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【強いフェードを手に入れる!】#4 ドラコンプロが大事にしている握り方のポイントとは?

飛距離を競うドラコンの世界でも、主流はフェード。飛距離を出しつつも、一定の幅の中に収めなければならないドラコン競技では、少しの曲がりも命取りになる。ではドラコン選手はどのようにしてフェードをコントロールしているのか。豊永智大プロに聞いてみた。

PHOTO/Shinji Osawa THANKS/KOSHIGAYA GOLF CLUB【PGM】

豊永智大……とよながともひろ。プロのドラコン選手として、日本だけでなく海外の大会にも出場。最長記録は423Y

●CONTENTS●
#1 世界の主流「プッシュフェード」のメカニズム
#2 “球がつかまる”状態をつくっておこう
#3 フェードで270Y! 馬場咲希のコーチの教えとは?
#4 ドラコンプロに学ぶ「握り方」のコツ
#5 トップアマ3人のフェード習得法

左手の小指側3本でがっちりホールド

飛ばしたもん勝ちの競技、「ドラコン」。この分野でも、「競技特性からいって、今はフェードのほうが有利です」と、数々のドラコン競技で活躍する豊永智大プロは言う。

ドラコンのルールでは、決められた幅の中に収まったボールの飛距離だけが計測される。ドローはランの計算が難しいが、フェードはキャリーで飛距離を組み立てられて、枠内に止めやすいというワケだ。

「そのカギを握るのが、左手の小指、薬指、中指です。この3本で、とくにダウンスウィングでフェースが開かないように、がっちり固定。もう、力むくらい強く握っています」と、豊永プロ。もちろん、クラブをインサイドから下ろすことが前提条件。切り返し直後に3本の指に力を入れてクラブを加速。そこからさらに、「インパクト後にもう1段階強く握ると、ボールを押し込んでいく感覚になり、体の回転との相乗効果で飛距離が伸びるんです」。


左手の小指、薬指、中指の3本をしっかり握ることで、フェースの不要な開きを抑えることができる

リリースをギリギリまで我慢

リリースが早いと、ヘッドが返ってフェースの向きが変わりやすい。リリースを極限まで遅らせると、フェースの向きを保って当てられる。また、ロフトが立った強いインパクトになる。

フェースを返さず体の回転で押し込む

ドローは、インパクト後にフェースを返して飛ばすが、フェードの場合はフェースを返さずに、体の回転で真っすぐ押し込んでいく。インパクト後に、左手の3本をさらに強く握ると、押し込む力が増す。

豊永プロの350ヤードスウィング

トップ、ダウンスウィング途中、インパクト直後のどの地点でも、フェースはスクエアに保たれている。インパクトゾーンで長く、水平にボールを押し込むため、スピン量を増やさずにキャリーを出せる

Drill
ダウンスウィングで握り込む

右手でクラブを支え、トップまでは左手を握らずに上げる。ダウンスウィングに入る瞬間、左手を強く握ると、左手小指側の3本でフェースの向きを保持して振る感覚がつかめる。

月刊ゴルフダイジェスト2022年11月号より