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【飛んで止まるアイアン術】#3「頭と右足が動かなければ入射角は安定します」

今をときめく若手男子プロ5人に飛んで止まるアイアンショットを伝授してもらう本特集。岩﨑亜久竜がアイアンで重視しているのは“円軌道”だというが、一体どういうこと?

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Hiroyuki Okazawa 

岩﨑亜久竜

いわさきあぐり。1997年生まれ静岡県出身。300ヤードを超えるドライバーが注目されがちだが、実はツアー屈指のアイアンマンでもある

●CONTENTS●
#1 高い球の最重要ポイントは“入射角”
#2 緩やかな入射角のコツは“右肩の押し込み”
#3 頭と右足が動かなければ入射角は安定する
#4 軸ブレを防ぐ2つのコツ
#5 ミリ単位で調節!? プロのインパクト感覚
#6 チェックポイントは2つまで!

円軌道の中心をブラさない

高さと飛距離を両立させるためには、入射角を理想的な角度(ゆるやかなダウンブロー)に整えなくてはいけない。一見、複雑な作業に感じるが、「クラブを『円軌道』で振ることで、すべてが解決します」と、岩﨑亜久竜プロは言う。

「円軌道には必ず最下点があって、いつも同じ円で振って、最下点の位置にボールがあれば、自然に入射角も決まります。クラブの長さで円の大きさが変わるので、入射角も自動調整されるわけです」(岩﨑)

もちろん、円がゆがんだり、円の中心点がズレると、この法則が崩れてしまう。

「テークバックで頭が右に動かない、ひざが左右に流れない、という2点を守ると、体の軸がズレにくいので、きれいな円を描けます」


打つ前の素振りでイメージ作り

頭が動かないように棒で支えたり、両ももにボールを挟んだりして打つ感覚を体に覚えさせ、本番で打つ直前にそれをイメージしながら素振り。ヘッドの入り方をとくに意識して行う

Point1
バックスウィングで頭の位置をキープ

トップまでに頭が右に動きすぎてしまうと、切り返し以降にそれを戻す動きが必要で、体の左右ぶれが大きくなる。頭を動かさずに上げれば、切り返しはシンプル

Point2
右足をインパクトまで動かさない!

両ももにボールを挟んでスウィングすると、ひざが左右に流れにくくなり、上げる軌道と下ろす軌道が一致しやすい。右ひざが流れると、下ろす軌道がブレやすい

頭の上下動はOKです

切り返し直後に上体が沈み込み、その反力を利用してヘッドを加速させる選手も多い。頭が左右に動くのはよくないが、上下なら多少はOKだという

月刊ゴルフダイジェスト2022年12月号より