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【イメージ力を鍛えよう】#2「ティーショットの弾道イメージには、グリーンからの“逆算”が不可欠です」

打ちたい弾道を「イメージ」することが大事だというが、打ちたい弾道を決めるには、狙うべき場所を明確にしておく必要がある。ナショナルチームでマネジメントを徹底的に叩き込まれたという2人の女子プロに、狙いどころを決めるためのポイントを聞いた。

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/掛川グリーンヒルCC

佐久間朱莉(左)
さくましゅり。2002年生まれ、埼玉県出身。ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーで腕を磨き、21年6月のプロテストでトップ通過を果たした逸材
後藤未有(右)

ごとうみゆう。2000年生まれ、福岡圏出身。時松隆光と同じく篠塚武久氏の提唱する「桜美式」を実践。ステップ・アップ・ツアー1勝

●CONTENTS●
#1 イメージすれば体は勝手に動く
#2 グリーンから逆算して考えよう
#3 弾道イメージを言葉にする
#4 “仮想ラウンド”で迷いを払拭

グリーンから逆算して考える

ともにナショナルチーム在籍経験のある、後藤未有プロと、佐久間朱莉プロ。明確な弾道のイメージを描くために、グリーンから逆算して考えることが大事だと、ナショナルチームのコーチ、ガレス・ジョーンズ氏から教わったという。

「ガレスさんに教わったのは、必ずグリーン上の『ゼロライン』(上りの真っすぐなライン)を見つけて、そこを狙うのに最適なポジションを『逆算』してショットを打つということです」と、後藤プロ。


また、佐久間プロも、「『インポジション』(OKゾーン)と『アウトオブポジション』(NGゾーン)をはっきり分けることを教わりました。NGゾーンを除外して、なおかつ、ゼロラインを狙えるエリアは限られるので、ショットのイメージがより明確になるんです」。

「ゼロライン」が残るように攻める

いいスコアで上がるためには、ゼロライン=上りの真っすぐなラインを残すことが重要。そのためには、どこからセカンドショットを打てばよいかを逆算し、その理想のポジション(インポジション)にボールを運ぶには、ティーショットでどこを狙えばいいのか……という具合に逆算して考えることが重要

後藤未有の逆算マネジメント
「ピンの手前を確実に狙える場所を探します」

Point 1
「ピンの手前」が鉄則

プロは事前にグリーンの傾斜まで把握しているため、「上りの真っすぐ」が残るエリアを狙っていくことができるが、アマチュアの場合は最低限、上りのラインが残りやすいピンの手前のエリアを狙うことを心掛けたい

Point 2
「左足下がり」を避ける

グリーンを狙うショットが左足下がりになるエリアは、ほぼ「NGゾーン」と考える。球が上がらず、スピンがかかりにくいので、ピンの手前に止めるのが難しいからだ

佐久間朱莉の逆算マネジメント
「右ピンならフェアウェイ左からが基本です」

Point 1
常に対角線を狙う

ピンが右ならフェアウェイ左から、ピンが左なら右からと「対角線」に狙うのが基本。ティーショットも同様で、フェアウェイ右サイドを狙うならティーイングエリアの左側、フェアウェイ左サイドを狙うなら右側から打つようにする

Point 2
風の計算も忘れずに

フェアウェイ左サイドを狙っても、右からの風によってラフまで運ばれてしまったり、左からの風に押し戻されて右に流されしまうことも。狙いどころを決めるうえでは風の計算も疎かにしてはいけない

月刊ゴルフダイジェスト2022年6月号より