Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【“キンクミ”復活へ】#5「優勝スコアを見て“私でも出せる”と思えるようになった」

【“キンクミ”復活へ】#5「優勝スコアを見て“私でも出せる”と思えるようになった」

ジュニア時代から天才少女として名を馳せた“キンクミ”こと金田久美子だが、20代半ば以降、常に「引退」の二文字がよぎり続けていたという。そんな金田も30代を迎え、復活の兆しを見せつつある。一念発起して取り組んだ金田のスウィング改造に迫る!

PHOTO/Hiroaki Arihara、Hiroyuki Okazawa、KJR THANKS/泉パークタウンゴルフ練習場、ダンロップ泉パークタウンテニスクラブ

金田久美子 1989年8月生まれ。愛知県出身。3歳でクラブを握り、19歳でプロ転向。21歳でプロツアー初優勝を飾るも、その後は思った成績が出ず、24歳でシード喪失。QTランク87位からスタートした今季は第1回リランキング18位、第2回が25位と健闘し、久々となる優勝争いも経験

●CONTENTS●
#1 ゴルフ生活30年“キンクミ”HISTORY
#2 我流から“お腹で押し込む”回転スウィングへ
#3 スウィングの悪癖は“アドレス”が原因だった
#4 足を怪我して気がついたスウィングの要
#5 優勝スコアを見て「私でも出せる!」

ショットの復調で自信を取り戻した

ショットが徐々に復調するなか、6月の「アースモンダミンカップ」で8年ぶりとなる最終日最終組を経験した金田は、久しぶりに“舞台に立てる実感”を覚えたという。

「これまでショットが曲がりに曲がっていて、まともにパーオンすらできていませんでした。阿河さん(阿河徹コーチ)から“ショットが悪ければ舞台にすら立てない”と言われましたが、本当にそんな感じでした。ただ、今年に入ってだんだんとパーオンの機会も増えて、やっとそこに立てるようになった実感はありますね」

足りていないのは“勝負勘と自信”と金田は続ける。

「去年までは優勝スコアを見て“どうやったらこんなスコア出せるの?”と思っていましたが、最近は私でも出せると思えるようになってきました。ただ、ずっと上位で戦えていなかったから勝負どころで決められないところがあります。もうこの年ですが、そういう経験を何度か続けていけば、なんとなく思い出すんじゃないかと思っています」

最後のピースは子供時代の勝負勘を取り戻すこと。天才ジュニアの名を欲しいままにした金田のこと、“その日”はもう近いのかもしれない。

アースモンダミンカップ最終日で優勝争いを演じた金田

3人のコーチが語る“キンクミ”改造史#3
「ジュニア特有のスウィングを“プロ仕様”にする必要がありました」(南秀樹)

「最初感じたのは、縦回転で頭を大きく残す、典型的な“ジュニアのスウィング”だということ。フックではなくナチュラルドローを目指し、軌道と入射角の大切さを教えました」

週刊ゴルフダイジェスト2022年11月1日号より