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震災から6年。熊本最古のゴルフ場「湯の谷」の名物ホール“馬の背”が完全復興

熊本県最古のゴルフ場、くまもと阿蘇CC湯の谷コースが、このほど“完全復興”を果たした。

同CCは2016年4月の熊本地震で甚大な被害を受けた。コース全域に亀裂が生じ、名物ホールの“馬の背”3番パー5もティーイングエリアは崩れ落ち、フェアウェイには無数の地割れが生じていた。

それから4年。多くの人の協力を得て、コースを復元。20年5月に営業を再開した。しかし“馬の背”は以前通りにはいかなかった。3番は馬の背の手前にグリーンを造りパー3に。以前パー3だった4番は馬の背に設けたティーイングエリアから打ち下ろすパー4へと生まれ変わった。

同CCの支配人・太田裕士氏はその経緯を次のように話す。「いろいろな馬の背の楽しみ方があるのでは、という試みから、3番をパー3にして4番は馬の背の頂上からダイナミックに打ち下ろすパー4にしました。ところが会員の間から、『やはり馬の背はパー5だよ』との声が多く持ち上がりましてね」

会員には旧会員と新たに募集した“復興支援会員”の二通りいるというが、前者からは懐かしさから、後者からは名物だった往年のパー5を見たいとの要望が出たという。

ここで同CCの歴史を少し振り返ってみよう。

開場は1952年。戦前、湯の谷の観光ホテルに進駐してきた米軍の簡易コースをもとに9ホールで開業。ブルドーザーなどの機械は入れず、スコップやモッコなどの人力で造成したため、自然のままのうねりのある地形が残る。その後、名匠・井上誠一が改修して18ホールに。この時、馬の背は正真正銘の名物となったのだ。

話を元に戻す。3番をパー5に戻すべく改修工事が始まったのは20年11月。そして開場70周年の今年、馬の背は以前の姿を取り戻した。

その頂上に立つと、外輪山から熊本市内まで360度ぐるりと一望できるロケーション。まさに馬の背は同CCのシグネチャーホールというのが実感できよう。

写真は被災前の“馬の背”。現在この光景はぼほ復元されている

週刊ゴルフダイジェスト2022年9月13日号より

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