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【飛んで止まるアイアン術】#4 軸ブレを防ぎ入射角を安定させるための2つのコツ

今をときめく若手男子プロ5人に飛んで止まるアイアンショットを伝授してもらう本特集。軸ブレを防ぎ入射角を安定させる方法について、清水大成と髙宮千聖の2人に話を聞いた。

PHOTO/Hiroaki Arihara、Takanori Miki THANKS/安中ジャンボゴルフセンター、三甲ゴルフ倶楽部京和コース

●CONTENTS●
#1 高い球の最重要ポイントは“入射角”
#2 緩やかな入射角のコツは“右肩の押し込み”
#3 頭と右足が動かなければ入射角は安定する
#4 軸ブレを防ぐ2つのコツ
#5 ミリ単位で調節!? プロのインパクト感覚
#6 チェックポイントは2つまで!

清水大成
「“背中に軸”を感じてください」

岩﨑亜久竜プロが言うように、頭と下半身が動かなければ、入射角は安定する。だが、そう簡単にできないのも事実。「そんな人は大きな筋肉を意識するといい」と清水大成プロは言う。

「僕も頭の位置を保つ意識は持っています。でもピンへの気持ちが強くなると頭が左に流れ、上から入りすぎてしまいます。そこで、背中に軸を感じるように意識しました。背中は体の中でも大きな筋肉なので、意識がしやすく、上下のブレと横ブレの両方を抑えることができます。大事なのは、常に背中に力が入っていること。そのためには猫背にならず、胸を張るのがポイントです」


背中に軸を感じれば縦ブレも横ブレも防げる
大きな筋肉を意識すると軸がブレないという清水。背中に一本軸があると思って、スウィングする。それが常に体の真ん中にあれば、軸はブレず入射角が安定する

Point1
常に胸を張る感覚

胸を張るイメージを持てば、自然と背中の筋肉を意識しやすくなる。反り腰にならないように注意

Point2
切り返しから左足を伸ばす

背中の軸をキープしたまま、切り返しから左足を伸ばすことで回転がスムーズになるため、軸がブレず入射角も安定する

入射角安定ドリル
「ティーアップ打ち」

背中に軸を感じながらティーアップしたボールをクリーンに打つ練習法。少しでも下から入ったり、上から入ったりすると、出球が安定しない。毎回同じ出球で同じ弾道が出るスウィングを目指そう

髙宮千聖
「“体の右サイド”で打つ意識を持とう」

大学生ながらABEMAツアーで優勝しプロ転向した髙宮千聖プロ。プロへの道を切り開いたアイアンショットは“右サイド”が重要だと話す。

「頭の位置がズレないことはめちゃくちゃ大事だと思います。僕の場合、右サイドでボールをさばくイメージを持っているので、結果的に頭が残るといった感じです。意識しているのは、どこにクラブを抜いていくか。それを考えると、必然的にどこに、どうクラブを入れたらいいかがわかるので、入射角が決まる。クラブを抜く方向に右手で一気に押し込めば、強い球が打てるんですよ」

体の右側で打つ意識だと軸ブレしにくくなる
「頭を残そうと意識しすぎると、逆にガチガチになってしまい、スウィングがぎこちなくなります。右サイドで打つイメージを持つと頭が残りやすくなります」

Point
右手を目標へ押し込む感覚

押す感覚を持っていると、その反動で頭は後ろに残ろうとする。低い位置からクラブが入ってくるため、スピン量も安定して高さも出せる

入射角安定ドリル
「ヘッドカバー押し」

押す感覚を身につけるドリル。ヘッドカバーなどを置き、インパクトの状態から体の回転でフォローまで押す。写真のようにもう1本クラブを持ち、左腰に当たらないように振るのが正しい“押す”形

月刊ゴルフダイジェスト2022年12月号より