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【ギア選びのウソホント】Vol.212「適正なライ角で構えられていますか?」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

練習場でのレッスンの合間に、アマチュアの方の練習風景を見ていると、あることに気付きます。それは、クラブのライ角を無視して構えている人が非常に多いということ。今回はライ角を意識して構えることの重要性を考えてみましょう。

クラブは、シャフトとヘッドで“L字”の形になっていますから、当然、ライ角というものが存在します。地面のボールを打つアイアンで考えた場合、インパクトで、ソールのかなりヒール側が地面に接地してしまうようでは、ヘッドのトウ側が回って、フェース面の返りすぎが起きやすくなります。反対に、ソールのトウ寄りすぎる部分が地面に接地してしまうと、フェース面が開いてボールに当たりやすくなってしまう。

また、ダウンスウィングからインパクトで“トウダウン”が起きることも考慮に入れると、よく言われる「コイン2枚分くらいトウ側が浮く」ようにヘッドをセットすることが、その人に合った適正なライ角の構え。結局、いくらスウィングがよくても、ライ角を無視して構えていては、インパクトでうまくボールをとらえることができないのです。ご自分のアドレスをプロに見てもらったり、スマホで撮影するなりして、適正なライ角で構えられているかを再確認してほしいと思います。ミスショットの原因は、ここにあるかもしれませんよ。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2024年12月17日号より