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【ゴルフせんとや生まれけむ】石原詢子<後編>「岡本綾子さんのビデオで猛勉強」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続き演歌歌手の石原詢子氏。

前回のお話はこちら

ゴルフを始めてから、なんとか早くうまくなりたくて、私の生活も大きく変わりました。ヒマを見つけてはマメに練習に行くというのもそのひとつでしたが、それにはどうしても必要なものがありました。クルマの免許です。デビューしたての私は事務所から免許は取っちゃダメと言われていて、まだ持っていなかったんですよ。それを「身分証明書になるから」と、ちょっと適当な理由で社長に申し出ました。結局、「免許を取るのはいいけど運転はしない」ということを条件にOKしてもらったんですよ。でも、実は仮免を取った時にはもうクルマを買っていたんです(笑)。

免許を取った後は、いつでも思い立った時にパッと練習に行けるようにとクルマにはいつもクラブを積んでいました。その甲斐もあってか、自分でもはっきりわかるくらいどんどん上手になっていきましたね。でも、覚えたての頃って周りのゴルフ友達がああしたら、こうしたらっていろいろとアドバイスしてくれますよね。それで、みんな言うことがまちまち(笑)。誰を信じていいかわからなくなっちゃったんです。


それで私は「もう一人に決めよう」「その人の言うことだけを信じよう」と思ったんですよ。それが岡本綾子さん。でも、実際に岡本さんに習ったというわけではないんです。当時、岡本さんがテレビ東京でご自分の番組を持っていらっしゃったのを毎週録画して何度も繰り返して見ながら、岡本さんのスウィングを真似したんですよ。もうテープが擦り切れるくらい見て何度も練習しましたよ。そんな努力が実ったのか、そのうち友達にも「最近スウィングがきれいになったね」と言われるようになって、内心「やったね」という感じでした。

ちなみに、私のベストスコアは茨城県の霞ヶ浦国際ゴルフコースでマークした81。レギュラーティーから回って39・42でした。この時は長いパットがバンバン入って、おまけにイーグルまで出しちゃってゴルフの神様が降りてきたようでした。それまでのベストスコアが88でしたから、そんなことでもないと81というのはなかなか出ないスコアですよね。その話をすると「すごいね」ってビックリしてくれる人がほとんどですけど、出したのは大昔、毎週のようにラウンドしていた頃のもの。今ではとてもとても。100を切るのが精いっぱいですね。でも、スコアを気にすることはもうなくなりましたね。

年齢的には、私ももうシニアと呼ばれますが、ゴルフに対する熱意はまだまだ衰えていませんよ。最近、よく一緒に回らせていただく男性が今年85歳なんですが、とてもお元気で、しかもお上手なんですよ。あんなふうに、私も80歳を過ぎてもイキイキとプレーできればいいなあと思っています。それが今後の一番の夢かな。それともうひとつ、私のコースデビューの場所となった太宰府ゴルフ倶楽部はその後回っていないので、もう1回プレーしたいですね。あの時はボロボロだったので「これだけうまくなりましたよ」ということをコースに報告したいです(笑)。

石原詢子

1968年、岐阜県生まれ。石川さゆりに憧れ歌手を目指す。高校卒業後、上京し新聞配達店で住み込みのアルバイトをしながらレッスン通い。20歳でデビューし「みれん酒」「ふたり傘」などのヒットを飛ばす。現在「ただそばにいてくれて」で勝負中! 10/21(金)新曲「予感」配信リリース

週刊ゴルフダイジェスト2022年11月1日号より