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岸部華子のUT講座 #1 なぜ引っかかる? まずはUTとロングアイアンの違いを知ろう

170ヤードを超える距離の長いパー3で活躍するのが「UT」。簡単なクラブと言われてはいるが、なぜか左へ引っかけて大叩きなんてことも……。UTの打ちこなし方をマスターして、距離のあるパー3を攻略しよう!

TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/ゴールデンクロスCC

岸部華子 UTレッスン

教える人/岸部華子

きしべはなこ。JLPGAティーチングA級を取得し、多くのアマチュアを教える。現在は千葉市の「CLUB HOUSE」でレッスンを行う

●CONTENTS●
1. まずはUTの特徴を知ろう
2. 軌道は「インサイドアウト」が絶対条件
3. フェース面の管理は“お腹”がカギ

まずはUTの特性を理解しよう

距離の長いパー3でUTを握ると、なぜかいつも左へのミスが出てしまう。岸部華子の師匠、横田英治プロによると「球がつかまりにくいロングアイアンに比べ、球が高く上がってつかまりやすいのがUTのいいところ。こうしたクラブの設計を理解していないから左へのミスが出るんです」という。

では、そんなUTで左へのミスを防ぐにはどうすればいいのか。岸部プロに打ち方のポイントを聞いた。

「ロングアイアンを打つときは、低い弾道のイメージで構えることが多いので、左肩が下がりやすい。そしてつかまりにくいロングアイアンをつかまえようとするとアウトサイドインになる。その構えと打ち方のイメージが残ったままUTを打ってしまうと、ボールは左に飛んでいってしまいます。UTは高い弾道をイメージした構えからインサイドアウトに振ったほうがナイスショットになるクラブなんです」

UTはそもそも高く上がってつかまるクラブ

●6UT……打ち出しから高く上がり、最高到達点も高い。つかまりがよく、自然なドローが打ちやすい
●6I……打ち出しがやや低めで最高到達点もUTと比べて低い。加えてミスへの寛容性が低く、距離のバラつきも多い

UTの特徴 1
弾道は思っている以上に高い

7Iと5UTの高さが同じくらいです
たとえば170ヤードに対して昔のロングアイアンの弾道イメージが残っていると、UTを持ったときにイメージと実際の球筋が合わず、それがミスを誘発するひとつの要因になる。弾道の高さをちゃんと把握しておくことが大事

UTは高い弾道をイメージして構えることが重要。高さのイメージが低くなると目線が下がるためアドレスで左肩が下がりやすい。目線が高ければ左肩が高いアドレスが作れる

UTの特徴 2
“勝手”に球をつかまえてくれる

UTはロングアイアンに比べてつかまりやすいのがいいところ。つかまりがいいクラブで、さらに自分でつかまえにいこうとすると、左へのミスが出やすくなる

●つかまる理由 1  重心角が大きい

球のつかまりを大きく左右するのが重心角。UTはロングアイアンに比べ重心角が大きいのでつかまりやすい

●つかまる理由 2  重心距離が短い

重心距離が短いとヘッドが返りやすくなるのでつかまりもよくなる。加えて重心が低いので球が上がりやすい

打ち方のポイントは
インサイドからレベルブロー

アドレスで左肩を高く

左肩が下がるとアウトサイドインの軌道になりやすい。左肩を高く保つことでヘッドはインサイドから下りやすくなる

ヘッドは低く入れる

重心が高いアイアンは多少ダウンブローに打つ必要があるが、低重心のUTはレベルブローに振っていけば楽に球が上がってつかまってくれる

>>では、インサイドから
入れるためにはどうすれば?

月刊ゴルフダイジェスト2023年8月号より

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