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【ゴルフせんとや生まれけむ】杏さゆり<後編>「パスポート写真はゴルフウェアです」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続きグラビアアイドルの杏さゆりさん。

前回のお話はこちら

以前は「どこが面白いの?」と思っていたゴルフでしたが、本格的にやるようになってからすっかりその魅力にハマってしまいました。はい、面白いです(笑)。まだ3年ほどなので、ゴルフにまつわるエピソードもそんなにたくさんはないのですが、それでも忘れられない思い出が2つあります。


1つは週末を利用してお友達と韓国の仁川国際空港のそばにあるスカイ72GCに行ったときのこと。なんとパスポートを落としてしまったんです。たぶん空港からホテルに向かうタクシーの中だと思うんですけど出てこない。海外でパスポートを無くすことは絶対にやってはいけないことなのはわかっていたんですけれど……。一緒に行ったお友達が「ないものはないんだからしょうがない。諦めてゴルフを楽しもう」ってのんきに言うので(笑)、モヤモヤした気持ちのまま2日間プレーしちゃいました。そして月曜日にお友達を見送った後、大使館に行って、パスポートの再発行を待ちました。仮のパスポートを作るとき、写真を撮ってもらいましたが、韓国ってパスポートの写真を勝手に修正されちゃうんです。私の写真も直されてしまって「誰、これ?」でした(笑)。日本に帰ってきてから正式なパスポートを作り直しました。写真は「もう絶対にパスポートはなくさない」という自分自身への戒めのために、韓国で着ていたゴルフウェアの写真です。パスポートなのにウェアで写っているんです(笑)。

もう1つ、これはゴルフ番組に初めて出演したときのこと。普段のお仕事では緊張することなどまずないのに、何しろスタッフの数が多いし「みんなが私のスウィングに注目している」と思ったらもうダメ。こんなに緊張することってあるのっていうくらいメチャクチャ緊張して、まるで捨てられた子犬のようにプルプル震えだしてしまったんです。いつものプレーではアドレスに入るとき「腕を上げすぎない」「ひじを曲げない」などと、以前レッスンプロの先生に習ったことを心の中で言い聞かせているのに、この時ばかりは頭が真っ白。習ったことを全部忘れてしまっていました。しかも、腕が震えている状態だったので、自分では一番得意のはずの7番アイアンのショットが左にビューンと飛んでいくというとんでもないミスショットに。収録前、自分の中ではビシッとグリーンに乗せて、いいところを見せたいなあと思っていたので残念でした。

こんな失敗続きの私でも1回だけですが、同伴者をビックリさせたスーパープレーをしたことがあるんですよ。最終ホールで砲台グリーンの下から打ったボールが直接カップイン! 残念ながら入るところは見えませんでしたが、カッコーンという心地よい音は今でも耳に残っています。初心者でも時にこういう奇跡みたいなことがあるからゴルフってやめられないんですよね。

とにかく私のモットーは「池ポチャしてもOB出してもバンカーで大叩きしても、常に笑顔。ひたすら笑う!」「どんなにスコアが悪くても全力でプレーを楽しむ」ということ。これからもずっとこのスタンスでゴルフとつき合っていきたいですね。

杏さゆり

あんずさゆり。1983年神奈川県出身。2000年にグラビアデビューし「くびれの女王」として人気を博す。2021年には7年ぶりのグラビア撮影に挑戦したほか、舞台を中心に活躍中

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月14日号より