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【頑固オヤジ】Vol.159「最近飛距離が落ちてきた。プロモデルからやさしいモデルに替えたほうがいい?」

東京下町でゴルフ工房を営む店主がギアに関する悩みに答える連載「頑固オヤジのクラブ工房」。今回のお悩みは、年齢的に飛ばなくなってきたときのクラブ選択について。

ILLUST/Kochi Hajime

前回のお話はこちら

Q. プロモデルで飛ばせなくなった
どうすれば飛距離が戻る?


学生時代に野球をやっていて、飛距離は出るほうと自負してプロモデルを使っているんですが、最近急に飛ばなくなってきました。スペックを見直すか、飛び系に替えたほうがいいでしょうか?(47歳・HC8・自営業)


プロモデルとアベレージ向けの差は
つかまり具合だけ

10月は中途半端に暑かったり、急に寒くなったりで、なんかヘンに気を張っちゃって疲れたな。老体に異常気象はキツイよ(笑)。天気のせいか、常連さんたちもあんまり寄りつかなかったな。

「オヤジさん、今回も読者からの質問です。最近飛ばなくなってきたので、プロモデルのドライバーのスペックをチューンすべきか、飛び系のモデルに移行したほうがいいのか、という内容です」

担当さん、前回は半袖ポロシャツで、今回はダウンジャケットで来たよ。

「えーと、ヘッドスピードは46m/s前後、ハンデは8……なら上手いよな。47歳か、少し飛ばなくなるのは普通のことだと思うよ」

「年齢的に飛び系への切り替えどき、なんでしょうか?」

「いや、プロモデルのままでいいよ。ロフトとかフェース向きとかスペック調整して、少しだけ“つかまる“ようにすればいいのさ」

いわゆるアベレージ向けとか、やさしい飛び系モデルといっても、物理的に今どきのプロモデルより飛ぶ、なんてことはない。


「各メーカーもプロモデルだから方向性と安定性優先で、飛びは二の次、なんて作ってるわけがない。それじゃプロは使わないよ。極論すれば、アベレージ向けのやさしさは、つかまりやすさ重視なだけ。逆にプロモデルは、つかまりすぎを抑える工夫がなされているだけなんだよ」

クラブはヘッド重心が打点より後ろにあるから、ヘッドが走ればつかまって、打球はフックになるのが自然。つかまらないのは、ヘッドが走る前に手元や体が先行しすぎるから。それでもつかまるのがアベレージ向け、なのさ。

シャフトでつかまえるのはNG

「年齢的にヘッドスピードが落ちて飛ばなくなる、てのは、少しずつだから気づきにくいんだけど、急にガクッと落ちたとしたら、つかまえられなくなっているんだと思うよ。筋力というより、体が硬くなってきたりするほうが影響するからな」

「その違いは、どう判断すればいいんでしょうか?」

「自分のプロモデルと、ほぼ同じレングスと重量の、つかまりやすいモデルのヘッドで試打してみる。それで飛ぶようになったら、つかまりのチューンをすればいい。飛びが変わらなかったら、筋トレとかストレッチかな(笑)」

だから、今回の質問者は買い替えじゃなく、つかまりチューンを試したほうがいい。

「ヘタにつかまりの良いやさしいヘッドに、軽いヤワなシャフトを組ませて飛ぶようになっても、今度はそのクラブに合わせて“逃がす”打ち方になる。で、どんどん飛ばなくなっちゃうんだよ。そうじゃなくて、愛用のプロモデルを少しいじって、少しだけつかまるようにすれば、元のしっかり振るイメージの先に、飛ばしが復活する、てわけさ」

具体的には、弾道を“左に高くする“方向で考える。ロフト角を増やす、ライ角をアップライトにする、フェース向きを少しクローズにする。このどれか1つか2つを使えば、大抵は上手くいく。

「シャフトをつかまりやすいものに変更する、とかは?」

「ああ、それはパスだな。しなり戻りの挙動でつかまり具合をいじると、振り方の加減で弾道が変わるし、ヘッドとスウィングの相性とかややこしくなるだけなんだよ。アマチュアなら、シャフトでつかまえる発想はナシだと思う」

ロフト角、ライ角、フェース向きは、昔はシャフトの挿し方で調整したけど、今はホーゼルの可変機構、いわゆる”カチャカチャ“があればカンタンにいじれる。まずは1度ぐらいロフト角を増やすか、ライ角をアップライトにするのがオススメだよ。

月刊ゴルフダイジェスト2023年1月号より