント Menu 2【股関節】重量挙げのイメージでバックスクワット(3回) アイアンを両手で持って頭上に掲げ、重量挙げのイメージでスクワットを行う。深くかがみ込むことよりも、股関節から体を折り曲げることのほうが大事だ。ひざがつま先よりも前に出ないのが理想 Menu 3【肩周り】水平ツイストで肩甲骨の筋肉を刺激(左右各3回) アイアンを体の正面で水平に持って片足を前に出し、足を出した方向にクラブを90度回す。クラブが斜めに傾かないように水平をキープしながら回すと、肩甲骨周辺の筋肉に適度な刺激が入る Menu 4【体幹】逆C字ポーズで体を反り腹筋を伸ばす(3回) アイアンを体の正面で持って片足を前に出し、クラブを背中側に回すようにしながら逆C字ポーズで体を反るように伸ばしていく。股関節と肩周りだけでなく、腹筋や背筋など体幹にも刺激が入る Menu 5【肩周り】体をねじって肩の柔軟性を高める(左右各3回) アイアンを両手で持って頭上に掲げ、上半身を前に倒しながら横にねじり、クラブがタテ向きになるようにツイストする。クラブが垂直になるのが理想だが、キツイ人は可能な範囲で体をねじる Menu 6【体幹】側屈はクラブが垂直になるのが理想(左右各3回) アイアンを両手で持って頭上に掲げた姿勢から、上半身を真横に倒す(側屈)。写真の場合、右わき腹が思いきり縮んで左わき腹が伸びる。クラブが垂直になるまで倒すのが理想だが、キツイ人は可能な範囲で体を倒せばOKだ Menu 7【股関節】股割り&肩入れで股関節の可動域を広げる(5秒キープ) 股割りの姿勢からひざに手をつき、まずは左肩を入れて5秒キープ。その後、左右の肩を入れ替えて同じく5秒キープ。股関節の可動域を広げながら肩甲骨周りの筋肉にもしっかりと刺激が入れば理想的だ Menu 8【股関節】片足蹴り上げで股関節の動きを滑らかに(前後3回・左右3回) 直立してアイアンを杖のようについた姿勢からスタート。まずはクラブを持っているほうの足を勢いよく前後に3回蹴り上げる。その後、クラブを体の正面に置き替えて同じ足を左右に3回蹴り上げる。逆の足を行うときはクラブを逆の手に持ち替える Menu 9【股関節と肩周り】6時から12時で前屈ツイスト(左右各3回) 足を肩幅に広げ、前屈した姿勢からスタート。片手を床についたまま、もう片方の手を真上に上げ、時計の6時のポーズで上下に伸ばすイメージで肩周りに刺激を入れる。3回行ったら上下の手を入れ替え、同じく3回行う。腕の向きは多少斜めでもOK Menu 10【仕上げ】9時から3時で仮想スウィング(3回) 右手を上に伸ばしながら左手を後方に伸ばし、時計の9時のポーズを作った後、左手を上に伸ばしながら右手を前方に伸ばし、時計の3時のポーズを作る。仕上げはテークバックとフォローの動きを繰り返すイメージ。これで1球目からナイスショット! 週刊ゴルフダイジェスト2021年12月14日号より こちらもチェック!