【強いフェードを手に入れる!】#3「フェースをねじらない」馬場咲希のコーチが教え続けてきたこと
弱いスライスから脱却し、強いフェードを手に入れるための本特集。ここでは、全米女子アマを制した馬場咲希さんを指導する坂詰和久コーチに話を聞いた。馬場さんのような強いフェードを打つためのポイントとは?
TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Shinji Osawa THANKS/HMBゴルフアカデミー
解説/坂詰和久
さかづめかずひさ。長年、佐伯三貴のコーチを務め、多くの優勝を経験。ジュニア育成を中心に活動。馬場咲希を全米女子アマ優勝に導いた
●CONTENTS●
#1 世界の主流「プッシュフェード」のメカニズム
#2 “球がつかまる”状態をつくっておこう
#3 フェードで270Y! 馬場咲希のコーチの教えとは?
#4 ドラコンプロに学ぶ「握り方」のコツ
#5 トップアマ3人のフェード習得法
フェースが開かないよう左腕で支える
全米女子アマ優勝の快挙を成し遂げた17歳、馬場咲希さんを中学1年生のときから指導する、坂詰和久コーチ。一貫して伝えているのは、「フェースをねじらないこと」だという。なぜなら、クラブは構造上、テークバックでシャフトを右にねじる(フェースを開く)方向に動きやすいからだ。
「テークバックで開かないように、逆にダウンスウィングで閉じすぎないように、左腕でしっかりフェースを支えるように言っています。フェースの開閉を抑えられれば、体の回転を使ったフェードで効率よくパワーを出せる。始動は胸郭の回転から。これは早い段階で上下の捻転差を作ると同時に、手を必要以上に上げない狙いです。コンパクトトップでも、肩はしっかり回っています」(坂詰)
馬場咲希の270ヤードスウィング
Point1
胸から始動し体でクラブを上げる
最初に胸を回すことで、いつも同じ動きでクラブを上げることができ、なおかつスウェイや伸び上がりを防止できる
Point2
右肩を下げて左サイドを空ける
右ひじを体につけると体の負担が大きいので、無理につけずに、右肩を左のつま先方向に動かすイメージで振る
Point3
「親指が上」の状態を保っておく
フェース面のコントロールは左手。左の親指が常に上を向いた状態をキープすることで、フェースの開閉を抑える
月刊ゴルフダイジェスト2022年11月号より
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