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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみてVol.29「最強の練習器具“高下駄クロックス”誰か開発してくれませんか?」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

今回は過去に試した練習グッズのなかで、気に入っているものを紹介しよう。

それは、「ツアーマット Pro」。見た目は普通のパターマットなんだが、実はヤバイぐらい難しい。「予想以上に難しいのでご注意ください」とパッケージに注意書きがあるくらい。難しさの理由は、土台が馬の背になっているから。ビシーッとスクェアに当てない限り、右にも左にもそれてしまうのだ。仮に、真っすぐ打てたとしても、カップが普通よりも小さく、浅いのでなかなか入らない。やっと入ったと思いきや、勢い余って出てしまうことも。つまりスクェアかつ、ジャストタッチ以外は、ミスパット。とにかくイライラすること必至である。でも、ボクの場合は一周回って逆に楽しいって思っちゃうんだよね。目標は10回連続カップインすることなのだが、今なお最高記録は5回。この容赦ない感じが、たまらなくツボなのだ。

クリーブランドの「スマートスクェアスタビーパター」も好きだ。文字通り、ヘッドがスクェアというパターなのだが、ミソはフェースの長さがボールとほぼ一緒なこと。すなわち、どこに当たっても芯、というわけ。ヘッドが小さいので、神経を集中させながらボールを芯でとらえる感覚が、なんともいえず心地よい。なんなら「スマートスクェアスタビーパター」×「ツアーマットPro」という組み合わせで練習するのもアリ。とにかく、笑っちゃうくらい難しいのだが、それを丸ごと楽しむつもりでやってみてほしい。

それから“あったらいいなこんな練習グッズ”についても触れてみたい。その名も「下駄クロックス」。

以前、足元をあえて不安定にすることで、バランスのよいスウィングが身につく、という話をした。近ごろは、シューズにカポっとはめるだけでアンバランスが味わえる練習グッズもあるようだが、ボクはずっと以前から高下駄やクロックスを履くことで“究極の不安定”を実現させていた。

そこで、ふたつを合体させた練習グッズをひらめいた。

構造は簡単。見はクロックスだけど、裏には高下駄のような一本歯がついているというもの。足を入れた瞬間から、 これ以上ないくらい不安定な足元を実感できるはずだ。高下駄の歯は平らだけど、「下駄クロックス」の歯はアーチ状にしたい。そうすれば体重のかけ具合によってつま先下がりや、つま先上がりを想定できるしね。ちゃんとフィニッシュをとれるようにしたいので、歯の高さは1.5~2センチくらいが妥当だろう。

夢の練習器具「下駄クロックス」。これで練習すればバランスのいいスウィングが手に入ること間違いなし

これで練習を重ねれば体幹が鍛えられること請け合い。ひいては、安定したショットが手に入る。

そうそう、“カチャカチャ”クラブのように、“カチャカチャ”で歯を取り外したり、角度を変えられたりできるようにもしたいな。そしたら、普段履きもできるしね。どなたか、作ってくれませんかね?


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2017年6月6日号より