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【2022女子ツアー序盤戦を振り返る】穴井、藤田、横峯…ベテラン勢が気を吐く飛ばし戦線。使用クラブは?

開幕から2カ月を迎え、盛り上がりを見せる国内女子ツアー。ここまでの選手たちの飛距離ランキングと、使用クラブのトピックスを見ていこう。

PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki、Shinji Osawa、Hiroaki Arihara

若手に交じりベテラン勢が奮闘
ルーキー2人が飛ばし戦線に名乗り

開幕7戦目までのドライビングディスタンスを見ると、1位が穴井詩で259.56Yと他を大きく引き離している。2位以下は混戦だが、36歳の藤田さいきが250Y超えで2位。昨年の自信の記録を5Y以上も上回っている。そして藤田と同学年の横峯さくらも246.75Yで6位と、若手の飛ばし屋に交じりベテラン勢が気を吐いている。

クラブ契約フリーの穴井と原英莉花が選んだのはキャロウェイの「ローグST」。藤田と横峯はキャロウェイ「エピック」を使うが、この2人が同じシャフトなのも興味深い。

またトップ10には、昨年プロテストに合格したルーキー、桑木志帆と佐藤心結もランクイン。桑木は幼少時代から「とにかく飛ばすのが好きな子でした」と、父・正利さんが語るように飛距離には自信あり。また佐藤も中学時代は砲丸投げで活躍したというほどの運動神経と身体能力の持ち主。

今季はベテラン勢と新人たちの飛ばし戦線にも注目だ。

<開幕7戦目終了時の平均飛距離トップ10>

ボールは「ツアーB」が7戦5勝

稲見萌寧と古江彩佳で昨シーズン15勝を挙げた「ツアーB」、今シーズンも開幕戦から5戦連続で使用者が優勝。さらにドライビングディスタンス上位10名の半数が使用している

7戦目までの優勝者5人のうち
3人が「地クラブ」のウェッジを使用

スコアメイクの要であるショートゲーム。ウェッジはボーケイやクリーブランドといった有名ブランドを使う選手が大多数だが、近年「地クラブ」のウェッジを使う選手も増えている。 7戦目までの優勝者5人のうち、実に3人が地クラブウェッジの愛用者。今後も使用者が増えていきそうだ。

Tポイント×ENEOS優勝

堀琴音

ジューシー『tT』
(50度・58度)

群馬県のクラフトブランド「ジューシー」。浅地洋佑の紹介で20年から使用している。堀の使う「B」ソールはスピンとコントロール性能のバランスに長けた、シンプルなウェッジショットに合うモデル

KKT杯バンテリン優勝

植竹希望

BUCHI『VS200』
(52度・58度)

数多くのプロのアイアン、ウェッジを削ってきた研磨職人・田淵正敏が生み出すブランド。超軟鉄S15CKを使用し、打点の肉厚を極限まで厚くした軟らかい打感は、替えの利かない1本だという。

明治安田生命レディス優勝

サイ・ペイイン

アキラプロダクツ
『H-956 PROTOTYPE』
(50度・56度)

ブレード上部に向けて厚みを持たせて重心を高くすることで、スピンが入りやすくなりショットが安定。アイアンもアキラプロダクツのクラブを使用しているが、本人は「薄めのモデル」が好み

まだまだいるぞ! 地クラブウェッジ使用プロ

●青木瀬令奈「グラインドスタジオ」
中学生のときに初めて削ってもらって以来、信頼するグラインドスタジオのウェッジ。一般ゴルファーでもオーダー可能。

●穴井詩「グラインドスタジオ」
青木と同じ群馬のグラインドスタジオのウェッジ。多くのプロやトップアマから絶大な信頼を寄せられるブランドだ。

●山路晶「モダート」

栃木県のクラフトクラブメーカーで19年9月から愛用。58度はフェースを開いてもソールが跳ねにくい形状

●濱田茉優「GeoGalaxy」

今季リカバリー率15位につけるショートゲーム巧者は、大阪のクラブメーカーと「モダート」とのコラボモデルを使用

週刊ゴルフダイジェスト2022年5月10・17日合併号より

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